水や白飯と同様に飽きずに毎日食べられる
年齢のわりに健康で、薬もほとんど飲まない私の唯一の悩みが、コレステロール値が高いことでした。
70歳を過ぎた頃から、健康診断のたびに、悪玉コレステロール(LDL)が170mg/dlと、基準値(140mg/dl未満)よりかなり高い状態が続いていたのです。
私の父もコレステロール値が高くて、晩年は脳梗塞で何度も入院していました。そうした姿を見てきたこともあって、高いコレステロール値のことが気がかりだったのです。
一方で、病院の薬を飲まずに数値を下げたいという気持ちも強く持っていました。
そんな矢先に『安心』の記事で見つけたのが、髙橋弘先生の「ハーバード大学式長生きスープ(野菜スープ)」でした。
キャベツやニンジン、タマネギ、カボチャというなじみ深い野菜で作ったスープを飲むだけで、生活習慣病の予防や体調を整える健康長寿効果が期待できることを知り、ぜひ試してみたいと思いました。
作り方が簡単なところも、野菜スープが気に入った点です。初めのうちは、ほぼ毎日野菜スープを作っていましたが、途中からは、3日分をまとめて作るようになって、より手軽になりました。
基本の分量の倍、野菜を各200gに水2Lで作り、出来上がったスープは、大きなマグカップ1杯分くらいの量ずつ、密封容器に入れて冷蔵庫に保存します。それを朝昼晩の食前に、小鍋で温めるか電子レンジでチンして食べます。
基本、スープの具はカボチャだけ食べて、それ以外はほとんど食べません。そのためカボチャはほかの野菜より大きく切り、煮崩れを少なくしています。
4種類の野菜以外にも、ショウガ、エノキやシメジなどのキノコ類を入れることがあります。
野菜スープに調味料はいっさい使いませんが、野菜のほのかな甘味がしておいしいです。特に冬は、スープを食べると体が芯から温まります。
毎日食べているのに、不思議と飽きません。水や白飯が飽きないのと同じように、野菜スープも、味をつけないことで、かえって飽きがこないのかもしれません。
体のキレがよくなり家事もテキパキできる
おかげでスープを飲み始めて半年後には、27%だった体脂肪率が23%に下がり、1年後には体重が3kg減っていました。
ダイエットをしているつもりがないのに52kg(身長は155cm)が49kgになり、見た目が変わり、体のキレもよくなりました。そんなこんなで、以前に比べると10歳くらい若返った感じがします。
そして念願のコレステロールも少しずつ、順調に下がっていきました。
170mg/dlあった悪玉コレステロール値が1年後の健康診断で160mg/dlになり、さらに2年後の健康診断では、151mg/dlに下がったのです。
同様に血圧も下がり、160mmHgあった最高血圧が現在は120mmHg前後の正常値で安定しています。薬にいっさい頼らずに、悪玉コレステロール値や血圧を下げることができて、とてもうれしいです。
ほかにも野菜スープを飲んでいるこの2年間に、ひざ痛も軽くなりました。
もう一つ、もともと明るい性格の私ですが、野菜スープを飲むようになってからはさらに明るくなりました。
一人暮らしをしていても、最近は気持ちが後ろ向きになることがほとんどないです。離れて住む娘たちにも、心配をかけることがありません。これからも野菜スープを飲んで薬に頼ることなく、元気に暮らしていければと思っています。
血液をサラサラにするファイトケミカル(麻布医院院長 髙橋弘)
寺本さんは野菜スープ(ファイトケミカルスープ)を飲んで、前向きに明るくなったとのこと。私も、野菜スープのいちばんの利点は、飲むと気持ちがホッとして、体の芯から元気がわきあがることだと感じています。ストレスが緩和されると、血管や自律神経の働きがよくなります。
野菜スープには食物繊維が豊富に含まれ、コレステロールや塩分が、腸から吸収されるのを抑えてくれます。また、腎臓で塩分を排泄するカリウムもたくさん含まれているので、血圧やコレステロールによい影響が出たのでしょう。野菜スープには、血液をサラサラ作用や動脈硬化を予防するファイトケミカルも含まれています。ぜひこれからもお続けください。
1日3回野菜スープを食べるようにしてからは、日に日に身体の動きが軽くなっていくのがわかりました。
以前に比べると、家事がテキパキとこなせるようになりました。
毎日やっている30~40分のウオーキングでも歩くのが速くなり、周囲から驚かれるようにもなったのです。家事をした後やウオーキングの後に疲れなくなったので、さらに体を動かせるようになりました。