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【アシタバの機能性】なぜアシタバで糖尿病が改善するのか 大学で研究スタート

【アシタバの機能性】なぜアシタバで糖尿病が改善するのか 大学で研究スタート

劇症1型糖尿病という、膵臓のβ細胞が破壊されて一生インスリンが出なくなる病気を、私はアシタバによって、ほぼ克服しました。さらに私を喜ばせたのは、糖尿病による合併症が予防できていたことです。これは、アシタバ自体の機能性による効果だと思われます。【解説】和地義隆(東京大学大学院理学系研究科研究員)

血糖値は良好で合併症の兆候もない!

 劇症1型糖尿病という、膵臓のβ細胞が破壊されて一生インスリンが出なくなる病気を、私はアシタバによって、ほぼ克服しました。

 発症から8ヵ月後に受けた人間ドックの結果が、それを医学的に証明しています。

 そこには、「血糖は適正に管理されており、合併症の兆候もない。メタボリックシンドロームの傾向も改善されている」ことが示されており、ドクターも「注目に値する」と驚いていました。

 私がほかの1型糖尿病の人と明らかに違うのは、アシタバをできるだけたくさん食べたことだけです。ですから、これはアシタバの効果としか考えられません。

 アシタバは、昔から万病薬として知られ、江戸時代には天然痘の薬として使われていました。
 近年は、その健康効果が注目されており、糖尿病にも有効なことがわかっています。

 アシタバには、カルコンやクマリンといったポリフェノールが含まれています。
 カルコンには、ブドウ糖の取り込みを促進するインスリン様作用があることや、高血糖の人がアシタバ粉末(6g)を飲んで、空腹時血糖値やヘモグロビンA1cが有意に低下したことが学会で報告されています。

 私の場合、インスリン注射を打つと低血糖を起こしました。通常、糖尿病の人がアシタバをいくら食べても、低血糖を起こすことはありません。

 これはつまり、アシタバを食べて膵臓の機能が回復したので、インスリンの量がオーバーして低血糖を起こした、と考えるほうが自然です。

 実際、尿検査などで、私の膵臓からインスリンが分泌されていることも確認しました。
 ではなぜ、破壊されたはずのβ細胞からインスリンが出るようになったのか。これはまだ、検証されていません。
 しかし現時点で、私はこう考えています。

 ポリフェノールには強い抗酸化作用があり、生体組織を攻撃する活性酸素を除去する作用があります。それによって膵臓の環境がよくなり、生まれたばかりのβ細胞の赤ちゃんが保護されて増殖し、インスリンを分泌するようになった、というものです。

 しかし、アシタバに含まれるポリフェノールのカルコンとクマリンは、両方合わせても全体の9%しかありません。残りの91%は、まだ解明されていない物質です。

 おそらく、こうした未解明成分とカルコン・クマリンの相乗効果によるのではないかと私は推測しています。
 いずれにせよ、アシタバによって膵臓機能が改善し、インスリンが出るようになったことは間違いない事実です。

大学の研究者グループによる共同研究がスタート

 さらに私を喜ばせたのは、糖尿病による合併症が予防できていたことです。これは、アシタバ自体の機能性による効果だと思われます。

 アシタバは、糖尿病だけでなく、血中脂質や肥満を改善する抗メタボ作用、骨粗鬆症(骨がもろくなる病気)やアルツハイマー型認知症の予防改善効果があることが学会発表されています。

 そのほか、制がん作用、抗腫瘍作用、抗血栓作用、抗菌作用、抗エイズ作用などがあることがわかっています。
 私も人間ドックでは、肝機能値、腎機能値ともに正常で、コレステロールなどの血中脂質成分も改善しました。なんと発病前よりも、内臓の機能は良好なのです。

 なぜアシタバを食べて回復できたのか、それが科学的に解明できれば、1型糖尿病は治る病気になります。

 ここまで考えて、私はワクワクしてきました。私はさっそく仲間の研究者や医師に声をかけ、ジャンルを超えた研究プロジェクトを立ち上げました。

 その名も、「ノーベル賞を取ろうプロジェクト」です。

 このプロジェクトでは、次の二つのステップを踏んで研究を進めることにしました。

①アシタバを使って、私のような改善例を再現実証すること
②アシタバのどの物質に効果があったのかを特定すること

 この研究に結果が出れば、治療のない1型糖尿病薬の開発につながり、1型糖尿病が治療できます。それは世界中の糖尿病患者に対しての、大きな貢献になるでしょう。

苗を買って育てるのが いちばん安上がり

 もちろん、研究の結果など待たずに、糖尿病の人は、ぜひアシタバを食べ始めてみてください。

 私はおひたしにして食べていますが、納豆にオリーブオイルをかけ、アシタバのおひたしと一緒に食べると、とてもおいしいです。
 これまでアシタバは、伊豆諸島などの暖地栽培のみでしたが、私が開発した新品種の源生林あしたばは、寒い地域でも栽培できるので、通年でアシタバが手に入るようになりました。

 市販のアシタバを買って食べるのもいいですが、アシタバは簡単に育つので、自分で苗から育ててみてはいかがでしょうか。5月に入れば、ホームセンターに源生林あしたばの苗が並んでいるはずです。

 また、アシタバの健康食品を利用する場合ですが、いくつか注意点があります。
 購入するさいは、できるだけ農薬投入履歴のない土壌で、無農薬で育てられたアシタバを選ぶこと、そして、原材料に「デキストリン」という物質の入っていないものを選んでください。

 デキストリンは、トウモロコシを原料にして作られたでんぷん、または炭水化物です。アシタバ粉末を水に溶けやすくするために添加されている商品が多いようですが、元は糖質なので糖尿病の人にはかえってよくない物質なのです。なお、アシタバ健康食品の摂取量は、10gずつ、1日3回が目安です。

 最後になりますが、拙著『不治の病・劇症Ⅰ型糖尿病からの回復へ(2型糖尿病にも朗報)』という本には、私のこれまでの軌跡が詳しく書かれています。どのようにアシタバを食べたか、普段の食事や、薬の減らし方などを記しています。
 
 アシタバは1型、2型両方の糖尿病に有効だと考えられます。なお、低血糖にならないよう、アシタバを食べるさいは、必ず主治医と相談し、薬のコントロールをしてください。

 私の経験が少しでも役立つことを願っています。

昔から健康効果の高いことで知られていたアシタバ 

この記事のエディター

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

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