会う人会う人からやせたねといわれた!
ダイエットを決意したのは、2015年の秋のことです。新婚旅行の行き先をバリ島に決め、「ビキニが着たい!」と思ったことがきっかけでした。
私は身長158cmで、当時の体重は50kg。もう少しおなか周りを絞りたかったので、目標はマイナス3kgと定め、「焼きバナナ」ダイエットを始めたのです。
バナナに着目したのは、主人の経験からです。彼は、学生時代に海外に住んでいたとき、お金がなくバナナばかり食べていたところ、なんと10kgのダイエットに成功しました。高かった血圧も下がったとのこと。
バナナは安くて腹もちがいいので、確かにダイエットに最適です。そこで私も、バナナを使おうと決めましたが、ちょうど寒くなる時季だったので、温めて食べることにしたのです。
私のやり方は、1日のうちどこか1食を、焼きバナナにするというもの。「必ず夕食を置き換える」などと決めると、続けにくくなるので、細かくルールを決めないことを、モットーにしました。
平日は、たいてい朝食か夕食、休みの日は昼食、といったぐあいに、3食のどこかを焼きバナナに置き換えたのです。
食べるバナナの量も、特に制限しませんでした。たいてい、1食に2〜3本。多いときは、4〜5本のこともありました。
一応、夕食後の夜7時以降は食べ物を口にしないよう気をつけていましたが、どうしてもおなかがすいたときは、やはり焼きバナナを食べました。
こうして焼きバナナダイエットを始めたところ、最初の2週間で、体重が2㎏ストンとダウン。そのあとも、続けられるうちは続けようと、焼きバナナを食べていたところ、3ヵ月後には45kgまでやせたのです。
合計5㎏やせたので、会う人会う人から「やせたね!」といわれました。特に細くなったのは、おなか周りと足です。ジーンズは、ボタンを外さなくてもスルリと脱げてしまうほど、ブカブカになったのです。
もちろん、新婚旅行では、ビーチでばっちり、ビキニを着こなすことができました。
美肌作用もある「食べる美容液」
私の焼きバナナの作り方は、皮をむいてスライスしたバナナを、アルミホイルに乗せて、オーブントースターで3分ほど焼くだけです。手間がかからず、洗い物も最小限です。
ボリュームたっぷりで満腹になりますし、甘いので心も満足。ダイエットにありがちな飢餓感が、全くありません。よく熟れたバナナを焼けば、かなり甘くなるので、まるでフルーツグラタンのようにスイーツ感覚で食べられます。
焼きバナナを続けていると、とにかく便通がよくなります。私はもともと便秘ではありませんが、焼きバナナを食べるようになってから、お通じの回数も1回に出る量も、1.5倍くらいに増えた印象です。
さらに、焼きバナナには美肌作用もあるようで、ニキビや吹き出物が減りました。
そんなわけで、ダイエットに成功した今では、「食べる美容液」と思って、焼きバナナを続けています。
飽きることのないよう、フルーツグラノーラやブラウンシュガー、ハチミツなどで味をアレンジし、自分を喜ばせつつ食べるのが、継続の秘訣です。
私は過去に、コンビニに頼った食事を続けて、疲れやだるさ、むくみに悩まされていたことがあります。ところが、バナナを食べ続けていたら、疲れにくくなり、だるさも感じなくなりました。体が軽いと、気持ちまで前向きになれます。
むくみも解消しました。人に会う予定があるときは、前日の夜に焼きバナナを食べると、顔がむくまないので、重宝しています。
このように、私にとって焼きバナナは、健康と美容の強い味方です。
バナナのオリゴ糖が便通をよくする(里見英子クリニック院長・里見英子)
バナナには、オリゴ糖が含まれています。オリゴ糖は、腸内で善玉菌のえさになるので、便通をよくする効果があります。
また、熱を加えることで甘みが増すため、おなかがすいたときに焼きバナナを食べると、低カロリー(エネルギー)のわりに満足感が得られるでしょう。ダイエットにはとてもよい方法だと思います。
ストレスやプレッシャーは、ダイエットの敵。「細かくルールを決めない」というモットーには、私も大賛成です。
吉野さん流"フルーツグラノーラをかけた焼きバナナ"