MENU
医療情報を、分かりやすく。健康寿命を、もっと長く。医療メディアのパイオニア・マキノ出版が運営
【薄毛・ハゲの悩み】抜け毛が減った!皮膚科医推奨の「お湯洗髪」

【薄毛・ハゲの悩み】抜け毛が減った!皮膚科医推奨の「お湯洗髪」

皆さんは、「ハゲや薄毛の原因は毛穴の汚れ」という宣伝文句を耳にしたことがあるでしょう。実はこれは、完全な迷信なのです。皮膚科医としてお勧めしている方法があります。それは、お湯だけで洗髪することです。【解説】荒浪暁彦(あらなみクリニック総院長・慶應義塾大学漢方医学センター非常勤講師)

「毛穴の汚れが薄毛の原因」は完全な迷信!

薄毛に悩んでおられるかたに、私が専門の皮膚科医としてお勧めしている方法があります。
それは、有効成分をたっぷり含んだ育毛剤や育毛シャンプー、などといった、高価な製品ではありません。
 
実は、そういった物をいっさい使わず、お湯だけで洗髪すること、すなわち「お湯洗髪」をお勧めしているのです。
 
これまでは、頭皮を清潔にすることが、髪の健康にもつながるといわれてきました。
ところが、この清潔志向そのものが、実は、髪と頭皮にかえって悪影響を及ぼすことがわかってきたのです。
 
皆さんは、「ハゲや薄毛の原因は毛穴の汚れ」という宣伝文句を耳にしたことがあるでしょう。
実はこれは、完全な迷信なのです。
 
もちろん、過剰な皮脂やはがれた角質が毛穴に蓄積し、そこに細菌が繁殖すれば脱毛が起こるケースも、ごくまれにはあるでしょう。

しかし、抜け毛を気にして過剰に洗髪する→頭皮が乾燥してしまい、肌を守るはずの角質がはがれる→フケ(はがれた角質)が増えて毛穴にたまり脱毛を引き起こす、というケースのほうがずっと多いのです。
 
それだけではありません。
シャンプーの成分自体に大きな問題があります。

シャンプーには、脂を浮かせて取り除くための「界面活性剤」という成分が入っています。
これは、硫酸系とアミノ酸系の二つに大きく分けられます。
 
硫酸系のシャンプーに含まれる主な成分には、スルホン酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸アンモニウムなどがあります。
 
もちろん、これらの成分は、人体に悪影響を及ぼさない程度まで薄めて使用されています。
硫酸系は、アミノ酸系に比べて洗浄力が強く、泡立ちもよいという特長もあります。
 
しかし、薄めてあるとはいえ、そもそもが硫酸です。
硫酸は、たんぱく質を溶かす作用があり、使い過ぎると頭皮を守る角質層を溶かす恐れがあります。
 
たとえ、毛穴がキレイになっても、角質層がボロボロになってしまっては元も子もありません。
それが原因で脱毛が起こるからです。

非常に残念なことに、市販されているシャンプーの大半は、この硫酸系です。
現在、皆さんのご自宅にあるシャンプーに、硫酸系の成分が入っていたら、使用を控えることを考えてみてもいいでしょう。
 
一方のアミノ酸系は、植物由来の合成成分が中心です。
髪に優しくて、爽快感が強いというメリットはありますが、泡立ちや脂を切る効果はいまひとつ。

また、どこのスーパーでも販売しているわけではなく、価格が高いという短所もあります。

薄毛の改善にお湯だけの洗髪がお勧め

かゆみも髪のベタつき感もしだいに解消する

そこで、お勧めしたいのが、お湯洗髪なのです。
お湯洗髪とは、シャンプーをいっさい使わず、お湯だけでしっかり流すだけの洗髪法です。

とはいえ、「お湯だけで汚れが落ちるの?」と思われるかたもいらっしゃるでしょう。
確かに、慣れないうちは不快かもしれません。
 
今まで、毎日シャンプーを使ってきたかたは、その強い洗浄力で過剰に皮脂を洗い流していました。
すると、皮脂腺が、常に足りない皮脂を補おうとして活発になります。
 
シャンプーを使うのをやめると、最初は皮脂腺からどんどん皮脂が分泌されるので、髪がベタベタになります。
しかし、それでもお湯洗髪を続けると、皮脂腺からの分泌量が減っていきます。

個人差がありますが、だいたい1ヵ月くらいで不快な症状は落ち着いてくるでしょう。
 
もし、「お湯だけで髪を洗うのは、やっぱり気持ち悪い」というかたは、シャンプーのかわりに、固形せっけんを使ってみてください。
 
ただし、固形せっけんは、洗い終わったときに髪がサラサラになりません。
それが気になるかたには、アミノ酸系のシャンプーをお勧めします。
 
アミノ酸系のシャンプーは、硫酸系のシャンプーのようにいつまでもヌルヌルして不快に感じることがなく、髪へのダメージも少ないのです。
 
質のよいアミノ酸系のシャンプーは、それだけで髪をサラサラにする効果があります。
リンスやトリートメントの必要はなくなります。

逆に、そうした物を使わないと、髪がゴワゴワになってしまうとしたら、それはあまりお勧めできないシャンプーということになります。
 
私自身、試しにお湯洗髪を行ってみたことがあります。
4日めくらいまではかゆみが残っていましたが、それ以降、かゆみは解消しました。
 
髪がベタつく感じは、2週間ほどでなくなりました。
ただし、シャンプーしたときのような、ふわふわサラサラ感がなく、まとまってペタッとした髪になってしまうのは難点です。
 
現在は、基本的にお湯洗髪を実践し、3日に1度くらい自分が開発した、漢方生薬配合のシャンプーで洗っています。
結果として、以前と比べて、明らかに抜け毛は減っています。
 
シャンプーで発毛、育毛はできなくても、抜け毛が減れば、薄毛は改善していきます。
いちばん大事なのは、頭皮を傷めないことです。

そのために、お湯洗髪をしたり、アミノ酸系シャンプーを使ったりするなど、ご自分に合った方法を選んでください。

解説者のプロフィール

荒浪暁彦
あらなみクリニック総院長。慶應義塾大学漢方医学センター非常勤講師。浜松医科大学卒業後、同大皮膚科に入局。静岡市立清水病院、富士宮市立病院などを経て、現在に至る。著書に『最強!の毛髪再生医療』、『さらば薄毛、最強の自毛復活プロジェクト!』、『人の寿命は「肌」でわかる、「腸」で決まる』(すべてワニブックス)などがある。
●あらなみクリニック
http://www.bihada-clinic.com/

この記事のエディター

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

関連記事
OHBA式シャンプーは、刺激も少なく髪の栄養がしっかりと届くため、抜け毛は少なくなるはずです。続けていると、薄くてペラペラだった頭皮が厚みを増し、髪もしっかりしてきます。ぜひ、ご自身の頭皮を慈しみながら、触れてみてください。【解説】大場隆吉(スカルプケアサロンOHBA代表 スカルププロデューサー)
更新: 2019-05-08 18:00:00
頭頂部だけは、手を触れないと、いくら顔をしかめても、頭を振っても、動かないのがわかります。だからこそ、普段、あたりまえのように頭皮に直接触れているシャンプータイムを、頭皮全体に血流を巡らせ、老廃物を流してあげる時間にするのです。【解説】大場隆吉(スカルプケアサロンOHBA代表 スカルププロデューサー)
更新: 2019-05-09 10:04:07
当初、健康にいいくらいの軽い気持ちで食べていたのですが、まずは髪の毛の変化がありました。なんと、白髪が目立たなくなったのです。白髪隠しのトリートメントをしようと思っても白髪が見当たらないのです。髪のくし通りがなめらかで、まとまりがよく、鏡に映る髪の毛を見ても、前より光沢があります。【体験談】石田裕子(主婦・56歳)
更新: 2019-03-14 18:00:00
近年、中高年や高齢者だけでなく、子どもや若い世代にも抜け毛や薄毛に悩む人が増えてきました。大きな原因は、免疫力(病気に抵抗する力)の低下です。そこで私が抜け毛や薄毛対策に患者さんに勧めているのが「きな粉シャンプー」です。【解説】永峯由紀子(永峯クリニック銀座院長)
更新: 2018-08-13 12:32:36
脱毛や薄毛には、さまざまな原因がありますが、自分の血液から抽出した成分を用いることで、脱毛症の種類や性別を問わずに効果が得られる可能性があるという「毛髪再生治療」が注目を集めています。従来の治療で改善の見られなかった女性の脱毛症にも有効なケースが多いのです。【解説】瀧川恵美(新東京病院 形成外科・美容外科部長)
更新: 2018-09-11 16:41:56
最新記事
日本の発酵食品(しょうゆ、みそ、日本酒など)を作る上で、こうじはなくてはならないものです。こうじは、蒸した米や麦、大豆などに、こうじ菌という微生物を繁殖させたものでこうじ菌が作った栄養成分がぎっしり詰まっています。こうじについては多少の知識がありますので、少しお話しさせてください。【解説】浅利妙峰(糀屋本店女将) 
更新: 2019-05-25 18:00:00
「腰が痛い!」幅広い年齢層に蔓延する腰痛。しかし、病院に駆け込んで、骨や神経に異常が見つからない場合は「非特異的腰痛症」と診断されます。非特異的、つまり、原因不明の腰痛という意味。なんとも不思議な病名です。「腰が痛い」という異常があるから病院に来ているのに……。【解説】戸田佳孝(戸田リウマチ科クリニック院長)
更新: 2019-05-24 18:00:00
これまで、疲労が起きるのは、「エネルギーがなくなるから」「疲労物質が筋肉にたまるから」と考えられてきました。しかし、最新の研究によって、疲労が起きるほんとうの理由は、「自律神経の中枢である、脳がサビつくから」ということが、わかっています。【解説】梶本修身(東京疲労・睡眠クリニック院長)
更新: 2019-05-23 18:00:00
私は、これまで40年以上、タマネギをはじめとする、ネギ属の機能性成分を研究してきました。そこでタマネギには、確かに血液をサラサラにする働きがあるということが明らかになったのです。【解説】西村弘行(北翔大学・北翔大学短期大学部学長/東海大学名誉教授)
更新: 2019-05-22 18:00:00
見たいものにピントを合わせる「目の調節力」は25歳を過ぎる頃からどんどん低下し、30代後半から近くが見えづらくなる老眼になってきます。目の疲れや調節力の低下を改善するためにお勧めなのが、目の周囲を温める「温熱療法」です。私は、温熱療法の効果を多くの実験で確認しています。【解説】高橋洋子(みたにアイクリニック院長)
更新: 2019-05-21 18:00:00

ランキング

総合ランキングarrow_right_alt