MENU
医療情報を、分かりやすく。健康寿命を、もっと長く。医療メディアのパイオニア・マキノ出版が運営
【スマホ老眼の対処法】眼精疲労やドライアイを予防・改善する「まぶたつまみ」

【スマホ老眼の対処法】眼精疲労やドライアイを予防・改善する「まぶたつまみ」

整膚による大幅な血流の改善によって、患部に新たな酸素と栄養素が供給されます。もしも、そこにコリや痛みがあるなら、血液循環の改善によって、緩和されていくでしょう。【解説】蔡晶(世界整膚連盟整膚美容師会会長・整膚通信学院院長)

つまんだ皮膚周辺の血流が大改善する

例えば、肩がこっているとき、どうすればそのコリをほぐせるでしょうか。
ほとんどのかたは、押したりもんだりすると思います。

しかし、強く指圧すれば、コリがほぐれるというものではありません。
皮膚に強い圧を加えた結果、筋肉は反射的にこわばり、かえって、コリがひどくなってしまうことがあります。

肩こりを治そうとして、強くもめばもむほど、その反動でコリが悪化していくケースのほうが圧倒的に多いのです。
というのも、押すことによって、押された部分の血流が悪くなるからです。

ひじを頻繁についている人のひじは、しだいに黒くなってきます。
これも、その部位が常に圧迫されていることで血流が悪くなり、皮膚がダメージを受けるためです。

ある部分の血流を大きく改善させるためには、そこを押すかわりに、皮膚をつまんで引っ張ればよいというのが、「整膚」の基本的な考え方です。
整膚は、整膚学園学長の徐堅先生が考案した刺激法です。

皮膚をつまんで引っ張り上げると、その部位の陰圧が高まります。
つまり、スポイトで液体を吸い込むように、血液やリンパ液が集められるのです。

次に指を離すと、皮膚が元に戻ろうとします。
このとき、吸い寄せられた血液やリンパが押し出されます。

こうして血液の入れ替わりが促される結果、その部位の血流やリンパの流れが大きく改善するのです。
整膚による大幅な血流の改善によって、患部に新たな酸素と栄養素が供給されます。

もしも、そこにコリや痛みがあるなら、血液循環の改善によって、緩和されていくでしょう。
整膚のよい点は、自律神経にも働きかけることです。

自律神経とは、私たちの意志とは無関係に、内臓や血管をコントロールしている神経です。
自律神経は、主に昼間優位となり、昼のアクティブな活動を支えている交感神経と、夜間に優位となり、休息をつかさどる副交感神経からなり、両者はバランスを取り合って働いています。

整膚の心地よい刺激は、その自律神経のバランスを整えるのです。
さて、支障を来している部位が、もしも目であったらどうでしょう。

そもそも、目の周辺の皮膚は薄く敏感ですから、肩や腰のように指で押したりもんだりすることはとても危険で、お勧めできません。
そこで、目の整膚「まぶたつまみ」が役に立つのです。

まぶたつまみであれば、皮膚をつまむだけですから、目を傷つける恐れがなく、とても安全です。
東洋医学の観点から見ても、まぶたの皮膚をつまむ整膚は、単一のツボをピンポイントで押すよりも、はるかに効率的に気(生命エネルギーの一種)の流れをよくすることができると考えられます。

まぶたつまみのやり方

毛様体筋がほぐれて本来の働きを取り戻す!

まぶたつまみは、目のさまざまな症状についても、とても有効です。
例えば、パソコンやスマホを長時間見続けて目が疲労している場合、近距離に焦点を合わせ続けた結果、目のピント合わせを行っている毛様体筋という筋肉がこわばっています。

この状態が長く続けば続くほど、毛様体筋は硬直し、その機能低下が引き起こされます。
まぶたつまみを行って、目の血流がよくなると、毛様体筋のこわばりがほぐれ、目の疲れが回復しやすくなります。

毛様体筋が本来の働きを取り戻せば、視力アップや老眼の予防・改善にもつながっていくでしょう。
また、パソコンやスマホの画面を凝視していると、必然的にまばたきの回数が減って目が乾き、ドライアイの症状に悩まされるようになります。

まぶたつまみは、ドライアイの予防・改善にも役立ちます。
さらに、目のレンズが白く濁る白内障や、視神経が障害される緑内障といった目の重大な疾患についても、まぶたつまみが効果を発揮する可能性があります。

白内障や緑内障といった疾患は、いわば、目の老化現象の一つです。
まぶたつまみで、血流がよくなり、自律神経の働きが整えば、各器官の若返り効果が高まります。

つまり、目が若返ることで、白内障や緑内障もよくなる可能性があるのです。
まぶたつまみは、親指と人差し指で、軽くつまみます。力を入れ過ぎてはいけません。

挟まれる皮膚が三角形になっているようでは強過ぎです。
痛いばかりで効果的ではありません。

皮膚にある程度の厚さを持たせてソフトにつまみ、心地よい刺激になるようにしてください。
つまむ際、親指と人差し指以外の3本の指は握らずに、伸ばしておくといいでしょう。

私たちは、よくブドウの皮をむくときの強さといっています。
ソフトタッチで、皮膚をつまんで引き上げたら、また、戻します。

1秒に1回のリズムで、つまんでは元に戻すことをくり返します。
1ヵ所につき、10秒で10回つまむことが目安です。

つまむ場所は、①まぶたの上②目頭②目の下④目尻⑤まゆの上の5ヵ所です。
まぶたつまみはいつ行ってもかまいません。

1日に2~3回を目安に行いましょう。
目の疲れを感じているときに、実際にまぶたつまみをやってみてください。

その効果を実感できると思います。

解説者のプロフィール

蔡晶
世界整膚連盟整膚美容師会会長・整膚通信学院院長

この記事のエディター

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

関連記事
目の血流は、目の健康に深くかかわっています。白目の血流がよい状態に維持されていることは、ピントや明るさを調節する目の筋肉の機能も間接的に保たれていることを意味します。【解説】浅川賢(北里大学医療衛生学部視覚機能療法学専任講師)
家でも、パソコンゲームをするときは「あご上げ」をすることを山本先生と約束しました。こうして「あご上げ」をやり続けたのです。すると、中学1年生のときの視力検査で、「メガネを持ってきてください」と言われた息子が、中学2年生以降は「見えていますね」と言われるようになりました。【体験談】里田敏代(仮名・主婦・47歳)
効果を感じたのは半月後です。前はパソコン画面にくっつくくらい顔を近づけていましたがそれもなくなり、細かい字が見やすくなりました。最近では「目がくっきりして印象がよくなった」と知人からも言われました。鏡で確認すると、確かにまぶたが持ち上がり黒目がよく見えるようになっていました。【解説】麻生悟(仮名・会社員・52歳)
眼球は表にむき出しになった器官です。その裏側の見えない部分は首の後ろの筋肉とつながっています。目のピントを合わせるには、毛様体筋だけでなく、それにつながる首の筋肉が十分動く必要があるのです。さらに首の筋肉は肩や背中に、背中の筋肉も股関節や足の筋肉など、下半身とも連動しているのです。【解説】山本卓弥(視力回復研究所代表)
目の疲れや見えにくさ、かすみ目など、目の症状を感じているかたは多いのではないでしょうか。そんなかたにお勧めしたいのが、手首にある「養老」というツボです。養老は、目の疲れ、痛み、ショボつき、かすみ目、ドライアイ、近視や老眼と、幅広い症状に効果があります。【解説】深町公美子(A-ha治療室代表)
最新記事
まずチェック項目で自分の足の指がどんな状態かチェックしてみましょう。はだしになって、自分の足の指をよーく見てください。足の指をチェックして気になる項目があっても、あきらめることはありません。「きくち体操」でこれから足の指を育てていけばよいのです。【解説】菊池和子(「きくち体操」創始者】
私は、60歳の今も左右の視力は1・0を保っています。これまでメガネの世話になったこともありません。老眼知らずの状態をキープしている秘密は、私が毎日行っているトレーニング「目のスクワット」にあるのです。毛様体筋をほぐす効果があります。【解説】本部千博(ほんべ眼科院長)
体重100kgの人なら3kg、80kgの人なら2.5kg程度の減量で、条件付きですが糖尿病の改善は可能です。体重が3%減少すると、ヘモグロビンA1cが3%程度下がることがわかったからです。例えば、ヘモグロビンA1cが9%の人なら、だいたい6%程度まで下がります。【解説】吉田俊秀(島原病院 肥満・糖尿病センター長)
これまで、入院患者さん向けの、いわゆる「リハビリ体操」はありましたが、外来の患者さんが希望するような体操はありませんでした。そこで私たちは、血圧を上げる要因である、末梢の「血管抵抗」を減らす筋トレを考案することにしました。【解説】金子操(自治医科大学附属病院リハビリテーションセンター室長・理学療法士)
1日の疲れを取るには、就寝時間や睡眠時間ではなく、「眠りに就いて4時間以内に、深睡眠を取ること」がたいせつなのです。しかし現代人の多くは、深夜にテレビやスマホを見たり、ストレスで体の緊張が取れなかったりして、本来の睡眠リズムが狂い、深睡眠を取りづらくなっています。【解説】白濱龍太郎(睡眠専門医)