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【玉ねぎヨーグルト】の効果と作り方 血糖値を下げ動脈硬化を防ぐ

【玉ねぎヨーグルト】の効果と作り方 血糖値を下げ動脈硬化を防ぐ

腸内の善玉菌(痩せ菌)を増やし、悪玉菌(デブ菌)を減らす方法として、私は発酵食品と食物繊維の組み合わせをお勧めしてきました。タマネギヨーグルトも、発酵食品であるヨーグルトと食物繊維が豊富な玉ねぎで作ります。この組み合わせは最強なのです。【解説】藤田紘一郎(医学博士・東京医科歯科大学名誉教授) 

ふじた こういちろう
東京医科歯科大学名誉教授。医学博士。感染免疫学者。1939年、旧満州生まれ。東京医科歯科大学医学部卒業。東京大学医学系大学院修了。金沢医科大学教授、長崎大学医学部教授、東京医科歯科大学大学院教授を歴任。長年、腸内細菌の研究に取り組み、『腸内革命』(海竜社)、『脳はバカ、腸はかしこい』(三五館)、『腸の毒出しでやせる! 病気が治る!』(マキノ出版)などベストセラー多数。

「やせ酸」を効率よく産生する

 腸には全身の免疫細胞の7割近くが存在し、あらゆる病気の予防・改善につながる重要な臓器と考えられています。

 そこで注目されるのが、腸内細菌の生態系です。腸内には100兆~200兆個の細菌が棲んでいて、「善玉菌」と「悪玉菌」が互いにその領土を広げようと、絶えず戦っています。その勢力関係(腸内環境のバランス)が善玉菌優位に形成されれば、肥満や生活習慣病をはじめとするさまざまな病気を予防し、免疫力を上げることにつながります。

 腸内を善玉菌優位に保ち、善玉菌を活躍させる方法として、私は長年「発酵食品」と「食物繊維」の組み合わせをお勧めしてきました。今回ご紹介する「タマネギヨーグルト」も、発酵食品であるヨーグルトと、食物繊維が豊富なタマネギで作ります。この組み合わせは、まさに最強レベルの力を発揮します。

 タマネギには、「水溶性食物繊維」と「フラクトオリゴ糖」が豊富に含まれます。腸内の善玉菌は、それらをエサとして食べて分解・発酵します。その結果できるのが「短鎖脂肪酸」という物質です。タマネギの水溶性食物繊維とヨーグルトをいっしょに摂取すると、短鎖脂肪酸がたくさん作られることがわかっています。

 短鎖脂肪酸は、エネルギーとして利用されて代謝を高め、脂肪の蓄積を抑制する働きがあります。いわば「やせ酸」なのです。

そのまま食べても美味しいが、料理にかけても絶品

タマネギヨーグルトはそのまま食べてもおいしいが、
納豆、味噌汁、魚や肉料理などにかけても絶品

隠れ糖尿病から守ってくれる

 近年では、短鎖脂肪酸に血糖値の上昇を抑える働きがあることも明らかになってきました。腸が食事を吸収する際、短鎖脂肪酸が、インスリンの分泌を促すホルモンを腸から出すのです。

 インスリンは通常、食事によって血糖値が上がったのを膵臓が感知することによって、分泌が始まります。しかし短鎖脂肪酸は、血糖値が上がる前からすばやく、インスリンを出すように膵臓へ指令を出すことができるので、食事の際の急な血糖値の上昇を抑制できます。

 健康診断では血糖値が正常にもかかわらず、食後の短時間に血糖値が急上昇と急降下を起こす「血糖値スパイク」(隠れ糖尿病)は、放置すれば、動脈硬化、ガン、認知症にもつながる恐れがあるとして、メディアで話題となっています。こうした症状を防ぐのにも、短鎖脂肪酸は重要な役割を担っているのです。

 そのほかにも短鎖脂肪酸は、腸内を弱酸性の環境にすることで悪玉菌の増殖を防いだり、免疫力を高めたり、多様な働きを担っています。

健康効果の秘密は短鎖脂肪酸

腸の粘膜を強化して アレルギーやうつを防ぐ

 さらに、短鎖脂肪酸が腸の粘膜を強化して、「腸もれ症候群(リーキガット症候群)」を予防することもわかっています。
腸もれとは、腸の粘膜に穴があいてしまい、本来排除されるはずのウイルスや細菌などの有害物質や、未消化の食べ物、腸内微生物が発生する毒素などが血液に乗って、体じゅうに蔓延してしまう病気です。
日本人の50人に2人、糖尿病患者では50人に14人の割合で「腸もれ」を発症しているというデータもあります。
「腸もれ」の主な症状としては、食物アレルギー、うつ、アトピー性皮膚炎、ぜんそくなどの呼吸器疾患、自己免疫疾患などが挙げられます。原因不明の不定愁訴も、腸もれが関与している場合があります。

 腸もれの主な原因は、腸内環境の悪化です。腸もれ対策には、短鎖脂肪酸をしっかり産生し、腸粘膜を強化することが重要です。

善玉菌を 増殖させられる

 次に、タマネギヨーグルトが腸内の善玉菌を増やす仕組みについてもご説明しましょう。

 腸内の善玉菌の代表的な菌には、ビフィズス菌や乳酸菌が挙げられますが、生乳を乳酸菌で発酵させたヨーグルトには乳酸菌がたくさん入っています。ビフィズス菌入りという商品も見かけます。ヨーグルトに含まれている菌は、もともと腸内にいる善玉菌を元気にし、腸内を善玉菌優位にするのに役立ちます。

「乳酸菌は生きて腸まで届かないとだめなのですか?」というご質問を受けることがよくあります。確かにヨーグルトの乳酸菌は胃酸に弱いために、食べてもほとんどが腸に届く前に死んでしまいます。しかし乳酸菌の死骸は、「乳酸菌増殖因子」という物質を残し、腸内に乳酸菌を増やす役目を果たします。

 一方のタマネギは、甘味成分であるオリゴ糖が、「ビフィズス菌増殖因子」です。つまり、タマネギヨーグルトは善玉菌を増やす極めて優秀な「美腸食」なのです。

タマネギヨーグルトの作り方

毎日食べて 楽々4kgやせた

 先日、タレントの井上咲楽さんがタマネギヨーグルトを毎日食べて、慢性便秘を解消し、3週間で4・1kgもやせたことが話題となりました。また、アイドルのぱいぱいでか美さんは2週間で腹回りが9・5cmも縮んだそうです。私自身も、タマネギやヨーグルトなどを積極的に摂取して腸内環境を整えたら、半年で10kgもやせ、髪が黒くなりました。

 腸内の善玉菌を援護し、短鎖脂肪酸を効率よく産生するタマネギヨーグルトを、ダイエットにも健康維持にも、活用いただきたく思います。

 なお、タマネギの薬効成分は加熱しても失われることはありませんので、タマネギヨーグルトを加熱して食べても、問題はありません。

この記事のエディター

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

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