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歯科医師考案「耳輪ゴム」でむくみが取れて小顔になる!足もスッキリ!

歯科医師考案「耳輪ゴム」でむくみが取れて小顔になる!足もスッキリ!

歯科医である私は、顎関節症になる原因を、嚙み合わせが変わったことによる、あごや耳の周りの筋肉の緊張にあると考えました。その後、試行錯誤の末に、あごや耳の周りの筋肉だけでなく、全身の筋肉をゆるめるメソッド「さとう式リンパケア」を考案したのです。【解説】佐藤青児(月見歯科クリニック院長・メディカサトウ主宰)

解説者のプロフィール

佐藤青児(さとう・せいじ)
●月見歯科クリニック
愛知県春日井市月見町59
0568-83-3357
http://tukimi-dc.jp/
●さとう式リンパケア
https://lymphcare.org/

月見歯科クリニック院長。メディカサトウ主宰。
愛知学院大学歯学部卒業。さとう式リンパケアを考案し、歯科治療の傍ら、さとう式を広めるための講習会や、インストラクターの要請を全国で精力的に展開中。著書に『輪ゴム一本で体の不調が治る』(晶文社)など多数。

リンパの流れが滞るとむくみができる

「体内を流れる液体は何か」と問われたとき、真っ先に思い浮かぶのは血液ではないでしょうか。
しかし、実は血管の外側には、この血液の2.5倍もの量の体液が流れているのです。

細胞と細胞の間を流れるこの体液は、「リンパ間質液」と呼ばれます。
リンパ間質液は、血管からにじみ出る液体で、細胞に酸素や栄養素を運び、老廃物を血管やリンパ管に送る役割を担っています。

このリンパ間質液が筋膜(筋肉を覆う膜)の外側に滞った状態が「むくみ」です。
リンパ間質液は筋肉の収縮・弛緩によって流れています。そのため、筋肉が緊張して硬くなると、うまく流れません。その状態が長く続くと、むくみができてしまうのです。

筋肉は、心身のストレスや疲労、老化、化学物質など、さまざまな原因によって緊張します。
また、不自然な姿勢や偏った体の使い方を続けると、心身が疲れて筋肉が緊張しがちです。
むくみの予防・改善には、こうした筋肉の緊張を取り去る必要があるといえるでしょう。

物足りないくらいの弱い刺激がポイント

「耳輪ゴム」は、筋肉の緊張を解消するセルフケア法です。

歯科医である私は、あるとき「歯の矯正や親知らずを抜いた後に、顎関節症(口の開閉時に痛みや違和感が生じる病気)になる患者さんが多い」という事実に気がつきました。
私はその原因を、嚙み合わせが変わったことによる、あごや耳の周りの筋肉の緊張にあると考えました。

その後、試行錯誤の末に、あごや耳の周りの筋肉だけでなく、全身の筋肉をゆるめるメソッド「さとう式リンパケア」を考案したのです。

耳輪ゴムは、さとう式リンパケアの手法の一つです。
さとう式リンパケアの基本となる方法に、「耳たぶ回し」があります。これは、耳たぶをごく弱い力で回す、とても簡単な方法ですが、これだけであごや耳の周りの筋肉がゆるみます。

実際に、これで顎関節症ばかりか、頭痛や肩こりなど、全身の不調が改善する人が続出し、自分でできるケアとして、多くの人に注目されました。ただ、耳たぶ回しは力加減が難しいのが問題でした。ごく弱い力で行うのがポイントなのですが、力を入れすぎてしまうかたが多かったのです。

そこで、誰もがもっと簡単にでき、しかも効果が高い方法として考案したのが、「耳輪ゴム」です。
耳輪ゴムのやり方は、耳のつけ根に輪ゴムをかけるだけ。
一般に、女性であれば16号(内径38㎜)、男性であれば18号(内径44・5㎜)のサイズの輪ゴムが適しています。

このサイズだと、耳への締めつけ感はほとんどありません。人によっては物足りないと感じるでしょう。しかし、このごく弱い刺激が筋肉の緊張を取り去るのです。

一般に、筋肉の緊張を取り去り、筋肉をゆるませるためには、マッサージなどである程度の圧力を筋肉にかけてやる必要があると思われがちです。

しかし、脳の神経は、筋肉への強い刺激を感じると、その刺激に対応するために筋肉を緊張させます。つまり、強い圧力は、かえって筋肉を緊張させてしまうのです。

耳に輪ゴムをかけたときのごく弱い刺激であれば、あごや耳の周りの筋肉の緊張は消えます。これらの筋肉がゆるめば、つぶれていた口腔(口の中の空間)が本来の大きさに戻ります。

人間の体には、口腔、首腔(口腔下部)、胸腔(胸の空間)、腹腔(おなかの空間)という四つの腔があります。これらの腔が十分なスペースを保っていないと、体にはこりや痛みなどのさまざまな不調が現れます。

つぶれたペットボトルがまっすぐに立たないように、人間も四つの腔が十分なスペースを保っていないと、バランスをくずすのです。

私は、口腔は四つの腔の起点だと考えています。あごや耳の周りの筋肉の緊張によって口腔がつぶれると、やがてほかの三つの腔もつぶれて、全身の筋肉が緊張してしまいます。

耳輪ゴムであごや耳の周りの筋肉をゆるめてやれば、口腔をはじめとする四つの腔は十分なスペースを保てるようになるでしょう。その結果、全身の筋肉の緊張は消えて、むくみづらい体へと変わるはずです。

むくみを解消する「耳輪ゴム」のコツ

むくみの予防・改善には、あおむけに寝て、全身の筋肉をリラックスさせた状態で耳輪ゴムをしてください。このとき、内側へ巻きがちな肩をリラックスさせるために、手のひらは上へ向けます。
枕は当てても当てなくてもかまいません。ゆったりと深い呼吸を続ければ、より筋肉はゆるみます。

輪ゴムは5~10分したら外しましょう。輪ゴムの代わりに、デンタルフロスや、太めの毛糸など伸縮性の低いひもを使うのもよいです。ひもであれば、一日中つけっ放しにしていてもかまいません。夜寝る前に結んで、朝まで過ごすこともできます。

むくみへの効果はすぐに実感できます。試しに片耳にだけ耳輪ゴムをしてみてください。敏感な人であれば、耳輪ゴムをした側の足の、むくみが消えて軽くなるのがわかるはずです。

さらに、あごや耳の周りの筋肉の緊張が取れるのがわかります。口角が上がる、ほおが締まる、目がパッチリと開くといったリフトアップ効果も、その場で得られます。

五十肩で腕を動かしづらいかたは、症状のある側の耳に輪ゴムをかけて、腕を動かしてみてください。首や肩の筋肉がゆるんで、可動域が広がります。

耳輪ゴムを習慣にすれば、全身の筋肉の緊張が取れて、むくみづらい体へと変わります。小顔になるし、足もスッキリ細くなります。
むくみでお悩みのかたは、ぜひ耳輪ゴムをお試しください。

■10分の耳輪ゴムで顔が変わる!

右耳(向かって左)だけに輪ゴムをかけて10分後。かけた側の顔が全体的に引き上がり、顔が立体的になっているのがわかる。

耳輪ゴムのやり方

【用意するもの】
輪ゴム2本
※サイズは、女性は16号(内径38mm)、男性は18号(内径44.5mm)が目安。
※通常の太さの輪ゴムを使うこと。幅が太いタイプの輪ゴムは不可。

【やり方】
耳のつけ根に輪ゴムをかける。(※写真上輪ゴムを着色しています)
■写真中:耳たぶがほんの少し上がるくらいでOK
■写真右:ここまで耳たぶが上がるのはダメ

ポイント
● 輪ゴムをかけたとき、締めつけ感がなく、「ややゆるいかな」と感じる程度であれば、輪ゴムのサイズが合っている。耳たぶがほんの少しだけ上がっているかどうか、鏡で確認するとよい。
● 初めは1回につき5~10分ほど輪ゴムをかける。1日に何回行ってもよい。
● 慣れてきたら、輪ゴムをずっとかけたままにしていてもよい。寝ている間もかけたままでよいが、耳に違和感や締めつけ感などがあれば、すぐ外すこと。
● 基本は両方の耳に輪ゴムをかけるが、左右どちらかの耳にだけ輪ゴムをかけて、
顔や体の変化を確かめてみるのもお勧め。

耳に合う輪ゴムがない場合

細めのひもなどで代用できる。ひもを使っても、効果が落ちることはない。デンタルフロス(ワックスタイプ)を使うと、すべりがよく、サイズの調整がしやすいのでお勧め。デンタルフロスは薬局などで購入できる。

❶デンタルフロスを25cmほど引き出して切り取り、以下の結び方で輪を作る。同じものをもう1つ作る。

①図のようにフロスを交差させて、○部分を、②図のように輪の中に通す

③フロスの端を押さえながら結び目を締める
④出来上がり。フロスの端を引っぱると、輪の大きさが調整できる

❷耳に輪をかけ、デンタルフロスの端を引っぱって、サイズを調整する。

この記事のエディター

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

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