舌の位置が上がりカゼをひきにくくなった
私が「耳輪ゴム」のことを知ったのは、2017年の8月です。そのころに参加した、佐藤青児先生のセミナーがきっかけでした。
以前から、佐藤先生が考案されたケアを学んでいましたが、「これは簡単でいいな」と思ったのを覚えています。
佐藤先生のお話によれば、耳に輪ゴムをかけると、耳やあごの周りの筋肉がゆるみ、口腔(口の中の空間)が広がるのだとか。ただ、その感覚を、私はあまり実感できませんでした。そのため、思い出したときに試す程度で、習慣にはしませんでした。それが毎日の習慣になったのは、2017年の10月からです。
私は昔から、寝ている間にあまり寝返りを打たないようです。そのせいか、朝起きると、いつも肩がガチガチにこっていました。
それが、試しに耳に輪ゴムをかけて寝てみたところ、その翌朝、まったく肩がこっていなかったのです。いつも感じていた寝起きの目のむくみも、その朝はありませんでした。
「これはすごい!」と思いましたが、私は左耳が小さいため、普通の輪ゴムだと、左耳だけひどくゆるく感じてしまいます。
そこで、輪ゴムの代わりに、手芸用の細いワックスコードを使うことにしました。適度なハリ感があって、滑りのよいワックスコードは、耳にしっくりとなじみます。一日中つけっぱなしにしても、違和感はありません。これを習慣にしてから、以前よりも肩がこらず、体がらくになりました。
腰の調子もいいです。私は、以前介護職に就いていたさいに、ギックリ腰で腰を痛めています。そのため、疲労がたまったときなど、よく腰が痛んで動けなくなっていました。
しかし、最近は、そこまで腰が痛むことはありません。「腰が痛みそうだ」という違和感があったとき、すぐに耳にワックスコードを巻いて、痛みを回避できたこともあります。
また、以前は少し長く歩くとすぐに足がパンパンにむくんでいましたが、それも最近はありません。
カゼもひきにくくなりました。これは、舌の位置が上がって、口呼吸をしなくなった証かもしれません。
毎年秋になると症状が出ていた花粉症も、昨年は出ませんでした。毎年10月は、花粉症の薬を飲まないと、鼻水と目のかゆみでひどい状態になっていたのに、昨年は多少鼻がむずむずした程度で、薬を飲まなくて済んだのです。
ズボンがブカブカになり体が軽い!
最近は、輪ゴムの代わりに、細いワックスコードやチェーンで作った、耳の大きさに合わせてかけられるアクセサリーを作っています。この作り方を、一般のかたにワークショップでご紹介していますが、おかげさまで、評判は上々です。
特に、その場で顔がリフトアップするのには、みなさん驚かれます。私自身もですが、参加されたかたがたも、最近は周囲に「顔が前よりもスッキリとしているわね。何か美容法を試しているの?」などと尋ねられるそうです。
他にも「顔色がよくなった」「肩こりや腰痛が改善した」というかたもいます。ある介護職のかたは「ズボンがブカブカになって体が軽い。仕事に行くのが楽しくなった」とおっしゃっていました。
耳輪ゴムは、時間や場所を問わずに、一日中できる点が魅力です。私も今は、睡眠時を含めて、ほぼ一日中やっています。
よいケアを教わったと、感謝しています。
筋肉がゆるむと花粉症の症状も改善(月見歯科クリニック院長メディカサトウ主宰 佐藤青児)
花粉症では、鎖骨の下あたりの筋肉がこわばって、痛みを感じるかたが少なくありません。この周辺には、リンパ管と静脈をつなぐ吻合部があるため、このあたりの筋肉が緊張していれば、筋肉に圧迫されて、リンパ間質液(体内の余分な水分や老廃物、毒素などを運び出す体液)の流れも滞ります。すると免疫力(病気に対する抵抗力)が低下し、花粉症の悪化にもつながってしまいます。
古瀬さんの花粉症が改善したのは、耳輪ゴムで首周辺の筋肉がゆるんだことと関係があるのでしょう。首周辺の筋肉がゆるめば、気道も広がるため、花粉の排出もうまくできるようになります。
左・耳輪ゴムをかける前の古瀬さん
右・右耳(向かって左)にかけて10分後。かけた方のフェイスラインが上がっているのがわかる