MENU
医療情報を、分かりやすく。健康寿命を、もっと長く。医療メディアのパイオニア・マキノ出版が運営
【官足法】足の裏の反射区・ツボ 腎臓と膀胱の症状に効果 強い刺激ほど効果あり!

【官足法】足の裏の反射区・ツボ 腎臓と膀胱の症状に効果 強い刺激ほど効果あり!

足の裏をもむ健康法は、巷にいろいろありますが、この官足法は、非常に強い刺激を与えるのが特徴。しかし、この方法により、多くの人の健康が回復しているのは事実です。「足の裏をもんで腎機能がよくなるなら」と試すつもりで、ぜひ実践してみてください。【解説】上田昌司(上田医院院長・新旭キリスト栄光教会牧師)

腎臓の悪い患者の改善症例が多数見つかる

私は、教会で牧師として活動する傍ら、開業した医院で医師として患者さんの治療に当たってきました。
特にガンの治療・研究には、大きな関心を持っています。

研究を続けるなかで出合ったのが、「官足法」でした。
官足法とは、足の裏をもむ健康法で、台湾の官有謀先生(故人)が考案したものです。

足には「反射区」という、体の各部位に対応するゾーンがあります。
ここを刺激することで、反射区に対応する体の部位に、刺激が伝わります。

対応する部位だけでなく、全身の血流が改善するので、臓器の機能を活性化し、体の持つ自然治癒力を高めることができるのです。
足の裏をもむ健康法は、巷にいろいろありますが、この官足法は、非常に強い刺激を与えるのが特徴。

少々オーバーな表現をすれば、拷問に近いほどで、あまりの痛さに失禁する人もいるといいます。
しかし、この方法により、多くの人の健康が回復しているのは事実です。

例えば、高血圧、糖尿病、腰痛、ひざ痛、緑内障、白内障、胃ガン、子宮内膜症、アトピー性皮膚炎といったアレルギー疾患など、多くの症状・病気に効果を発揮します。
今号の特集テーマである腎機能アップに対しても、この、足の裏もみは有効です。

官先生の治療記録を調べると、腎臓の悪かった患者さんの改善症例が、たくさん見つかります。
では、なぜ、足の裏もみが、腎臓の機能回復・向上に役立つのでしょうか。

注目すべきは、その強い刺激です。体に強い刺激(侵害刺激)が加わると、痛み物質が作られます。
それが神経に伝わり、痛みとして感知されます。

産生される痛み物質は複数ありますが、なかでも私が着目したのは、サブスタンスPという物質です。
サブスタンスPには、血管拡張作用、血流改善作用、免疫増強作用があります。

ことに重要なのが、血流改善作用です。
私たちが悩まされる慢性疾患の、そもそもの原因は血流の悪化です。

血流が悪くなると、酸素や栄養素が、全身に行き渡らなくなります。
老廃物もスムーズに排出できません。

それが、臓器の機能低下を引き起こし、さまざまな慢性症状へとつながっていくのです。

足の裏もみのやり方

強く痛む箇所を重点的に刺激しよう

腎臓の場合も、同様です。腎臓は、血液をろ過して尿をつくり体外へ排出する、重要な役割を担っています。
血流が悪くなれば、腎臓には大きな負荷がかかります。

長年にわたり負荷の高い状態が続くと、腎臓が疲弊して、腎疾患を引き起こす一因になります。
足の裏もみで、腎臓に対応する反射区を刺激すれば、腎臓はもちろん、全身の血流が改善。

腎機能の回復・向上に、大いに役立ちます。
足の裏もみをする際は、指で押すよりも、市販のツボ押し用指圧棒などを用いるといいでしょう。

先がやや細くなった、木製の棒です。100円ショップなどでも売られています。
棒を使って皮膚表面を強く押すと、その部分が赤くなることがあります。

こうして炎症が起こった部分には、ブラジキニンやプロスタグランジンなどの炎症性物質が集まってきます。
これらにも、先に述べたサブスタンスPと同様に、血流改善などの作用があります。

加えて、炎症反応が起こると体内の白血球が活性化します。
これも、免疫力を上げるので、腎機能回復に効果的です。

ですから、「痛ければ痛いほど効く」というつもりで、できる範囲で強めに押しましょう。
腎臓の反射区と、足の裏もみのやり方は、上の図解を参照してください。

反射区を探すに当たっては、ピンポイントでとらえるより、そのゾーン辺りで強く痛む箇所を重点的に刺激するのがよいでしょう。
足の裏もみを行うタイミングは起床後がお勧めです。

私自身、痛い痛いと思いながら、毎朝、足の裏を刺激しています。おかげで目覚めはスッキリ。
今年で78歳になりますが、毎日、医院での診療や介護ホームへの往診、教会での説教、畑での農作業、そして治療法の研究にと、元気に忙しく過ごしています。

「足の裏をもんで腎機能がよくなるなら」と試すつもりで、ぜひ実践してみてください。

解説者のプロフィール

上田昌司
1939年、兵庫県生まれ。京都府立医科大学卒業。医学博士。74年、上田医院開業。医学生時代から、ガン治療について研究。ガン患者に食事指導をする一方で、官足法に出合い、その有効性から
研究を始める。牧師としても精力的に布教に従事。2014年に高島市新旭町に新旭キリスト栄光教会を設立。現在も医師と牧師の両輪で活動し、独自の研究と実践を続けている。

この記事のエディター

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

関連記事
上咽頭の炎症が慢性化すると、自律神経のバランスがくずれ、血流障害が起こったり、血圧が上がったりします。口呼吸の人は、まず、口を閉じて食べ物をよくかむことを心がけましょう。口周りの筋肉やあごが鍛えられ、口呼吸のクセを直すトレーニングになります。【解説】堀田修(堀田修クリニック(HOC)院長)
慢性腎炎には治療法がありません。塩分とたんぱく質を制限し、血圧を上げないように気をつけるだけです。腎機能が低下していると、ふだんから体がむくみやすく、とてもだるくなります。レモン酢を飲むようになって1週間くらいしてから、あまり体のだるさを感じなくなってきました。【体験談】星野久美子(仮名・主婦・71歳)
私は、腎機能の衰えた慢性腎臓病(CKD)の患者さんに、この毛管運動を勧めています。毛管運動は、あおむけになり手足を上に伸ばし、小刻みに手足を動かす運動です。この運動を行うと、たちまち毛細血管の流れがよくなります。【解説者】渡辺完爾(渡辺医院院長)
腎臓病が進行して腎機能が著しく低下すると、通常、機械を使って血液をろ過する「透析療法」を始めることになります。透析療法には、ダイアライザー(透析膜)という装置を利用する「血液透析」と、自分の腹膜を利用する「腹膜透析」があります。【解説】金田浩(かもめクリニック理事長)
症状に対応する臓器に関連する経絡上のツボを刺激すると、神経・脊髄・脳を介する生理反応により、その症状を軽減・解消できます。強く長く押し過ぎることのないように心がけつつ、ツボ刺激を、毎日の習慣にするといいでしょう。【解説】伊藤剛(北里大学東洋医学総合研究所・漢方鍼灸治療センター副センター長(鍼灸診療部長・漢方診療部長))
最新記事
まずチェック項目で自分の足の指がどんな状態かチェックしてみましょう。はだしになって、自分の足の指をよーく見てください。足の指をチェックして気になる項目があっても、あきらめることはありません。「きくち体操」でこれから足の指を育てていけばよいのです。【解説】菊池和子(「きくち体操」創始者】
私は、60歳の今も左右の視力は1・0を保っています。これまでメガネの世話になったこともありません。老眼知らずの状態をキープしている秘密は、私が毎日行っているトレーニング「目のスクワット」にあるのです。毛様体筋をほぐす効果があります。【解説】本部千博(ほんべ眼科院長)
体重100kgの人なら3kg、80kgの人なら2.5kg程度の減量で、条件付きですが糖尿病の改善は可能です。体重が3%減少すると、ヘモグロビンA1cが3%程度下がることがわかったからです。例えば、ヘモグロビンA1cが9%の人なら、だいたい6%程度まで下がります。【解説】吉田俊秀(島原病院 肥満・糖尿病センター長)
これまで、入院患者さん向けの、いわゆる「リハビリ体操」はありましたが、外来の患者さんが希望するような体操はありませんでした。そこで私たちは、血圧を上げる要因である、末梢の「血管抵抗」を減らす筋トレを考案することにしました。【解説】金子操(自治医科大学附属病院リハビリテーションセンター室長・理学療法士)
1日の疲れを取るには、就寝時間や睡眠時間ではなく、「眠りに就いて4時間以内に、深睡眠を取ること」がたいせつなのです。しかし現代人の多くは、深夜にテレビやスマホを見たり、ストレスで体の緊張が取れなかったりして、本来の睡眠リズムが狂い、深睡眠を取りづらくなっています。【解説】白濱龍太郎(睡眠専門医)