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【夜間頻尿・膀胱炎】を改善するかかとのツボ「失眠」

【夜間頻尿・膀胱炎】を改善するかかとのツボ「失眠」

「水泉」と「失眠」のツボは水分代謝をよくしむくみを改善します。「失眠」のツボがあるかかとは皮膚が厚く、鈍感なところです。したがって、強い刺激でないと効果がありません。そこで私は、小石(玉砂利)を踏む「石踏み」をお勧めしています。【解説】関村順一(Sekimura鍼灸院院長・東京医療専門学校講師)

解説者のプロフィール

関村順一
ekimura鍼灸院院長・東京医療専門学校講師
●ekimura鍼灸院
https://sekimura-sinkyu.com

象の足のように太いひどいむくみによく効く

中高年の女性のなかには、足がむくんで、象の足のように太くなっている人がいます。
これは、東洋医学でいう「瘀血」で、古い血液が滞った状態です。
加齢により腎機能が衰えると、水分代謝が低下します。

血液の流れも悪くなり、瘀血になりやすくなります。その結果、足全体がむくんで、疲れやすくなるのです。
そういう人に、ぜひお勧めしたいのが、かかとのツボ刺激です。

かかとの周囲には、水分代謝をよくするツボがいくつかあります。
その一つが、「水泉」です。水泉は、かかとの内側にあるツボです。

内くるぶしのすぐ後ろに、アキレス腱のくぼみがあります。
そのくぼみから指幅1本分くらい下の、かかととくるぶしの真ん中あたりに水泉があります。

むくみのある人は、そのツボを押すと穴が開いているようにへこむので、すぐにわかります。
水泉は、水分代謝をつかさどる腎経という経絡(生命エネルギーの一種である気の通り道)のツボです。

腎経のなかでも、郄穴と呼ばれる作用の強いツボに属し、急性期の症状によく用います。
ですから、足のひどいむくみにもよく効くのです。

そのほか、膀胱炎、頻尿、冷え症などの治療にも、このツボはよく用いられます。
水分代謝をよくするもう一つのツボは、足の裏のかかとのふくらみの真ん中にある「失眠」です。

不眠に効くツボとして有名ですが、このツボには利尿作用もあり、尿の出を促してむくみを解消してくれます。
尿の出がよくなることで、夜間頻尿も改善してきます。

夜中に目を覚ますことが減り、そういう意味でも、いい睡眠が取れるようになります。
私はふだんの治療によくお灸を使いますが、これらのツボにお灸をすると、皆さん、尿の出がよくなったと驚かれます。

尿の出が悪くて体内の余分な水分を排出できなければ、水毒(老廃物)がどんどんたまり、体がむくむだけでなく、膀胱炎を起こしやすくなります。
しかし、尿をしっかり出して、水分の流れがよくなれば、むくみや膀胱炎を予防でき、低下した腎臓や膀胱の機能も回復してきます。

かかとを中心に石踏みをすると疲れにくくなる!

水泉や失眠のツボは、お灸を使う代わりに、手の指で刺激しても、効果が期待できます。
水泉は、親指の腹で、10〜15秒、ギューッと強く押してください。

それを5〜6回くり返します。
左右の足に行い、むくみのひどい側は、少し多くします。

1日2〜3度行いましょう。一方、失眠は足の裏のかかとにあるツボです。
かかとは皮膚が厚く、鈍感なところです。

したがって、強い刺激でないと効果がありません。
そこで私は、小石(玉砂利)を踏む「石踏み」をお勧めしています。

丸い小石を浅めのダンボールに敷きつめ、その上で足踏みをします。
小石は、ホームセンターや園芸店などで購入できます。

こうして石踏みをすると、失眠が刺激されて尿の出がよくなり、血流もよくなります。
足の裏に痛みを感じることがありますが、多少は我慢して続けてください。

続けるうちに、だんだん痛みは軽くなるはずです。
1日に5〜10分、かかとを意識して、ゆっくりしっかりと石踏みするといいでしょう。

かかとがガサガサしている人は、かかとの血流が悪くなっています。
かかとを中心に石踏みをすると血流がよくなって、かかとがキレイになり、足も疲れにくくなります。

水泉のツボ、失眠のツボの刺激方法

この記事のエディター

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

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