医療情報を、分かりやすく。健康寿命を、もっと長く。医療メディアのパイオニア・マキノ出版が運営

【酢納豆の健康効果】不眠解消には玉ねぎ 頻尿や尿もれ改善には山芋トッピングがお勧め

【酢納豆の健康効果】不眠解消には玉ねぎ 頻尿や尿もれ改善には山芋トッピングがお勧め

納豆などの発酵食品は、同じ発酵食品である酢を混ぜることで、うまみが増し、塩分を足さなくても満足感が得られます。また生のタマネギには、睡眠誘発作用があります。1日1回、酢納豆を食べることで、体力と活力が増して免疫力がアップし、病気になりにくい体をつくることができます。【解説】丁宗鐵(百済診療所院長)


頻尿や尿もれにお勧めは〝やまかけ酢納豆〟

納豆を食べるとき、私はいつも酢を入れています。
これをテレビで話したところ、知らない人が多いのでしょうか、反響が大きく驚きました。

私が納豆に酢を入れるのは、まず、とても食べやすくなるからです。
酢を混ぜると納豆の粘り気が緩くなり、フワッとした泡状になります。

また、しょうゆやタレを使わないことによる、減塩効果も見逃せません。
本来、納豆などの発酵食品は、微生物によって栄養素が分解され、独特のうまみを醸し出しているため、塩気がなくてもおいしく食べられます。

そのままでも十分味わいがありますが、味つけすることに慣れていると、もの足りないでしょう。
そんなとき、同じ発酵食品である酢を混ぜることで、うまみが増し、塩分を足さなくても満足感が得られます。

私の場合、納豆1パックに酢を小さじ1杯ほど入れて混ぜ、さらにカツオ節を加えます。
朝食なら、卵を入れることもあります。
夜に納豆を食べるときは、酢とカツオ節を入れてよく混ぜたあと、薄く切った生のタマネギを加えます。
酢によってタマネギの辛みが抑えられ、うまみが強調されて、とてもおいしくなります。

生のタマネギには、睡眠誘発作用があります。
こうした作用には個人差がありますが、私は効果を実感しているので、神経が高ぶったりイライラしたりする日は、タマネギ入りの酢納豆をいただきます。
そうすると、気持ちが落ち着いて、スーッと入眠でき、朝まで熟睡できるのです。

また、酢納豆に、すりおろしたヤマイモを合わせた「やまかけ酢納豆」もお勧めです。
頻尿や尿もれといった、泌尿器系のトラブル改善にお勧めです。

このように好みや健康効果によって、いろいろな食材をプラスしやすいのも、シンプルな味わいの酢納豆の利点かもしれません。

酢納豆のオススメアレンジ

1日1回食べれば体力と活力が増す!

漢方の世界でも、栄養豊富な発酵食品を重要視しています。
特に、酢は、薬として扱われるほどの薬効を持ちます。

体力が落ち始める中高年の患者さんには、漢方薬を飲む水に、酢を混ぜてもらいます。
酢の効果で食欲が出て、体力と活力が向上します。

また、酢をとると、感染症になりにくくなります。
体力がつき、免疫力が上がるということもありますが、別の側面からも説明できます。

人間の体は、弱酸性に保たれるのが理想です。
アルカリ性に傾くと、病原菌などへの抵抗力が下がり、炎症が起こりやすくなります。
そんなときに酢をとると、体が酸性に傾くので、炎症が治まるのです。

例えば、膀胱炎をくり返す人や、ニキビが出やすい人は、酢をこまめにとることで症状が改善したり、再発を予防できたりします。

醸造酢に含まれるクエン酸は、疲労回復に効果絶大です。
夏バテしたときや、重労働のあとに、酢をとってみてください。効果を実感できるでしょう。

ペットのイヌが、夏場にエサを受けつけず、体毛が抜けるほど弱ってしまったことがあります。
酢を垂らした水を与えたところ、徐々に食欲が戻り、毛も生えそろいました。

ダイズも、漢方では、むくみ取りや解毒、消炎などに用いることがあります。
ただ、納豆菌で発酵させた納豆は、漢方では用いません。

近い物は、黒ダイズを麹菌と塩で発酵させた大徳寺納豆(香豉)でしょうか。
塩分の多い物は調味料として使われ、塩分の少ない物はカゼ薬や外用薬に配合されます。

漢方では、「必要な栄養素が不足することで病気になる」という考え方があるため、栄養豊富なダイズは古来、推奨されてきました。
現代栄養学においても、ダイズに含まれるイソフラボンが、骨粗鬆症や更年期障害を予防・改善する効果などが解明されています。

このように、酢も納豆も非常に優秀な食品ですが、その栄養素は、体に蓄積できません。

朝でも夜でもいいので、1日1回、酢納豆を食べることをお勧めします。
体力と活力が増して免疫力がアップし、病気になりにくい体をつくることができます。

特に夏の疲れが出やすい時期には、ぜひお試しください。

酢納豆の作り方はこちら

解説者のプロフィール

丁 宗鐵
1947年、東京生まれ。横浜市立大学医学部卒業。同大学大学院医学研究科修了。日本東洋医学会漢方専門医・指導医。北里大学・東洋医学総合研究所研究部門長、東京大学大学院客員教授、東京女子医科大学特任教授を経て現職。百済診療所院長。
●百済診療所
http://kampochiryou.com/

 

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

この健康情報のエディター

関連する投稿


泌尿器科医の私が「かかと落とし」をすすめる理由

泌尿器科医の私が「かかと落とし」をすすめる理由

夜間頻尿が1回減ると、睡眠時間は2時間延びるといわれています。塩分過多の人は、減塩するだけで、睡眠の質が大幅に改善するわけです。夜間頻尿の患者さんに、自分でできる対処法として、減塩といっしょにお勧めしているのが、昼間に行う「かかと落とし」です。【解説】松尾朋博(長崎大学大学院医歯薬学総合研究科泌尿器科学助教)


ミルク飲み人形みたい…1日20回トイレに行くほどの頻尿がコレで改善した!

ミルク飲み人形みたい…1日20回トイレに行くほどの頻尿がコレで改善した!

少し飲み物を飲むとすぐトイレに立ちたくなります。自分では「ミルク飲み人形みたいね」なんて笑い話にしていました。しかし内心では恥ずかしくて、なんとかしたいと思っていました。11円スリッパを毎日はいていたら、あれだけわずらわしかった尿意を、最近は忘れることもしばしばあります。【体験談】桜田陽子(仮名・63歳・主婦)


太ももが痩せて身長が伸びた!「おなかこすり」でたくましい下半身と決別できた

太ももが痩せて身長が伸びた!「おなかこすり」でたくましい下半身と決別できた

おなかこすりのよいところは、力がまったくいらないことです。非力な私でも、疲れずにいくらでもできるからです。なんといってもうれしいのは、冷え症が改善したことです。もう靴下を重ねばきする必要もありませんし、足が冷えて夜眠れないということもありません。トイレの回数も激減しました。【体験談】玉城綾夏(セラピスト・41歳)


【レモンの効果】摂取量が多いほど骨密度を高める! 骨粗鬆症を予防するキレート作用とは?

【レモンの効果】摂取量が多いほど骨密度を高める! 骨粗鬆症を予防するキレート作用とは?

カルシウムなどのミネラルは、そのままでは体内に吸収しにくいため、少しずつ骨の密度が落ちてスカスカになり、骨折しやすくなる骨粗鬆症を起こしやすくなります。特に更年期以降の中高年女性は、ホルモン分泌が変化する関係で、骨密度が低下しやすいのです。【解説】飯田忠行(県立広島大学保健福祉学部教授)


内臓下垂をマッサージで解消 おなかをタオルでほぐす「へそ按腹法」のやり方

内臓下垂をマッサージで解消 おなかをタオルでほぐす「へそ按腹法」のやり方

内臓が下垂すると、下がった内臓に引っ張られて姿勢が悪くなり下腹もポッコリ出ます。内臓の機能が著しく低下し万病のもとになります。私は、おなかにこそ、病気の根っこがあると考えています。誰でも、簡単に、効果的にセルフケアができるよう確立したのが、今回ご紹介する「おなかこすり」です。【解説】杉山平熙(すぎやま按腹鍼灸院院長)


最新の投稿


自律神経が整うと睡眠の質がよくなった!頭皮セラピーのリラックス効果

自律神経が整うと睡眠の質がよくなった!頭皮セラピーのリラックス効果

私の場合、いろいろなプログラムを受けた後、交感神経の数値は下がっても、副交感神経にはほとんど変化がありません。施術直後でこの状態なのですから、普段はもっと緊張しているのだと思います。施術を受けた後、あくびが何度も出たのは、交感神経の緊張が取れ、リラックスした証拠だと思います。【体験談】西野博子(仮名・主婦・53歳)


起床時の「キーン」という耳鳴りが「昆布水」で改善し、高かった血圧も落ち着いた!

起床時の「キーン」という耳鳴りが「昆布水」で改善し、高かった血圧も落ち着いた!

病院での検査の結果、メニエール病と診断され、難聴になっていることもわかりました。めまいは、処方してもらった薬を飲んだら、なんとか治まりました。耳鳴りはその後も続きました。いちばん気になるのは、朝起きたときです。いつも耳の中で、キーンという音がしていました。【体験談】岩佐優(料理店経営・66歳)


【脳の疲労を解消するコツ】睡眠時間は長すぎもNG!寝る姿勢はあおむけ?うつぶせ?

【脳の疲労を解消するコツ】睡眠時間は長すぎもNG!寝る姿勢はあおむけ?うつぶせ?

あまりに寝過ぎると、レム睡眠が急激に増え、ノンレム睡眠がほとんど起こらなくなります。睡眠中は、十分な酸素供給が行われないため、脳は酸素不足の状態です。そんな状態のところに、脳が活発に働くレム催眠が増えると、脳は疲労回復どころか、かえって疲労してしまいます。【解説】保坂隆(保坂サイコオンコロジー・クリニック院長)


夜間頻尿改善のために食べた「干しブドウ酢」トイレの回数が減って効果を実感

夜間頻尿改善のために食べた「干しブドウ酢」トイレの回数が減って効果を実感

効果はすぐに実感しました。食べ始めて2~3日で、夜のトイレの回数が2回に、1~2週間で1回に減ったのです。この変化には、自分でも驚きました。私は、毎朝職場で重機をチェックし、点検表をつけています。今は、老眼鏡を使うのは薄暗い曇りの日だけで、晴れた日は老眼鏡を使っていません。【体験談】佐藤徳雄(重機オペレーター・71歳)


歪んだ体を正す「正座あおむけ」でひざ痛が軽減!過剰な食欲も正常に

歪んだ体を正す「正座あおむけ」でひざ痛が軽減!過剰な食欲も正常に

15秒ですらきつかった姿勢の維持も、1分以上維持できるようになりました。徐々に、しかし確実に、体は変わっていきました。腰痛はすっかり消え、右ひざの痛みもいつの間にか消えていたのです。おなかの冷えからくる腰痛もなくなりました。【体験談】朝倉啓貴(派遣インストラクター・49歳)