医療情報を、分かりやすく。健康寿命を、もっと長く。医療メディアのパイオニア・マキノ出版が運営

レモン酢の効能!コレステロールを下げ肥満に効果、脳梗塞・心筋梗塞の予防も

レモン酢の効能!コレステロールを下げ肥満に効果、脳梗塞・心筋梗塞の予防も

脳梗塞や心筋梗塞、高血圧や高脂血症、糖尿病の合併症など、動脈硬化が引き金になって起こる病気を抱えている人に、レモン酢を推奨します。病気がちだったり、疲れやすかったりして抵抗力が落ちているときに取ると、早めの回復が期待できそうです。ダイエットの補助食としてもおすすめです。【解説】大澤俊彦(愛知学院大学教授)


解説者のプロフィール

大澤俊彦
機能性食品研究、特に抗酸化食品研究の第一人者。
食事を要因とする生活習慣病誘発メカニズムの解明に関する研究を行っている。
日本AOU協会理事長、日本食品安全協会理事、日本酸化ストレス学会理事。
名古屋大学名誉教授。

レモンの皮の成分が健康のカギ

 皆さんは、健康のキーワードとして「抗酸化作用」という言葉を耳にしたことがあるでしょう。
 抗酸化作用は、健康維持には欠かせない作用で、活性酸素を抑える働きをします。活性酸素とは、簡単にいうと、呼吸で取り入れた酸素が体内で変化したもの。通常でも、体内の酸素の2%が活性酸素になります。

 その活性酸素が、喫煙、紫外線、ストレスなどが原因で過剰になると、体に悪影響を及ぼし、動脈硬化、高血圧、糖尿病、ガン、老化などの病気や症状が引き起こされます。
 私たちが日ごろ口にしている食品には、そうした活性酸素を抑える働きを持つ成分が含まれているのです。それらの成分は、抗酸化成分と呼ばれています。

 私は、さまざまな食品が持つ抗酸化成分の研究に長く携わってきました。実験で、実際の作用も数多く確認しています。中でも、柑橘類は抗酸化成分の宝庫といえるでしょう。
 その代表格がレモンです。

 レモンの抗酸化成分は、特に皮の部分に多く含まれます。
 皮のすぐ下の白い部分にあるエリオシトリンやヘスペリジンというフラボノイド類に、活性酸素を抑える働きがあるのです。とりわけエリオシトリンには「活性酸素を抑える働きが、体内で持続する時間が長い」という特長があります。
 つまり、レモンの皮も取れば、活性酸素を抑える働きがより発揮されることになります

レモン酢の作り方

抗酸化、代謝促進作用が2倍!

 レモンの実の成分であるビタミンCにも、活性酸素を抑える働きがあります。この働きが、皆さんもよくご存じの、レモンのカゼの予防効果や美肌効果を発揮するわけです。
 ちなみに、ビタミンCの美肌効果については、ビタミンCを取ることで、肌にハリを保つコラーゲンの合成が促進されるから、ということもわかっています。

 さらに、レモンの酸味成分であるクエン酸には、代謝を上げ、疲れた体を回復させる作用があります。
 クエン酸には、活性酸素の害を直接抑える働きはありません。しかし、レモンを積極的に食べてクエン酸をたくさん取れば、疲れやストレスが軽減します。それが、活性酸素をたまりにくくするでしょう。

 このような、レモンの有効成分を丸ごと取れる方法として注目されているのが、「レモン酢」です。
 レモン酢は、皮つきのレモンを、酢に漬けて作ります。皮ごと漬ける方法なら、レモンの皮に含まれる抗酸化成分も手軽に取ることができます。

 そのうえ、レモンと酢の組み合わせによる相乗作用や補完作用(一方が他方を補って効果を高める作用)が期待できます。
 相乗作用としては、レモンと酢の双方に抗酸化作用や代謝を促進する作用があります。つまり、レモン酢にはそれらの有効作用が2倍期待できるわけです。

 例えば、レモン酢の血圧を下げる効果を見てみましょう。
 レモンのフラボノイド類には、悪玉コレステロールの酸化を抑えて動脈硬化を防ぎ、血管をしなやかにする働きがあります。酢に含まれる化合物のアデノシン酸には、血管を拡張する作用があります。
 レモン酢を飲むと、この二つの働きがもたらされるので、血圧を下げたり、血圧を安定させたりする優れた効果が発揮されます。

脳梗塞や心筋梗塞の予防に

 レモンと酢の補完作用としては、レモンに含まれるビタミンCの吸収を酢が助けます。ビタミンCは、熱を加えたり、体内に吸収されたりするさい、壊れやすい性質があるのですが、酢には、それを抑える作用があるのです。

 ほかにも、レモンには、酢のミネラル成分の吸収をよくする作用があります。
 レモン酢に使用する氷砂糖も、酢の働きを高めるでしょう。酢に砂糖が溶けることで、もともと酢が持っている「代謝を高める作用」がさらに活発になることが考えられます。

 以上のような効果が期待できるレモン酢は、多くの病気や症状の改善に役立つ可能性が高いでしょう。
 特に、脳や心臓の血管が詰まって起こる脳梗塞や心筋梗塞、高血圧や高脂血症、糖尿病の合併症など、動脈硬化が引き金になって起こる病気を抱えている人に、レモン酢を推奨します。

 病気がちだったり、疲れやすかったりして抵抗力が落ちているときにタイミングよく取ると、早めの回復が期待できそうです。ダイエットにも、レモン酢の代謝を上げる作用が大いに役立つでしょう。ぜひ、皆さんも活用してください。

「レモン酢」についてのQ&A

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

この健康情報のエディター

関連する投稿


【レモン酢が効果】生活改善だけでは下がらなかった血糖値が正常化!7kgやせた

【レモン酢が効果】生活改善だけでは下がらなかった血糖値が正常化!7kgやせた

がんばって生活を改善しても、3ヵ月後の検査では、思うように糖尿病の数値が改善されておらず、がっかりしてしまいました。おいしくレモン酢を飲み続けていたところ、少しずつ血糖値が下がっていきました。そして、1年が経過し受けた健康診断では、あらゆる数値が改善していたのです。【体験談】松本仁美(仮名・販売アルバイト・65歳)


10月から始める「レモン仕事」のススメ 1年中・皮まで丸ごとレモン活用法

10月から始める「レモン仕事」のススメ 1年中・皮まで丸ごとレモン活用法

レモンの旬は10月から翌年の5月くらいまで。レモンは皮に多くの栄養価が含まれるため、できれば低農薬で作った国産のレモンを使ったほうが安心です。だからこそ、レモンの旬の時期に「レモン仕事」をして、一年中、レモンを活用してほしいと思っています。【解説・レシピ考案・料理・スタイリング】長光祥子(レモン仕事発起人)


動脈硬化を防ぐ注目の成分「トマトサポニン」 ミニトマトジュースが最適!

動脈硬化を防ぐ注目の成分「トマトサポニン」 ミニトマトジュースが最適!

2003年、私たちは、成熟した生のトマトから、トマトサポニンを取り出すことに、初めて成功しました。トマトサポニンが、ステロイドホルモンとして体内に作用した結果、動脈硬化症をはじめ、高血圧症や糖尿病、更年期障害、骨粗鬆症などを改善すると考えられるのです。【解説】野原稔弘(熊本大学名誉教授・薬学博士)


「ごちそうさん」に登場した魔法の水「昆布酒」の作り方と活用レシピ

「ごちそうさん」に登場した魔法の水「昆布酒」の作り方と活用レシピ

連続テレビ小説『ごちそうさん』の中で「魔法の水」として登場した「コンブ酒」。安酒にコンブを入れると、うまみが格段にアップして上等酒に変わる、と紹介されていました。コンブの成分には塩分やコレステロールを排出させる働きがあり健康効果も抜群!昆布酒の作り方とレシピを紹介しましょう。【解説】村上祥子(料理研究家・管理栄養士)


血管を強くし動脈硬化を防ぐ昆布酒の効果 塩分を排出して高血圧を予防

血管を強くし動脈硬化を防ぐ昆布酒の効果 塩分を排出して高血圧を予防

コンブに含まれる水溶性食物繊維のフコイダンとアルギン酸には、コレステロールの一部を吸着して、便として排出する作用があります。フコイダンには血栓をできにくくする作用があるため血液がサラサラになり、血管が丈夫になるので、動脈硬化の予防や改善が期待できます。【解説】信川益明(千代田漢方内科クリニック院長)


最新の投稿


【レモン酢が効果】生活改善だけでは下がらなかった血糖値が正常化!7kgやせた

【レモン酢が効果】生活改善だけでは下がらなかった血糖値が正常化!7kgやせた

がんばって生活を改善しても、3ヵ月後の検査では、思うように糖尿病の数値が改善されておらず、がっかりしてしまいました。おいしくレモン酢を飲み続けていたところ、少しずつ血糖値が下がっていきました。そして、1年が経過し受けた健康診断では、あらゆる数値が改善していたのです。【体験談】松本仁美(仮名・販売アルバイト・65歳)


こうじの発酵パワーで美肌になれる!痩せる!「こうじ薬膳レシピ」

こうじの発酵パワーで美肌になれる!痩せる!「こうじ薬膳レシピ」

こうじは、酵素の力で腸内環境を改善するほか、ビタミンB群が疲労回復、肌や髪の若返りの効果を発揮。肥満の解消、血圧や血糖値を下げる効果など、驚くべき発酵パワーを持つこうじを使った料理をお試しいただければ、その効能を実感できます!【料理・栄養計算】検見﨑聡美(管理栄養士・料理研究家)


ラジオを聞けば【認知症予防】になる!聞く力を鍛える「ながらラジオ」のススメ

ラジオを聞けば【認知症予防】になる!聞く力を鍛える「ながらラジオ」のススメ

脳は機能別に、聴覚、運動、伝達、感情、思考、視覚、理解、記憶の八つに大別できます。それを私は「脳番地」と呼んでいます。ラジオは注意を向けて聞こうとするだけで聴覚系脳番地が鍛えられます。それが楽しく聞けていれば理解系や記憶系の脳番地もいっしょに鍛えることができます。【解説】加藤俊徳(加藤プラチナクリニック院長)


むくみ・だるさに即効!エステのゴッドハンドのふくらはぎマッサージのやり方

むくみ・だるさに即効!エステのゴッドハンドのふくらはぎマッサージのやり方

まずは、リンパ管とリンパ節の「お掃除」から始めるのがポイントです。ふくらはぎをゆっくり押すことで、血液やリンパ液が一度止まり、ゆっくり離すことで、ドッと勢いよく流れ出します。その流れに乗せて、一気に老廃物を流し、リンパ管の詰まりを取るのが目的です。【解説】岩谷恭子(カスタリア代表・エステティシャン)


ぜい肉を落とすなら筋肉は鍛えず「緩める」といい!「足の指回し」の効果

ぜい肉を落とすなら筋肉は鍛えず「緩める」といい!「足の指回し」の効果

足の指のこわばりをほぐし、足裏の三つのアーチを使って立てるようになれば、「がんばるところ」と「使わないところ」がなくなります。全身がほどよく緩み、すべての筋肉を正しく使えるようになって、スリムで美しい体形に自然と変わっていくのです。【解説】YUKARI(品格ボディアドバイザー・足の指まわし協会代表)