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【玄米食】で要介護度が改善した患者が続出!自らも痛風を克服した医師が指南「米ぬかの食べ方」

【玄米食】で要介護度が改善した患者が続出!自らも痛風を克服した医師が指南「米ぬかの食べ方」

体は食べた物からできているので食事の内容は重要です。玄米には、多くの栄養素と有効成分が含まれていて、高血圧・動脈硬化・脂質異常症・糖尿病などの生活習慣病や、便秘、ガン、認知症、花粉症・アトピー・ぜんそくなどのアレルギー症状に対し、強力な予防・改善効果を発揮します。【解説】島村善行(島村トータル・ケア・クリニック院長)


妻の花粉症も私の大腸ポリープも再発せず!

私のクリニックでは、食事療法を治療の柱に据え、料理教室や講座を開催し、患者さんに栄養指導を行っています。
体は食べた物からできています。食事の内容は、非常に重要です。

私たちの栄養指導の基本は、玄米菜食です。
玄米には、多くの栄養素と有効成分が含まれています(下の図解参照)。

それらは、高血圧・動脈硬化・脂質異常症・糖尿病などの生活習慣病や、便秘、ガン、認知症、花粉症・アトピー・ぜんそくなどのアレルギー症状に対し、強力な予防・改善効果を発揮します。

また、免疫機能を活性化して細菌・ウイルスなどからの感染を予防。
老化も防止し、肌のシミ・シワを防ぎます。

私が玄米菜食に着目したきっかけは、妻の花粉症でした。

妻は、40代で花粉症を発症。
鼻水や目のかゆみに悩まされ、セキが止まらず呼吸困難になることもありました。

毎年、花粉の季節になると外出を控え、毎日の食材も、宅配業者に頼っていたほど。
そんなひどい状態が、13年間も続いていました。

しかし、玄米菜食という食事法を知り、妻が試したところ、たった10日ほどで、症状が明らかに治まったのです。
感激した私も早速、実践。1日のうち、2食を玄米菜食に切り替えました。

それが今から17年前、53歳のときです。
妻の花粉症は、それから発症していません。

当時の私は肥満ぎみで、身長168cmに対し、体重が74kgもありました。
若いころ、毎日のように大量の肉を食べていたせいか、尿酸値が高く痛風を患い、何度も発作に見舞われました。

45歳のときには、大腸ポリープを2回摘出しました。
これほど疲弊した体でしたが、玄米菜食を始めたところ、自然にやせ始め、3ヵ月で7kgも体重が落ちました。

痛風は起こらなくなり、大腸ポリープも再発していません。
以後も少しずつ体重が減り、70歳を迎えた今、64kgをキープしています。

クリニックでの診察、付属の介護老人保健施設への訪問をこなしながら、農園を運営。
同窓会では、友人から、「なんでそんなに元気なのか」と尋ねられるほどです。

玄米に含まれる有効成分

認知症や誤嚥性肺炎、肝機能障害にも有用!

クリニックの入院患者さんや、施設の入居者のかたにも、治療の一環として玄米食を提供しています。
おかずのほうは、肉や魚を出す日もありますが、主食は必ず玄米です。

個々の状態に合わせてやわらかく炊くなど工夫をしているので、皆さん、よく召し上がります。
高齢のかたも、食事を残されるケースはわずかです。

年を重ねるにつれ食が細くなり、筋力も衰えるため、高齢者の便秘問題は深刻です。
しかし、私のところでは、玄米のおかげで改善する人が増えています。

また、歯科医師に協力してもらい、皆さんの口腔ケアを行っていますが、一般的な高齢者に比べて、口臭や体臭が少ないと驚かれます。
腸がいい状態に保たれているためでしょう。

ほかにも、高血圧や糖尿病、肝臓病、認知症、誤嚥性肺炎、アトピー、ぜんそくなど、玄米で改善が見られた疾病は、枚挙にいとまがありません。

特筆すべきは、介護保険における要介護度が改善する人が、続出していることです。
一般に要介護度は、悪化することはあっても、改善はまれです。

しかし、今年でいえば、要介護度が1ランク改善した人が7名、2ランク改善した人が6名も現れました。
そのなかには、97歳と93歳のかたもいらっしゃいます。

寝たきりや車イスの状態から立ち上がり、歩くことが可能になった人も3名います。

米ぬかを食べるに当たってはいくつか注意点があります。
腐敗防止や殺菌のため、必ず煎って火を通してください。

また、玄米は農薬の影響を受けやすいため、無農薬や減農薬の米を選んでください。
私のクリニックでも、安全な米を契約農家から仕入れています。

米穀店から米ぬかを分けてもらう場合は、食用にする旨を伝え、できるだけ農薬の少ない玄米のぬかを購入しましょう。

1日の摂取目安量についても考えました。
玄米1合は、約160g、ご飯にすると茶碗2杯分。

そこから取れる米ぬかは、約16gです。
玄米を食べつけない人には、1合分は多いかもしれません。

また、米ぬかを一度に多量にとると、おなかが緩くなることがあるので、10g程度=大さじ2杯強が適当でしょう。

玄米のフィチン酸には、鉄の吸収を阻害する作用があり、これを問題視する人もいます。
しかし私は、玄米の優れた排毒作用は、それを差し引いても余りあると考えています。

例えば、肝機能障害のある人は、肝臓に鉄分がたまりやすいのですが、玄米食が非常に有用です。
玄米のイノシトールが肝機能を改善すると同時に、フィチン酸が過剰な鉄の排出を助けてくれます。

食物は「一物全体」つまり、まるごといただくことで、その機能が最も高まるといいます。
そうした意味でも、米ぬかを食べることはお勧めです。

解説者のプロフィール

島村 善行
島村トータル・ケア・クリニック院長
●島村トータル・ケア・クリニック
http://stcc.jp/wordpress/

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

この健康情報のエディター

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