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梅干し 生姜 緑茶の効果 メニエール病の症状改善に

梅干し 生姜 緑茶の効果 メニエール病の症状改善に

患者さんと雑談する中で梅ショウガ茶を飲んで良性発作性頭位めまい症が治ったと効いたのです。これは頭の位置が変化することで、回転性のめまいが短い時間生じる症状です。なぜめまいに効くのかを私なりに考察したところ、その成分はメニエール病などにも有効だろうと結論に達しました。【解説】水嶋丈雄(水嶋クリニック院長)

2週間で効果を感じ3ヵ月で完治した!

「梅ショウガ茶」のことを私に教えてくれたのは、クリニックの患者さんでした。
そのかたは、60歳くらいの女性です。

たまたま、診察中の雑談のなかで、めまいの治療のために、梅干しを入れたショウガ紅茶を飲んでいる、という話が出たのです。

梅ショウガ茶の作り方

作り方は、とても簡単なものでした。
カップに注いだ紅茶に、親指大ほどの皮つきのショウガをすりおろします。

そこに、種を除いた梅干しを入れ、梅肉を箸などでつぶして、かきまぜるだけです。

この患者さんは、梅ショウガ茶を毎日飲んでいたところ、2週間ほどで、めまいが軽くなってきたと感じました。
さらに飲み続けると、徐々にめまいが改善し、およそ3ヵ月で完治したのです。

このかたが患っていためまいは、良性発作性頭位めまい症でした。
これは、頭の位置が変化することで、回転性のめまいが短い時間生じる症状です。

梅ショウガ茶がなぜめまいに効くのかを、私なりに考察したところ、その成分は、良性発作性頭位めまい症だけではなく、メニエール病によるめまいなどにも有効だろうという結論に達しました。

梅干しとショウガが入った血流改善の特効茶

まず注目すべきは、梅干しです。
梅干しに非常に多くの健康効果があることは、皆さんもご存じでしょう。

なかでも重要なのが、梅干しに含まれるクエン酸の働きです。
クエン酸の健康効果というと、疲労回復がよくあげられますが、それだけではありません。

私たちの体内で、エネルギーの産生に重要な役割を果たしているのが、「クエン酸回路」といわれるものです。
体内に取り込まれた糖質やたんぱく質、脂質などのエネルギー源は、クエン酸などの八つの酸に次々と形を変え、分解されていきます。

その分解の過程で熱が産生されるため、食べた物がエネルギーとなるのです。
クエン酸を摂取すると、このクエン酸回路の働きが活性化。回路が円滑に回ると、血中の乳酸などの疲労物質もエネルギーとして活用されます。

疲労物質が体にたまらなくなり、疲れが取り除かれるのです。
そして、このクエン酸回路が活発に働くということは、それだけ代謝機能がよくなっているということ。

食べた物が燃やされることで、全身の血流がよくなります。
加えて、クエン酸には、赤血球の変形能力を高める作用があります。

血液の主成分である赤血球は、血管の太さに合わせてその形を変える性質があり、この能力が高いほど、血流がスムーズになります。
このように、クエン酸には、強力な血流アップ効果があるのです。

私もほぼ毎日、意識して梅干しを食べています。

ショウガの辛味成分に血管拡張する作用がある

次に、ショウガの効果です。
ショウガの辛み成分に、血管を拡張して血流をよくする作用があるのは、よく知られているところです。

体を温める効果にも優れています。
冷えは血流を悪化させるので、そういった面からも、ショウガは血流アップに大いに役立つ食品です。

私の患者さんは、梅肉とショウガを紅茶に入れていました。
紅茶の色素成分であるテオフラビンは、血液が固まるのを抑制する作用があります。

一方で、緑茶に含まれるカテキンやカフェインにも、悪玉コレステロールを減らすなどの作用があり、血流アップ効果が望めます。
紅茶でも緑茶でも、お好みのお茶で作っていただければよいかと思います。

こうしたわけで、梅干しとショウガを入れたお茶は、血流改善の特効茶といっても過言ではないのです。

良性頭位めまい症、メニエール病の症状改善のカギになる!

さて、めまいに話を戻すと、症状を治すには、血流の改善が欠かせません。

良性発作性頭位めまい症は、耳の奥の内耳にある微細な石状の物質「耳石」が、本来の位置からはがれて、平衡感覚をつかさどる三半規管に入り込むことで起こります。
耳石も三半規管も、体の位置や動きに関する情報を脳に伝える役目を持つので、ここに異常があると、誤った情報が脳に届き、めまいを感じます。

内耳の血流をよくすると、はがれおちた耳石の移動や粉砕が促され、元の場所に戻ったり、外に排出されたりするので、めまいの改善に役立つのです。

一方、メニエール病は、内耳の中のリンパ液が増えすぎて内耳がむくんだ状態になる、「内リンパ水腫」が原因であるとわかっています。
症状の改善には、よけいな水分を排出し、むくみを取る必要があります。
血流が促進されれば、代謝がよくなり、水分の排出が促されます。

つまり、良性発作性頭位めまい症と、メニエール病によるめまいのいずれも、血流をアップさせることが、症状改善のカギになります。
梅ショウガ茶がめまい改善に有効というのは、そうしたわけなのです。

飲むタイミングは、体が冷えている起床時や帰宅時などがお勧めです。

1日に2〜3杯飲む習慣をつけると、全身の血流が改善され、めまい以外にも、耳鳴り、難聴、不眠、頭痛、肩こり、腰痛、ひざ痛など、多くの症状の改善に役立つでしょう。

この記事のエディター

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

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