【歯科医解説】口内フローラ悪化はメニエール病や不定愁訴の原因に!対策は「耳の下もみ」

【歯科医解説】口内フローラ悪化はメニエール病や不定愁訴の原因に!対策は「耳の下もみ」

口内フローラの悪化は歯周病や虫歯といった口腔内の病気を招くだけではありません。高血圧や糖尿病といった生活習慣病、耳鳴りやめまい、肩こり、頭痛、倦怠感といった不定愁訴まで実にさまざまな不調の原因となるのです。この口内フローラを清潔に保ってくれるのが、唾液の役割です。【解説】齋藤道雄(齋藤ファミリーデンタル院長・医学博士)


口内フローラの悪化が万病を招く原因だ!

「いつも口の中がカラカラに乾いている」「唾液が少なくて物が食べづらい」「ネバネバした唾液がよく出る」というかたはいませんか。
そのような人は、注意が必要です。
常に唾液の分泌量が少なくなっているか、質の悪い唾液ばかりが出るようになっており、口内フローラが悪化している恐れがあります。

口内フローラとは、あまり聞きなれない言葉かもしれません。
私は、口内環境のことを口内フローラと呼んでおり、健康状態を測るうえで、欠かせない指標の一つだと考えています。

口内フローラの悪化は、歯周病や虫歯といった口腔内の病気を招くだけではありません。
高血圧や糖尿病といった生活習慣病、耳鳴りやめまい、肩こり、頭痛、倦怠感といった不定愁訴まで、実にさまざまな不調の原因となるのです。

この口内フローラを清潔に保ってくれるのが、唾液の役割です。
唾液には強い殺菌作用があり、歯周病菌や虫歯菌など口腔内の細菌の繁殖を抑制し、清潔に保ってくれます。

しかし、昨今、患者さんの口内を診ると、唾液が正常に分泌されていないかたが急増しています。
その主な原因は、現代社会につきまとう過度なストレスでしょう。

現代人の多くは毎日仕事に忙殺され、複雑な人間関係に悩まされています。
すると、自律神経のバランスが乱れてしまうのです。

自律神経とは、血管や臓器、筋肉といった体の諸器官の働きを、一手に担っている大事な神経のこと。
自律神経の乱れは、あらゆる病気や不調の引き金といっても過言ではありません。

自律神経には、交感神経と副交感神経という2種類があります。
交感神経は、活動時や緊張時に働くため、主に昼間に優位になります。

一方の副交感神経は休息時に働くため、主に夜間に優位になります。
1日を通して両者がバランスよく働くことで、私たちの健康状態は維持されているのですが、ストレスによって体がいつも緊張していると、交感神経ばかりが働いてしまいます。

すると、口の中は乾きやすくなり、ネバネバした質の悪い唾液ばかりが分泌されて、口内フローラが悪化してしまうのです。

メニエール病によるめまいも消失した!

自律神経のバランスを整えるとともに、質のいい唾液の分泌を促す方法として、私が勧めているのが「耳の下もみ」です。

耳の下の奥歯が位置する辺りには、耳下腺という唾液が分泌される唾液腺があります。
ここを指でもんで刺激することで、少なくなった唾液の分泌量を増やすことができます。

しかもこの耳下腺からは、サラサラとした良質の唾液しか分泌されません。
質の悪いネバネバ唾液は緊張時に分泌される一方で、サラサラ唾液はリラックス時に多く分泌され、口臭や歯周病を抑えてくれます。

また、耳下腺を刺激すると、体がリラックスして、副交感神経が優位になります。
自律神経のバランスが整うことで、血圧や血糖値の降下、耳鳴りやめまいの緩和、うつ病や不眠といった精神疾患の改善が期待できるでしょう。

さらに、耳の後ろにある完骨というツボをいっしょに刺激すると、より効果的です。
完骨は自律神経のバランスを整える特効ツボとされ、両耳の後ろにある出っ張った骨(乳様突起)の下のくぼんだところにあります。

この耳の下もみは、即効性も十分で、その場で最大血圧が10㎜Hgも降下したかたがいます。
そのほかにも、高かった血糖値や血圧が基準値内に下がったり、メニエール病によるめまいが起こらなくなったりしたかたがいるなど、その効果は多種多様です。

ぜひ一度、お試しください。

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

この健康情報のエディター

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