ゆっくりゆっくり口の中で転がすように飲み込む
19歳で歌手デビューし、気づいたら半世紀の月日が経ちました。
私が、今もこうして皆様の前で歌えるのは、ハチミツの恩恵が大きいように思います。
歌い手は、のどが命です。
ですから、私にとって、のどを常によい状態に保つことはとても重要ですし、のどのケアには、人一倍気を遣ってきました。
万が一、のどを痛めてお仕事をキャンセルすることになったら、ファンやスタッフのかたがたにもご迷惑をかけてしまいます。
でも、長年歌い続けていると、声帯の筋肉がじわじわと消耗していきます。
年齢を重ね、発声法を変えるなど、工夫はしますが、「昔のようにはいかないな」と思うことも事実です。
そんな私の、のどや健康状態を心配してくださるかたから、ハチミツをいただく機会が増えました。
オーストラリアにいらっしゃる友達のお姉様が送ってくださったり、スタッフのかたが、クリスマスにプレゼントしてくださったり……なかには、自家製のハチミツを送ってくださるかたもいらっしゃいます。
こうしてハチミツをとるようになって、10年以上が経ちました。
今では、ハチミツは、私の生活に欠かせない存在となりました。
いつでも、どこでも使えるように、我が家の至るところにハチミツが置いてあります。
ハチミツを使うのは、もちろん、のどのためです。
スプーンでハチミツをひとさじすくい、口に含み、唾液と混ぜて口の中で転がしながら、ゆっくりゆっくりと飲み込みます。
ハチミツを口の中に十分行き渡らせ、声帯を潤します。
私は、これまでいろいろなハチミツを試し、それぞれにおいしさを感じてきました。
あのトロ~リとした、やわらかくて優しい甘みは、ほかのどんなものにもかえがたく、心もホッと落ち着きます。
また、ハチミツは、のどが痛いときだけではなく、紅茶に入れたりトーストに塗ったりして、食事にも取り入れています。
ハチミツをなめることはのどを守る重要な仕事
のどに少しチクチクするような刺激があり、それがまた「効いているぞ!」と思わせてくれます。
味も濃厚で、とてもおいしいです。
マヌカハニーが特に欠かせないのは、コンサートのときです。
前日は、入念にマヌカハニーを口に含み、のどを潤しておきます。
そして、コンサートのあとも、疲れたのどを早く回復させるために、マヌカハニーをさらにひとなめします。
私にとってハチミツをなめることは、のどを守るために欠かせない、仕事の一つなんです。
今、私の家には、オーストラリアから届いた大瓶のマヌカハニーと、スタッフから贈られた上質なマヌカハニーがあり、とても重宝しています。
ちなみに、のどのケアは、ほかにもいろいろと行っています。
特に冬場は、乾燥した空気がのどに直接入らないよう、のどに絹のスカーフを巻き、寝るときは必ず枕元に加湿器を置きます。
また、口の中が乾燥しないよう、湿らせたマスクをして寝るなど、細心の注意を払っています。
私は若いころ、「キレイな声ですね」といわれるのが、とても嫌でした。
「キレイな声の歌手」というイメージだけでは、つまらないと思っていたんです。
もっともっと、いろんな声を出せる歌手になりたい!と思っていました。
でも、年を重ねた今では、自分の持ち味であるこの声を維持することがどれだけ大切か、身に染みて感じています。
これからもハチミツを活用し、長年皆様に愛されたこの声をできるだけ維持できるよう、歌い続けたいと思います。
常温のままなめることはのどのケアに非常に有効(マハリシ南青山プライムクリニック院長 蓮村誠)
純度の高いハチミツは、インドの伝統医学では、非常に優れた食品とされています。
ハチミツは、生命エネルギーが豊富で、毒素を浄化する働きがあります。
適量を常食すれば、体はいきいきとし、心がリラックスした状態を保てるのです。
また、速やかな疲労回復効果も期待できます。
そして、ハチミツには、強力な抗菌作用があります。
森山さんのように、常温のままなめることは、のどのケアにも非常に有効です。
森山良子
1948年生まれ。東京都出身。1967年、『この広い野原いっぱい』で歌手デビュー。その透明感のある声と歌唱力で、ミリオンセラー『禁じられた恋』をはじめ、『涙そうそう』、『さとうきび畑』など、数々のヒット曲を発表。名実ともに日本のトップシンガーとなる。2007年、「2006年度芸術選奨文部科学大臣賞」「第49回毎日芸術賞」受賞。2008年、「紫綬褒章」受章。デビューから51年を迎えた今年も、コンサートツアーを全国各地で開催中。詳細は公式HP参照。