【低インスリン療法】インスリンをやめたら血圧の数値が正常に!やせて若返った

【低インスリン療法】インスリンをやめたら血圧の数値が正常に!やせて若返った

糖尿病の予備軍と判明したのは8年前です。健康診断で血糖値は正常値よりやや高く、ヘモグロビンA1cは6・5%でした。「早く治療を始めれば、糖尿病はパッと治りますよ」と当時の医師に勧められ、私は1日3回、食前にインスリン注射を打つ治療を始めました。【体験談】福山剛(仮名・会社社長・67歳)


インスリン注射で血糖値を下げていた

 糖尿病の予備軍と判明したのは8年前です。健康診断で血糖値は正常値よりやや高く、ヘモグロビンA1cは6・5%でした(過去1~2ヵ月の血糖値を反映する数値で、正常値は6・5%未満)。
 仕事の付き合いで会食が多く、アルコールを欠かさない生活が招いた結果だと思います。
「早く治療を始めれば、糖尿病はパッと治りますよ」と当時の医師に勧められ、私は1日3回、食前にインスリン注射を打つ治療を始めました。
 医師の言うとおり、治療で血糖値はすぐに正常になり、ヘモグロビンA1cも5・8%になったのです。

 ただし、「糖尿病がパッと治る」は難しいようでした。インスリンを打たないと、血糖値が上がるのです。医師は、
「きっちりカロリー制限をすれば、インスリンをやめても正常な血糖値を保てます」
 と言います。ですが私にとって、食事の管理は至難でした。

 朝食は家で食べますが、昼は外食、夜はお酒を飲みながら会食するというパターンは変えられません。せめて、揚げ物を控えるだけで精一杯でした。


ゆるゆる糖質制限でも効果が出た!

 そんなある日、ゴルフ場でたまたま新井圭輔先生と出会いました。ふとした流れで、私の治療内容を話すと、「インスリンはだめですよ」と言われたのです。

 しかしそのときは、新井先生の指摘を気にしませんでした。インスリン注射で血糖値は安定していたからです。

 しかし2年前、新井先生の本を読んで、ふと考えました。
 このままインスリンで血糖値を下げ、食生活をまったく変えずにいることが、体にとって本当によいことだろうか、と。

 また、糖質制限に踏み切るのも勇気がいりました。賛否両論ある食事療法ですし、私は外食が多く、糖質をゼロにするのはとうてい無理だからです。

 それでも、「低インスリン療法」に踏み切ったのは、新井先生のクリニックで合併症を発症した患者が出ていないという事実を重視したからです。

 こうして、昨年の8月からインスリン注射を止め、低インスリン療法に切り替えたのです。薬は、尿から糖を出す薬と動脈硬化の薬を新井先生が処方してくれます。

 食事は、朝はごはんを食べずに、野菜と魚、または肉などのおかずのみにしました。
 昼食は、パンやパスタ、めん類など、普通に食べます。
 そして夜は、おかずのみで、アルコール類は、糖質ゼロの焼酎やウイスキーに変えました。
 カロリー制限ではなく、糖質だけを避ければいいので、食事の管理がらくになりました。

血糖値は高めだが若返ったと言われる

 こうして低インスリン療法を開始後、ヘモグロビンA1cは6.8%と高くなりましたが、空腹時の血糖値は110~120mg/dl程度です(正常値は110mg/dl以下)。

 うれしかったのが、以前は最大血圧は150mmHg、最小血圧は90mmHgほどあったのが(正常値は最大血圧140mmHg未満、最小血圧90mmHg未満)、現在
は上が120mmHg、下は80mmHgと、正常値で落ち着いています。

 体重は5kg減って68kg(身長170cm)になり、体のキレがよくなりました。

 従来の治療と異なることに、不安がないわけではありません。しかし、私の疑問点に新井先生はすべて答えてくれるので、納得して治療を続けています。インスリンをやめて顔色がよくなり、周囲からは若返ったと言われ、体調も良好です。もう、インスリン注射の生活には戻りたいと思いません。

インスリンをやめればやせて若返る(あさひ内科クリニック院長  新井圭輔)

 初めてお会いしたとき、福山さんはインスリンのせいで肥満体形でした。糖尿病でも、自前のインスリンが出ているなら、外から足す必要はありません。そこで、福山さんの血液検査でインスリンが自前で分泌されていることを確認し、本人も納得のうえで低インスリン療法に切り替えました。現在、血糖値は少し高めですが、血圧も完全に正常となり、腎機能も正常値で、見た目も若返りました。

→低インスリン療法の解説はコチラ

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

この健康情報のエディター

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