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【アトピーの改善】アレルギー症状を緩和!免疫力を高める「酢人参」の効果

【アトピーの改善】アレルギー症状を緩和!免疫力を高める「酢人参」の効果

現代病ともいえるアトピーの予防・改善に高い効果を期待できるのが、今回ご紹介する「酢ニンジン」です。酢とニンジンはいずれも、健康にいい食品として知られています。【解説者】中山貞男(昭和大学保健医療学部元客員教授)

アトピーは免疫機能の低下が招く現代病!

アトピー性皮膚炎に悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
アトピー患者は、年々増加しています。

その理由は、大きく分けて二つあります。
アトピーを引き起こす原因物質であるアレルゲンの増加と、人体の免疫機能の低下です。

一つめのアレルゲンについていえば、ダニやホコリ、花粉などが代表的です。
人によっては、特定の食品や、環境汚染によるダイオキシンや排気ガスなども発症原因になりえます。

こうしたアレルゲンの増加・多様化が、アトピー患者が増える原因となっています。
しかし、さらに大きな要因があります。

それが二つめの、人体の免疫機能の低下です。
忙しい現代社会では、食事に十分な手間ひまがかけられないため、食習慣がどうしても偏りがちです。

多くの人は、免疫機能を高める作用を持つビタミンやミネラル類の摂取が、必要量に足りていません。
ストレスや疲労も免疫機能を低下させます。

以前は、アトピーといえば生まれつきと考えられがちでしたが、近年は大人に突然発症するケースが多く見られるようになりました。
栄養の偏りに加え、忙しく余裕のない生活が、免疫機能の低下に拍車をかけています。

本来なら自分の免疫力で防いで治せる症状にも、適切に対処できなくなっているのです。
そんな現代病ともいえるアトピーの予防・改善に高い効果を期待できるのが、今回ご紹介する「酢ニンジン」です。

酢とニンジンはいずれも、健康にいい食品として知られています。
この二つを組み合わせることで、体への栄養の吸収がよくなるうえ、薬効の相乗効果が得られ、体の免疫機能をより高めることができるのです。

酢の主成分は、酢酸や、クエン酸などの有機酸です。
さまざまな種類がありますが、なかでも、穀物酢、米酢、黒酢、リンゴ酢などの天然醸造酢は、免疫機能を高める作用が強力です。

一方で、ニンジンに含まれる栄養素には、色素成分の一つであるβカロテンやリコピン、ビタミンB群、C、Eに加え、鉄、カリウム、カルシウムなどのミネラル類があります。
特筆すべきは、ニンジンに豊富に含まれるβカロテン。

これは、体内で必要量だけ、ビタミンAに変化します。
では、免疫機能の回復・向上に、なぜ酢とニンジンが役立つのか説明しましょう。

中性脂肪値の減少や糖尿病予防にも有効

①抗酸化作用
酢とニンジンには、いずれにも高い抗酸化作用があります。
野菜を調理する際に、切ったまま放置しておくと、断面が変色しますね。

これが酸化です。
しかし、切った野菜を酢に漬けておけば変色を防げます。

酢は強い防腐・殺菌力を備え、抗酸化作用を持つからです。
人体における酸化は、活性酸素が過剰に発生した状態を指します。

活性酸素は老化やガンの元凶となる物質で、ストレスや疲労により増加します。
酢とニンジンを組み合わせれば、より高い抗酸化作用が得られます。

体内で活性酸素の害を抑え、細胞をダメージから守ってくれます。

②代謝促進作用
酢には体内の代謝を促進する作用があるので、疲労の回復を強力に後押しします。
円滑な代謝には、ビタミンも欠かせません。

特にニンジンのビタミンAは、粘膜や皮膚の傷んだ組織を修復し、皮膚の再生を促します。
粘膜や皮膚の損傷は細菌感染を招くので、ビタミンAは免疫機能の維持に、大変重要です。

アトピーで炎症を起こした肌状態の改善にも、大きな効力を発揮します。
ちなみに、酢もニンジンも細胞の生まれ変わりを促すので、皮膚だけでなく骨や歯、毛髪の育成にもいい影響があります。

白髪や薄毛の改善にも、効果が期待できるでしょう。

③肝機能向上作用
肝臓は、体内の物質を分解して解毒する役割があり、免疫力とかかわりが深い臓器です。
主に暴飲暴食や睡眠・運動不足、ストレスで機能が低下します。

肝機能が落ちると、体がだるく、疲れやすくなります。
発熱をはじめ、さまざまな症状が起こり、免疫力が低下。

解毒作用が働かなくなれば、体に蓄積されたアレルゲンなどの除去・排出も滞ります。
酢は肝臓で、脂肪の蓄積を抑え、肝機能異常を防ぎます。

 また、肝臓の機能向上に、特に役立つビタミンといえば、ビタミンB群が挙げられます。
ニンジンは、ビタミンB群をバランスよく含むので、これも肝臓の働きをサポートします。

このような薬効により、酢ニンジンは免疫機能を強力に向上させます。
アトピーをはじめとするアレルギー症状の撃退に、大いに役立つのです。

ちなみに、酢は単独でも、多様な健康効果があることが、さまざまな研究により実証されています。
血圧上昇にかかわるホルモンの調整作用や血管拡張作用があることから、高血圧の改善に働きます。

また、食後血糖値の上昇を緩やかにするため、糖尿病の予防にも効果があります。
総コレステロール値や、中性脂肪値の減少にも有効です。

これらの健康効果が期待できる酢の目安量は、1日に大さじ1杯程度。
酢ニンジンなら、食べる際に漬け酢も摂取できるので、効率的といえるでしょう。

この記事のエディター

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

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