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にんじんジュースは飛蚊症や目の老化による諸症状の予防・改善に効果がある!

にんじんジュースは飛蚊症や目の老化による諸症状の予防・改善に効果がある!

人参のβ-カロテンは、体内に入るとビタミンAに変わります。ビタミンAは、疲れ目や夜盲症の予防に有効で、視力改善の効果も期待できます。皮膚や粘膜を強化する効果もあり、ドライアイにも有効です。加齢黄斑変性に対しても、ニンジンジュースはお勧めできます。【解説】石原新菜(イシハラクリニック副院長)

解説者のプロフィール

石原新菜
帝京大学医学部卒業後、大学病院での研修医を経て現職。
父である院長は、自然医学の泰斗で、医学博士である石原結實医師。
2児の母。雑誌、テレビでも活躍中。
ベストセラー『病気にならない蒸しショウガ健康法』(アスコム)など、著書多数。

●石原新菜オフィシャルサイト
https://www.ninaishihara.com/

人参ジュースが目の健康に効果がある理由

 私たちの体の健康維持には、約30種類のビタミンと、約100種類のミネラルが必要です。
 しかし、現代人が好む食事は、高たんぱく、高脂質、高炭水化物と栄養過剰である一方、必要なビタミンやミネラル類は十分に摂取できていません。
 その結果、引き起こされるのが現代病です。高血圧や糖尿病、高脂血症といった生活習慣病がその代表例でしょう。

 これらの生活習慣病の予防・改善のために、私が患者さんに勧めているのがニンジンジュースです。現代人に不足しがちのビタミンやミネラル類がバランスよく、豊富に含まれているからです。
 なかでも、ニンジンに豊富なβ-カロテンは、老化や病気の原因物質である体内の活性酸素(体内で増え過ぎると細胞を傷つけ老化の一因となる物質)を除去する強力な抗酸化作用があります。

 ニンジンジュースを毎朝飲むと、この抗酸化作用によって、多くの病気や症状が改善に向かいます。もちろん、それは目の病気も同じです。
 老眼、かすみ目、飛蚊症(目の前を蚊が飛ぶように見える症状)、白内障(目のレンズに相当する水晶体が濁る病気)といった目の病気は、主に加齢によって引き起こされます。
 体内には、活性酸素が発生したとき、活性酸素の毒性を和らげる抗酸化酵素があり、これが私たちの体を守っています。ところが、抗酸化酵素の量は加齢とともに減少し、それが先に挙げた目の病気をはじめとする多くの老化現象を引き起こすのです。
 そこで、ニンジンジュースを毎日摂取し、その強力な抗酸化力で活性酸素の働きを弱めることが、目の老化による諸症状の予防・改善につながります。

ニンジンジュースの作り方

ドライアイにも効果を発揮

 東洋医学的にいうとニンジンには、血液を増やし(貧血を改善し)、体を温める作用があります。体を温め、眼球、およびその周辺の血行をよくし、目の健康を保つ助けとなります。
 β-カロテンは、体内に入るとビタミンAに変わります。ビタミンAは、疲れ目や暗いところで視力が落ちる夜盲症などの予防に有益で、視力改善の効果も期待できます。皮膚や粘膜を強化する効果もあり、ドライアイにも効果を発揮します。

 さらに、ニンジンジュースは、加齢黄斑変性(網膜の中心の黄斑が加齢とともに変性し視力が低下する病気)にもお勧めです。
 加齢黄斑変性は、欧米では昔から失明原因の1位でした。一方、日本でも近年になって急増し、失明原因の4位になっています。この原因には、食生活の欧米化や大食の傾向があるようです。

 食生活の欧米化や大食から生じる生活習慣病に対して、ニンジンジュースは大きな効果を発揮します。同様に、「目の生活習慣病」とも呼ばれる加齢黄斑変性に対しても、ニンジンジュースはお勧めできます。併せて少食を心掛ければ、加齢黄斑変性の予防・改善により役立つでしょう。
 寒い季節には、朝、冷たいニンジンジュースを飲むのをためらう人もいることでしょう。そんな人は、ニンジンジュースを電子レンジで10~20秒温め、ひと肌くらいの温かさで飲んでください。そのとき、塩をひとつまみ加えれば、より体を温める効果が高まります。

 私の父であるクリニックの院長・石原結實も、毎朝、ニンジンジュースを欠かしません。父は、今年66歳になりますが、周囲にいる若者よりも、元気はつらつとしています。目も健康そのもので、老眼もありません。
 なお、毎朝、ニンジンジュースを作るのが面倒だという人は、意識して皮付きニンジンを食べるといいでしょう。目をはじめとした体の抗酸化力が高まり、健康維持に役立ちます。

この記事のエディター

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

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