【眼科医推奨】健康にいい納豆は目にも効果がある!「網膜血管閉塞症」の改善例多数!老眼にも

【眼科医推奨】健康にいい納豆は目にも効果がある!「網膜血管閉塞症」の改善例多数!老眼にも

眼科医である私が、患者さんに広く勧めている食品があります。それは、納豆です。なかでも積極的に勧めているのは、「網膜血管閉塞症」という症状に対してです。これは、網膜の血管が血栓(血の塊)などによって詰まる病気です。【解説】玉井嗣彦(鳥取大学名誉教授・日野病院名誉病院長)


薬と同等以上の作用があると判明した!

眼科医である私が、患者さんに広く勧めている食品があります。
それは、納豆です。

なかでも積極的に勧めているのは、「網膜血管閉塞症」という症状に対してです。
これは、網膜の血管が血栓(血の塊)などによって詰まる病気です。

網膜の中心部分には、動脈と静脈が通っていて、そこからたくさんの毛細血管が枝分かれしています。
中心の動脈が詰まるのが「網膜中心動脈閉塞症」、枝分かれした動脈が詰まるのが「網膜動脈分枝閉塞症」。

同様に、中心の静脈が詰まるのが「網膜中心静脈閉塞症」、枝分かれした静脈が詰まるのが「網膜静脈分枝閉塞症」です。
中心の動脈が詰まると失明の危険性が高まり、中心の静脈が詰まると視野の中心が見えにくくなります。

枝分かれした動脈・静脈が詰まった場合は、視野の一部が欠けて見えにくくなります。
私がこの病気の治療に納豆を活用しようと考えたのは、1990年代に、当時、倉敷芸術科学大学の教授だった須見洋行先生が発表された論文がきっかけでした。

それは、納豆に含まれるナットウキナーゼという酵素に、血栓を溶かす作用があるという内容です。
通常、血液は固まろうとする働き(凝固系)と、溶かそうとする働き(線溶系)がバランスを取りながら正常に機能しています。

ところが、そのバランスがくずれて凝固系が優位になると、フィブリンという物質が作られ、血栓ができます。
血栓の治療には、通常、ウロキナーゼという薬が使われます。

これは、線溶系の酵素を活性化して、間接的に血栓を溶かす薬です。
納豆に含まれるナットウキナーゼには、この薬とほぼ同様の作用があることがわかったのです。

さらにナットウキナーゼにはウロキナーゼにはない、直接フィブリンを分解する作用があることも明らかになりました。

→網膜血管閉塞症の改善例(カラー画像)はコチラ

1ヵ月で正常な血管に!眼底出血も消えた!

そこで、私は早速、臨床で試してみることにしました。
その結果、納豆を食べて、網膜血管閉塞症が改善した症例が、多数得られたのです。

いくつかご紹介しましょう。
右目がかすむといって来院されたAさん(58歳・男性)は、網膜中心静脈閉塞症でした。
入院時の右目の視力は0・7。
中心静脈の蛇行や腫れ、眼底出血が見られました。

入院中、Aさんには毎日夜食に納豆を2パック(100g)食べてもらいました。
すると1ヵ月後には、ほぼ正常な血管に戻り、出血も消えたのです。

そして2ヵ月後には、視力が1・2に回復し、その後も再発はありません。
突然、右目の一部が見えなくなったと来院されたBさん(21歳・女性)は、網膜動脈分枝閉塞症を患い、血流がとだえていました。

毎日、昼食と夕食に納豆を1パック(50g)ずつ食べてもらったところ、8日目で閉塞していた血管が再び疎通し、視野欠損も回復しました。
右目に網膜静脈分枝閉塞症を発症したCさん(82歳・男性)は、硝子体出血を併発。

眼底写真は血液で濁って、血管が見えない状態でした。
週2回、夕食に1パック(50g)の納豆を食べてもらうと、2ヵ月で濁りがなくなり、0・01だった視力は1・5まで改善しました。

いずれも、納豆を食べる以外に投薬治療は行っていません。
視力が回復するのは、納豆の血栓溶解作用によって血液循環がよくなり、物を見るうえで重要な黄斑部の浮腫も改善するからだと考えられます。

私は疲れ目や老眼を訴える患者さんにも、納豆を勧めています。
そのなかには、「はっきり見えるようになった」という人もいます。

なにより、納豆には副作用がありません。
目の症状以外にも健康効果が多々あるので、ぜひ毎日の食生活に取り入れてはいかがでしょうか。

私も週1〜2回は納豆を食べるようにしています。
おかげで81歳になる今も、健康な目を維持しています。

なお、血栓対策には、納豆は夜食べるのが効果的です。
血栓は朝できることが多く、ナットウキナーゼの血栓溶解能力は約12時間持続するからです。

最後に注意点です。
ワーファリンという抗血液凝固剤を服用中の人は、納豆に含まれるビタミンKが薬の働きを阻害するので納豆の摂取は控えましょう。

玉井嗣彦
昭和37年、鳥取大学医学部卒業。米国チューレン大学客員講師、高知医科大学教授、鳥取大学医学部附属病院長を歴任。平成13年に退官。現在、鳥取大学名誉教授、日野病院名誉病院長。

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

この健康情報のエディター

関連する投稿


血流アップで視界スッキリ“目にいい食事” 眼科医推奨薬膳レシピ(1)

血流アップで視界スッキリ“目にいい食事” 眼科医推奨薬膳レシピ(1)

老眼、近視、緑内障や白内障、黄斑変性にドライアイ……眼科の諸症状は、目薬などの局所的なケアで治る、と思っていませんか?それでは、根本的な改善は望めません。【解説】小栗章弘(おぐり眼科名古屋院・長浜院理事長)【料理】MICHIKO(食養生士・料理研究家)


血流アップで視界スッキリ“目にいい食事” 眼科医推奨薬膳レシピ(2)

血流アップで視界スッキリ“目にいい食事” 眼科医推奨薬膳レシピ(2)

加齢などによって動脈硬化が進むことに加え、欧米風の食生活の影響で血液がドロドロになります。その結果、目の健康が阻害され、緑内障、糖尿病網膜症、黄斑変性など、重大な目の疾患を引き起こすのです。【解説】小栗章弘(おぐり眼科名古屋院・長浜院理事長)【料理】MICHIKO(食養生士・料理研究家)


血流アップで視界スッキリ“目にいい食事” 眼科医推奨薬膳レシピ(3)

血流アップで視界スッキリ“目にいい食事” 眼科医推奨薬膳レシピ(3)

東洋医学的な視点から、「肝」と「腎」を養い、血液をきれいにして、目を含む全身の血流を向上させる料理をご紹介します。肝と腎が良好な状態を保ち、血液の質と血流が向上すれば、その好影響は目の症状にも及びます。【解説】小栗章弘(おぐり眼科名古屋院・長浜院理事長)【料理】MICHIKO(食養生士・料理研究家)


【レモンコーヒーの効能】脂肪燃焼効果が最大級 高血圧対策や近視・老眼の予防にお勧め

【レモンコーヒーの効能】脂肪燃焼効果が最大級 高血圧対策や近視・老眼の予防にお勧め

レモンコーヒーは、ポリフェノールの玉手箱。コーヒーにはクロロゲン酸、レモンにはエリオシトリンなどが含まれています。一緒に飲むことで、コーヒーとレモンのポリフェノールが併せて取れるので、よりいっそう健康効果が高まるでしょう。【解説】板倉弘重(芝浦スリーワンクリニック名誉院長・日本ポリフェノール学会理事長)


【近視・老眼】猫背を治すと視力がアップ?「背伸ばし体操」で0.2から1.0に回復した!

【近視・老眼】猫背を治すと視力がアップ?「背伸ばし体操」で0.2から1.0に回復した!

猫背を固定させないよう、こまめにリセットすること。効果的な方法として考案したのが「背伸ばし体操」です。この体操は、家事や仕事の合間などに手軽にでき、短時間でうつむき姿勢をリセットできます。背伸ばし体操は、ネコ背という姿勢の生活習慣病の「特効薬」と言えるでしょう。【解説】清水真(札幌スポーツケア治療室院長)


最新の投稿


【足裏マッサージの効果】もんで血流をよくすると体の不調は解消できる! 難しく考えないのがポイント

【足裏マッサージの効果】もんで血流をよくすると体の不調は解消できる! 難しく考えないのがポイント

立ったり、歩いたり、走ったり……人が生きている間、ずっと体重を支えている「足」は「第2の心臓」と呼ばれるほど脳や体、心に関与している部位です。足を正しく、しっかりケアすることが健康寿命を伸ばすうえで何よりもたいせつなことなのです。【解説】行本昌弘(官足法友の会会長)


【足裏のもみ方】認知症や突発性難聴が改善した!コツは足指まで「すきまなく、深く」

【足裏のもみ方】認知症や突発性難聴が改善した!コツは足指まで「すきまなく、深く」

足をもむ官足法は自分でできます。実践すれば必ず健康になります。「足をもめば健康になる。よくなるまでやり抜く」という自信と強い気持ちを持ち、ぜひ足もみを健康づくりにお役立てください。ここでは、脳・目・耳に効く足のもみ方をご紹介しましょう。【解説】行本昌弘(官足法友の会会長)


【男性不妊の原因と治療法】妊活中の男性 禁欲しても精子は増えず タイミングと回数がカギ

【男性不妊の原因と治療法】妊活中の男性 禁欲しても精子は増えず タイミングと回数がカギ

何回も射精をくり返すと精子の数が減る、という心配は無用です。禁欲期間が長すぎると、精子の運動率が低下するうえ、精子のDNA損傷率も高くなることがわかっています。【解説】今井健(GAIA鍼灸整骨院院長・柔道整復師・鍼灸師) 【監修】吉田壮一(よしだレディースクリニック院長)


眼科医推奨「視界スッキリ薬膳」目の不調を改善する食品とは

眼科医推奨「視界スッキリ薬膳」目の不調を改善する食品とは

目にまつわる多くの症状の根本原因は、血液の質と血流の低下です。心臓から送り出された質のいいきれいな血液が全身をスムーズに巡り、毛細血管にきちんと行き届けば、目の症状は改善に向かいます。【解説】小栗章弘(おぐり眼科名古屋院・長浜院理事長)


血流アップで視界スッキリ“目にいい食事” 眼科医推奨薬膳レシピ(1)

血流アップで視界スッキリ“目にいい食事” 眼科医推奨薬膳レシピ(1)

老眼、近視、緑内障や白内障、黄斑変性にドライアイ……眼科の諸症状は、目薬などの局所的なケアで治る、と思っていませんか?それでは、根本的な改善は望めません。【解説】小栗章弘(おぐり眼科名古屋院・長浜院理事長)【料理】MICHIKO(食養生士・料理研究家)