MENU
医療情報を、分かりやすく。健康寿命を、もっと長く。医療メディアのパイオニア・マキノ出版が運営
【卵の健康効果】下痢・過敏性腸症候群が改善!1日3個の「卵」で腸を強化!

【卵の健康効果】下痢・過敏性腸症候群が改善!1日3個の「卵」で腸を強化!

私の勧める食養生は、高たんぱく・低糖質が基本です。ちゃんと食べているつもりでも、実は栄養が十分ではないことがあるのです。特に「たんぱく質不足」に陥っている場合が非常に多いのです。では、不足すると、どういったことが起こるのでしょうか。【解説】野村哲也(はり・きゅう丙辰堂治療院院長・養鶏家)

たんぱく質不足の患者さんが非常に多い!

東洋医学では古くから、食と健康の関係が重視されてきました。
私の治療院でも、鍼灸治療に加え、食養生を患者さんに指導しています。

私の勧める食養生は、高たんぱく・低糖質が基本です。
来院する患者さんの食事内容を詳しく伺うと、ご本人はちゃんと食べているつもりでも、実は栄養が十分ではありません。

特に、たんぱく質不足に陥っている場合が非常に多いのです。
不足すると、どういったことが起こるのでしょうか。

たんぱく質は、血や筋肉をつくる材料です。
筋力の低下は体のさまざまな部位に影響を及ぼします。

例えば、脊柱起立筋という背骨を支える筋肉群が衰えると、姿勢が前かがみになります。
気づかないうちに胸や胃が圧迫され、呼吸が浅くなったり、胃腸の働きが鈍ったりします。

その姿勢のまま顔を上げて生活すると、首と肩に負担がかかり、コリや痛みが生じます。
これは、ほんの一例に過ぎません。たんぱく質は体をつくる原料ですから、不足すると、多くの不調の原因となります。

たんぱく質をしっかりとることで、それまで原因不明とされた不定愁訴や、なかなか治らなかった症状が軽快するケースが多く見られるのです そこで、高たんぱく食の核としてお勧めしたい食品が、卵です。

卵は、ヒヨコとして成長するまで必要になる栄養が含まれた、ほぼ完全栄養食です。
ひと昔前までは、コレステロールの過剰摂取を避けるため、卵は1日1個まで、といわれていました。

困ったことに、今でも、これを常識として信じている人がおおぜいいます。
私は、この誤ったイメージを打ち消すために、患者さんには「1日10個食べても大丈夫」と説明しています。

しかし、無理して食べる必要はありません。おいしく食べられる範囲で、多めにとれば十分です。
たんぱく質をとるならダイズなどの植物性食品のほうがいい、という見方もあります。

けれども私は、かつて厳格な菜食主義を貫いていた経験から、人体における動物性食品の役割や重要性を実感しています。
ヒトは本来、肉食傾向の動物です。

体の構造に適した栄養を摂取するため、動物性食品は欠かせないのです。

慢性疲労や頭痛、ぜんそくにも効果あり

実際に、卵を多くとるようにして、健康効果のあった患者さんの例をご紹介しましょう。

20代の男性は、過敏性腸症候群を訴えて来院しました。
10代のころから腸が弱く、ストレスや疲れから、すぐに下痢をしていました。

慢性的なたんぱく質不足から、腸粘膜が弱っているようでした。
鍼灸治療と並行し、食養生を指導。

卵は、1日3個から始めて徐々に増やしたところ、「肉よりも卵中心で」というご本人の希望もあり、3ヵ月後には1日に10個食べるようになりました。
このころから下痢をすることがなくなり、過敏性腸症候群を克服できました。
 

70代の女性は冷え症に加え、ひざや腰の痛みがありました。
動物性食品をほとんどとっていないそうで、体力は低下し、爪はボロボロ。

そこで、市販のプロテインの摂取に加え、1日に卵を3個食べるよう助言したところ、1年後には爪が正常になり、冷え症が改善。
腰痛は解消し、ひざ痛も軽減しました。


リウマチが治ったケースもあります。
40代の女性は、産後に関節リウマチを発症しました。

専門医のもと、抗ガン剤にも使われる強い薬で治療していましたが、副作用が怖くなり、私の治療院を訪れました。
リウマチのような自己免疫疾患は、たんぱく質不足が原因ともいわれます。

鍼灸で症状を緩和しながら、プロテインと肉食に加え、1日5個の卵をとるようにしました。
すると半年ほどで、痛みや腫れが大幅に軽減。

現在では、薬なしで日常生活ができるまでになりました。
卵を3個以上とるようにして改善した症状はほかにも、虚弱体質、貧血、慢性疲労、ネコ背、肩こり、頭痛、生理痛など多岐にわたります。


不妊症の治療をしていた女性が子宝に恵まれた例も、少なくありません。

なにより、私自身が効果を実感しています。
私も若いころから過敏性腸症候群で、週に2~3回は、おなかを下していました。
ひどい冷え症で、アトピー性皮膚炎やぜんそくも患っていました。

しかし、卵を活用し、高たんぱく・低糖質の食事を実践し始めて、3年ほどかけて体質が改善されました。
今は、いずれの症状もなく、体が丈夫になったと感じています。

私は近年、自家用に養鶏をしていて、生みたての卵を、毎日5~6個食べています。
卵料理はバリエーションが豊富なので毎日食べても飽きません。

朝食を、スクランブルエッグにすることが多いですね。
皆さんもぜひ、食生活に卵をプラスして、健康度を高めてください。

解説者のプロフィール

野村哲也
はり・きゅう丙辰堂治療院院長・養鶏家
●はり・きゅう丙辰堂治療院
http://heishindou.com/

この記事のエディター

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

関連記事
納豆を毎日食べるようになったとき、最初に実感できるのは、便通の改善でしょう。それもそのはず。納豆には、腸内環境を整えるための働きや成分がそろっているからです。腸内において納豆菌は、活性酸素を分解する酵素と、善玉菌のえさとなる栄養分を作りだし、善玉菌の増加を強力にサポートします。【解説】河埜玲子(済生会松阪総合病院医師・料理家) 
日本の発酵食品(しょうゆ、みそ、日本酒など)を作る上で、こうじはなくてはならないものです。こうじは、蒸した米や麦、大豆などに、こうじ菌という微生物を繁殖させたものでこうじ菌が作った栄養成分がぎっしり詰まっています。こうじについては多少の知識がありますので、少しお話しさせてください。【解説】浅利妙峰(糀屋本店女将) 
「いつもおなかが張って苦しい」「下腹がポッコリ出ている」という人は、「大腸下垂」の可能性が非常に高いと言えます。便秘やガス腹を引き起こす大腸下垂の予防・改善には、腹筋、骨盤底筋を鍛えましょう。私がお勧めするのは、雑巾がけやおしりの上げ下げなどです。【解説】金子実里(金子病院副院長) 
人間本来の解毒作用による毒素の排出は、75%が便からで、20%弱が尿からといわれています。残りが汗、毛髪、爪からの排出です。ですから、健康を考える上で「便をスムーズに出す」ことは非常に重要だといえるのです。【解説】堀田忠弘(堀田医院院長)
食べ始めて4日ほどたった頃、劇的な変化がありました。1日おきだったお通じがなんと1日2回になったのです。朝食をとると、すぐトイレに行き、日中にもう1回お通じがあります。便秘解消のおかげか、吹き出物がなくなり、肌がきれいになりました。また、寝起きに起こっていた鼻づまりもなくなりました。【体験談】藤田久美子(主婦・60歳)
最新記事
まずチェック項目で自分の足の指がどんな状態かチェックしてみましょう。はだしになって、自分の足の指をよーく見てください。足の指をチェックして気になる項目があっても、あきらめることはありません。「きくち体操」でこれから足の指を育てていけばよいのです。【解説】菊池和子(「きくち体操」創始者】
私は、60歳の今も左右の視力は1・0を保っています。これまでメガネの世話になったこともありません。老眼知らずの状態をキープしている秘密は、私が毎日行っているトレーニング「目のスクワット」にあるのです。毛様体筋をほぐす効果があります。【解説】本部千博(ほんべ眼科院長)
体重100kgの人なら3kg、80kgの人なら2.5kg程度の減量で、条件付きですが糖尿病の改善は可能です。体重が3%減少すると、ヘモグロビンA1cが3%程度下がることがわかったからです。例えば、ヘモグロビンA1cが9%の人なら、だいたい6%程度まで下がります。【解説】吉田俊秀(島原病院 肥満・糖尿病センター長)
これまで、入院患者さん向けの、いわゆる「リハビリ体操」はありましたが、外来の患者さんが希望するような体操はありませんでした。そこで私たちは、血圧を上げる要因である、末梢の「血管抵抗」を減らす筋トレを考案することにしました。【解説】金子操(自治医科大学附属病院リハビリテーションセンター室長・理学療法士)
1日の疲れを取るには、就寝時間や睡眠時間ではなく、「眠りに就いて4時間以内に、深睡眠を取ること」がたいせつなのです。しかし現代人の多くは、深夜にテレビやスマホを見たり、ストレスで体の緊張が取れなかったりして、本来の睡眠リズムが狂い、深睡眠を取りづらくなっています。【解説】白濱龍太郎(睡眠専門医)