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【腸内フローラを改善する食品】バナナを焼くとオリゴ糖が増え、免疫力も高める

【腸内フローラを改善する食品】バナナを焼くとオリゴ糖が増え、免疫力も高める

皆さんは、ふだんからウンチの量を気にされていますか。現代の日本人は、戦前に比べると、ウンチの量が約半分に減少したといわれています。【解説】藤田紘一郎(東京医科歯科大学名誉教授)

バナナには不溶性食物繊維が豊富に含まれている

皆さんは、ふだんからウンチの量を気にされていますか。

現代の日本人は、戦前に比べると、ウンチの量が約半分に減少したといわれています。戦後になると、肉やパン、パスタなどの欧米流の食べ物が大量に流入して、それまでの食生活が多様化しました。それにより、食物繊維の平均摂取量が、戦前と比べて半分以下にまで激減し、それに伴って、ウンチの量も約半分に減少したのです。

私は長年、腸の研究をしていますが、実は、ウンチの量は私たちの健康状態を測るうえで、見逃すことのできない指標といえます。それは、腸内細菌の量と比例するからです。

ウンチが少ないと、それだけ腸内細菌の量も少ないことを意味しています。腸内細菌が減れば、免疫力が低下し、病気になりやすくなります。ガンや高血圧、糖尿病といった生活習慣病の発症率が上がり、アトピーなどのアレルギー疾患にもかかりやすくなります。さらに、うつ病などの精神疾患も、腸内細菌の減少が影響していると私は考えています。

私たちが健康に暮らすためには、まず腸内細菌を増やし、腸内細菌が生息する環境を、健全な状態に整えなければなりません。そうして大きいウンチを出せるようにすることが、健康への近道なのです。そのために有効な方法の一つとして、私がいつも勧めているのが「焼きバナナ」です。

バナナには、水に溶けない不溶性の食物繊維が豊富に含まれています。不溶性の食物繊維は、体内に吸収されると、水分を含んで便のかさを数倍にも増加させます。そのかたまりが腸の壁を刺激して、排便を促すのです。

焼きバナナの作り方

 さらに、バナナの健康成分として忘れてはならないのが、オリゴ糖です。オリゴ糖は、胃腸で消化されずに大腸まで届くという性質があります。そして、腸内にいる善玉菌のえさとなるのです。

大腸に生息している腸内細菌には、善玉菌、悪玉菌、日和見菌の3種があります。善玉菌の代表格はビフィズス菌や乳酸菌で、悪玉菌には大腸菌やウェルシュ菌などが挙げられます。

そして三つめの日和見菌は、善玉菌でも悪玉菌でもなく、そのときの腸の状態に応じて、優勢なほうに味方をする菌のことです。腸内で善玉菌が優勢なときは善玉菌に加勢しますが、体調が悪くなったりして悪玉菌が増えると、たちまち悪玉菌に同調します。

オリゴ糖は、善玉菌であるビフィズス菌の大好物なので、腸内の善玉菌が増えます。そうすると、腸内で多数を占める日和見菌が善玉菌の味方につきます。その結果、腸内フローラと呼ばれる腸内環境が、とても良好な状態になるのです。

ウンチの量が増えて便通がスムーズになり、便秘が解消します。健康効果はそれだけではありません。前述したように、ガンや高血圧、糖尿病、うつ病などの病気を防ぎ、改善へと導きます。

では、なぜ普通のバナナではなく、焼きバナナがいいのでしょうか。

それは、加熱することで、オリゴ糖の含有量が大きく増加するからです。機能性成分は加熱すると壊れてしまう、と一般的にはイメージされやすいのですが、オリゴ糖は、その逆。焼くことで、オリゴ糖は増え、バナナの整腸作用が大きくアップするのです。

さらに、食物繊維やオリゴ糖以外にも、バナナには非常に多くの栄養素が含まれています。

まず、糖質です。バナナの糖質は、ブドウ糖や果糖、ショ糖、でんぷんなど多様です。これらの糖質は、体内に吸収される速度がそれぞれ異なるため、徐々にエネルギーへと変わり、スタミナを維持するのに適しています。マラソン選手が競技中によくバナナを食べるのは、このためです。

そして、豊富なビタミン類も見逃せません。バナナ1本(100g)に含まれるビタミンCは16㎎で、これは同量のリンゴの4倍以上にもなります。ビタミンB1やB2、ナイアシンといったビタミンB群も多く含まれており、疲労回復を促してくれます。

カロリー(エネルギー)も1本当たり86kcalと意外に低いので、ダイエット中のかたにもお勧めできます。焼くと甘みが増して、味も格段においしくなります。
このように、栄養学的にも味覚的にも大変お勧めできる焼きバナナ。皆さんも上手に食生活に取り入れて、腸内フローラをいつも良好に保ちましょう。

なせバナナを焼くのか

では、なぜ普通のバナナではなく、焼きバナナがいいのでしょうか。

それは、加熱することで、オリゴ糖の含有量が大きく増加するからです。機能性成分は加熱すると壊れてしまう、と一般的にはイメージされやすいのですが、オリゴ糖は、その逆。焼くことで、オリゴ糖は増え、バナナの整腸作用が大きくアップするのです。

さらに、食物繊維やオリゴ糖以外にも、バナナには非常に多くの栄養素が含まれています。

まず、糖質です。バナナの糖質は、ブドウ糖や果糖、ショ糖、でんぷんなど多様です。これらの糖質は、体内に吸収される速度がそれぞれ異なるため、徐々にエネルギーへと変わり、スタミナを維持するのに適しています。マラソン選手が競技中によくバナナを食べるのは、このためです。

そして、豊富なビタミン類も見逃せません。バナナ1本(100g)に含まれるビタミンCは16㎎で、これは同量のリンゴの4倍以上にもなります。ビタミンB1やB2、ナイアシンといったビタミンB群も多く含まれており、疲労回復を促してくれます。

カロリー(エネルギー)も1本当たり86kcalと意外に低いので、ダイエット中のかたにもお勧めできます。焼くと甘みが増して、味も格段においしくなります。
このように、栄養学的にも味覚的にも大変お勧めできる焼きバナナ。皆さんも上手に食生活に取り入れて、腸内フローラをいつも良好に保ちましょう。

この記事の解説:藤田紘一郎(東京医科歯科大学名誉教授)

1939年、中国(旧満州)生まれ。東京医科歯科大学医学部卒業。東京大学医学系大学院博士課程修了。医学博士。金沢医科大学教授、長崎大学教授、東京医科歯科大学大学院教授、人間総合科学大学教授を歴任。著書多数。

この記事のエディター

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

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