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【どちらのタイプ?】鎖骨をもむと「肩こり」が改善する理由 ダイエットにも効果!

【どちらのタイプ?】鎖骨をもむと「肩こり」が改善する理由 ダイエットにも効果!

鎖骨の下には血管やリンパ管、神経が通っています。鎖骨が筋肉に貼りつくと、これらが圧迫されて血液やリンパ液の流れが悪くなります。その結果、老廃物がたまります。鎖骨は運動不足や悪い姿勢、甘い物のとり過ぎ、肺の病気などでも癒着が起こります。【解説】佐藤源彦(CLSマッサージスクール名古屋校代表)

あなたの鎖骨はどっちですか?

鎖骨の下には血管やリンパ管が通っている

今回紹介する「鎖骨もみ」は、私が19歳のころ、武術で肩を痛めたことがきっかけで思いついたセルフケア法です。

おそらく、肩が耳のラインより前に出る「巻き肩」になっているのがよくないのだろうと考えた私は、それを改善するために、いろいろなことを試しました。
その一つが、鎖骨(胸の最上部にある骨)を浮かせるようにして、骨と筋肉の間に指を入れる鎖骨もみです。

これによって肩の痛みは取れ、武術の技術も向上しました。

それからは、長時間のパソコン作業で肩がこったときも、鎖骨もみでケアしていました。
仕事が忙しいとき、動悸やめまいを起こしたことがあります。
そうしたときも、鎖骨もみをすると症状が緩和しました。

その後、私はヨーガ・太極拳・タイ式セラピーなど、東洋的な身体技法を研究・実践します。
そうして体の構造を学んでいくと、やはり鎖骨をケアすることは、健康づくりにとても有用であることがわかってきたのです。

鎖骨は、正面から見ると、通常は緩やかなVの字になっています。
ところが、巻き肩になると小胸筋や鎖骨下筋といった筋肉がかたくなり、鎖骨が下に引っ張られて一文字になってしまいます。

そうすると、鎖骨が筋肉に貼りついたようになり、鎖骨下のすきまが狭くなります。

鎖骨の下には、血管やリンパ管、神経が通っています。
鎖骨が筋肉に貼りつくと、これらが圧迫されて、血液やリンパ液の流れが悪くなります。
その結果、老廃物がたまります。

また、鎖骨と肩甲骨は靭帯(骨と骨をつなぐ結合組織)でつながっています。
鎖骨の動きが悪くなると、肩甲骨の動きも悪くなり、肩や腕の筋肉に負荷がかかります。

こうして老廃物がたまったり、筋肉の緊張が起こったりすることによって、肩のコリや痛みが生じてくるのです。

褐色脂肪細胞が刺激されやせやすくなる!

鎖骨もみで貼りついた鎖骨をはがすと、鎖骨下の圧迫が取れて、血液やリンパ液の流れがよくなり、老廃物が排出されます。

鎖骨とつながっている肩甲骨の動きもよくなることで、腕を、胸鎖関節(鎖骨のつけ根にある関節)や肩甲骨から動かせるようになり、肩や腕の筋肉にかかっていた負荷も分散されます。
そうなれば、肩のコリや痛みが解消するほか、肩や腕を無駄なく動かせるので、運動のパフォーマンスも向上します。

ほかにも、鎖骨もみには多くの健康効果が考えられます。

鎖骨もみをすると、鎖骨が動きやすくなり、その周辺の筋肉もスムーズに動くようになるので、首の前面の筋肉の緊張が和らぎます。
その下には、自律神経と関係する多くの神経が通っています。
ですから、鎖骨もみをすることは、自律神経を整えることにも役立つでしょう。

自律神経が整えば、高血圧、めまい、動悸、息切れ、耳鳴りなどの改善も期待できます。

私は多くのかたのボディケアを行っていますが、鎖骨周りにかたさや、鎖骨がゆがんで左右差のある人は、自律神経が乱れている傾向が強いという印象を持っています。
このような場合は、かたいほうやゆがみの強いほうの鎖骨もみを念入りに行うとよいでしょう。

鎖骨もみは美容にも効果的です。
リンパ液の流れがよくなれば、むくみが解消し、首や顔、二の腕がスッキリしてきます。

鎖骨を動かすことで、広頸筋(下あごから胸に渡る広い筋肉)もほぐれやすくなります。
広頸筋は顔のたるみに関係する筋肉なので、ここがほぐれれば、あごや口もとが引き締まります。

Vの字に浮き出た鎖骨は、デコルテライン(胸もと)もキレイに見せてくれるでしょう。
肩甲骨が正しい位置に戻ることで、バストアップ効果が得られる可能性も大です。

さらに、鎖骨や首、肩甲骨の周辺には、褐色脂肪細胞があります。
鎖骨もみによって刺激を受けると、褐色脂肪細胞からレプチンというホルモンが出て代謝が上がります。
ですから、やせやすくなったり、体温が上がって免疫力が高まったりする効果も期待できるでしょう。

そしてもう一つ、鎖骨もみを行うとすぐに体感できるのが、呼吸が深くなることです。
肺は鎖骨の上まであります。
鎖骨の動きがよくなると、肺の動きもよくなり、呼吸しやすくなるのです。
深い呼吸ができるようになると、体内の酸素量がアップし、代謝はさらによくなります。

鎖骨もみのやり方は、下の図解をご覧ください。

鎖骨もみのやり方

大切なことは、両肩を軽く上げ、鎖骨がVの字に浮くようイメージすることです。
なかなか指が入らない人は、無理に入れる必要はありません。
少し鎖骨を浮かせて、人差し指と中指で、鎖骨の上下をさするだけでもけっこうです。

朝昼晩の1日3回を目安に、パソコン作業の前後、肩こりを感じたときなどにも行いましょう。
寝る前はあまり強くもまないでください。

デイサービスの職員さんに、鎖骨もみを指導したことがあります。
職員さんが、利用者に教えたところ、試した人は血圧が下がったそうです。

なかには、80代の女性でキーンという耳鳴りが緩和した人もいました。
このかたは、鎖骨もみを気に入って、毎日行ったところ、夜も眠りやすくなったとのことです。

悩みごと相談で来られた女性は、心のケアと肩甲骨の動きをよくする運動に加えて、鎖骨もみを行ってもらったところ、動悸が改善しました。
医師もビックリしていたそうです。

鎖骨は、運動不足や悪い姿勢、甘い物のとり過ぎ、肺の病気などでも癒着が起こります。
ぜひ、鎖骨もみを実践して、動かしやすい鎖骨を取り戻しましょう。

鎖骨もみを指導する佐藤先生

解説者のプロフィール

佐藤源彦
CLSマッサージスクール名古屋校代表。心身バランス研究会代表。タイ国文部省認定セラピスト。ヨーガ・気功・太極拳など、東洋的な身体技法を実践・研究した経験を生かし、医療系の研究所やクリニックに勤務のあと、独立。現在も、医師と連携した活動を行っている。

この記事のエディター

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

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