【股関節が原因】脊柱管狭窄症は歩き方でわかる!自分で痛みを取るやり方「骨盤ゆらし」大公開

【股関節が原因】脊柱管狭窄症は歩き方でわかる!自分で痛みを取るやり方「骨盤ゆらし」大公開

脊柱管狭窄症のかたの場合、体が必ずといっていいほど左右あるいは前後に傾いているものです。脊柱管狭窄症の症状を改善するためには、骨盤のゆがみを正す必要があります。そのために実践する方法が「骨盤ゆらし」です。【解説】川井太郎(川井筋系帯療法治療センター院長)


左右の股関節の偏りが痛みやしびれの発端

脊柱管狭窄症のかたの場合、体が必ずといっていいほど左右、あるいは、前後に傾いているものです。
また、姿勢や歩き方を拝見すると、体が左右に横揺れしたり、ガニ股ぎみになっていたりするなど、左右のどちらかの肩が下がっていることが多いのです。

なぜ、このような現象が起こるのでしょうか。
実は、これは、股関節の不調によるものです。

股関節は、骨盤の外側にある丸い臼のような形をした部分(寛骨臼)に、太ももの骨(大腿骨)の上部(頭部)がはまり込むしくみになっています。
ですから本来、股関節の構造は左右対称です。

ところが、運動不足の生活が続いたり、ふだんの姿勢が悪かったり、左右どちらかの足だけを上にして組んでイスに座っていると、股関節の周囲の筋肉が衰えたり、柔軟性を失ったりします。
その結果、左右の股関節に偏りが生じるのです。

ほかにも、過食による肥満や、体を冷やす生活なども、この傾向を助長します。
股関節は、骨盤のくぼみに、太ももの骨がはまり込んでいるので、股関節に偏りが生じると、骨盤にもゆがみが生じます。

その結果、骨盤が左右に傾いたり、前方に倒れたり、前後にゆがんだりするのです。
こうした股関節と骨盤のゆがみによって、歩き方までおかしくなってしまいます。

骨盤のゆがみは、背骨にも悪い影響を及ぼします。
なぜなら、骨盤の周りには、背骨につながる筋肉がいくつもあるためです。

例えば、股関節から骨盤、背骨へとつながっている大腰筋、骨盤から背骨につながる脊柱起立筋などです。
骨盤がゆがむと、全身のバランスを取るために、これらの筋肉の一部が引っ張られます。

その影響で、椎骨にズレが起こります。
背骨というのは、24個の椎骨がブロックのように積み重なって構成されています。

腰の部分に当たる五つの骨を腰椎といい、腰椎は1番から5番まであります。
脊柱管狭窄症の人は、腰椎の特に4番と5番の辺りにゆがみが多く見られます。

そのゆがみによって、4番と5番の周辺の脊柱管が圧迫され、足腰に痛みやしびれが起こると考えられます。

数m歩けなかった人が30分の散歩も楽々!

そこで、脊柱管狭窄症の症状を改善するためには、骨盤のゆがみを正す必要があります。
そして、骨盤のゆがみを正す際の大前提となるのが、「股関節の調整」です。

なぜなら、もともと股関節が偏ったために、骨盤のゆがみも起こっているからです。
つまり、股関節の偏りという根本原因を正さないかぎり、骨盤のゆがみをまともに矯正することはできません。

私が提唱している「川井筋系帯療法」は、痛みやしびれが生じる原因を、筋肉の系列「筋系」から判断します。
そして、そこにつながる筋肉や骨格のゆがみを正して、体を正常な状態へと戻していきます。

そのために実践する方法が、「骨盤ゆらし」です(やり方は図を参照)。
骨盤ゆらしは、あおむけになって両ひざを抱え、骨盤を中心にゆらゆらと軽くゆさぶるという方法です。

このようにして股関節や骨盤周りの筋肉をゆるめることで、股関節と骨盤を本来の位置に戻していきます。
股関節と骨盤のゆがみが改善されると、脊柱管狭窄症の足腰の痛みやしびれがよくなっていきます。

骨盤ゆらしを実践した人たちからは、「数m歩くのもつらかったのに、今では30分の散歩が難なくできるようになりました」など、多くの改善例が報告されています。

今回ご紹介する方法は、私が自ら施術している方法をより簡単にして、患者さんが自宅で行える形に改良したものです。
骨盤ゆらしは、1日2回くらい行うといいでしょう。

起床時や入浴後などに行うことがお勧めです。
ポイントは、がんばり過ぎないことです。

「気持ちいいな」と思う程度に、ゆっくりと動かすように心がけてください。

川井太郎
川井筋系帯療法治療センター院長。独自の手技療法「川井筋系帯療法」を確立し、痛みの原因である体のゆがみを改善することで成果を上げている。国際医療福祉大学大学院保健医療学修士、あん摩マッサージ指圧師、米国アンチエイジング医学会認定ヘルスケアプラクティショナー、日本抗加齢医学会認定指導士。渋谷本部のほか、横浜、船橋、大宮、名古屋、札幌に系列治療センターあり。

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

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