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【大学教授が解説】美肌効果でイボやニキビを解消!はと麦の栄養・摂取方法・注意点

【大学教授が解説】美肌効果でイボやニキビを解消!はと麦の栄養・摂取方法・注意点

ハトムギは健康効果もさることながら、肌への美容効果があることも古くから知られています。実際、ハトムギで顔や背中のニキビが消えた人や、ニキビ跡がキレイになったという人は少なくありません。【解説】鈴木信孝(金沢大学大学院医薬保健学総合研究科・臨床研究開発補完代替医療学講座・特任教授)


代謝を活発にして全身の皮膚に効果が現れる!

江戸時代の医師・貝原益軒が編纂した『大和本草』に、「ひどいニキビにはハトムギを煎じて飲むと効果がある」と書かれています。
このことからもわかるように、ハトムギは健康効果もさることながら、肌への美容効果があることも古くから知られています。

実際、ハトムギで顔や背中のニキビが消えた人や、ニキビ跡がキレイになったという人は少なくありません。
ニキビが改善するのは、ハトムギの抗菌・抗炎症・免疫賦活作用が関与していると考えています。

また、ハトムギには細胞の代謝をよくして、新しい肌細胞の再生を促す作用もあります。
肌の表皮は多層細胞構造になっていて、いちばん内側で生まれた基底細胞が徐々に押し上げられ、表面まできたらアカとなってはがれ落ちるというサイクルをくり返しています。

このサイクルを皮膚ターンオーバーといいます。
そして、なんらかの原因でターンオーバーが正常に機能しなくなると、さまざまな肌トラブルが起こってくると考えられています。

ハトムギは眠っている細胞を起こし、ターンオーバーを促進することで、肌を新しい細胞へと生まれ変わらせるという実験データがあります。
ターンオーバーが促進されると、古くなった肌表面の細胞ははがれ落ちるため、そこにあるイボやシミを消すのに役立ちます。

日本では明治時代から、イボ取りの民間薬としてハトムギが使われてきました。
その原理は、ハトムギの皮膚の新陳代謝促進作用にもあったと考えられます。

私たちは、ハトムギの殻、皮、子実を丸ごと抽出したハトムギエキス(ハトムギCRDエキス)を使って、さまざまな臨床研究を行いました。
その結果、どんな治療をしても治らなかった女性(48歳)の足の裏のイボが、ハトムギエキスを服用して4ヵ月で完治しました。

同じく服用して、1ヵ月で手のひらのイボが跡形もなく消えた女性(67歳)の例もあります。
そして、2人とも特に喜ばれたのが、イボが治ったことより、顔の肌が白くキレイになったことでした。

ハトムギは体の中から皮膚の代謝を活発にして、健康な状態に戻すので、摂取するとどこか特定の1ヵ所ではなく、全身の皮膚に効果が現れるのです。
口腔、舌、食道、鼻・耳の中、声帯、気管支の上部、肛門付近、女性の膣、子宮頸部も皮膚の一種です。


別記事でお話しした、外陰部の尖圭コンジローマが治ったのも、皮膚細胞が生まれ変わったことと、抗ウイルス作用によるものと考えられます。
また、ヒトの声帯ポリープが改善した例も数例確認しています。

外陰部のイボが消えた実例はこちら

足の裏のイボがキレイにとれた

中高年女性が気がかりなシミ(肝斑)にも有効!

獣医さんとの共同研究では、動物の皮膚早期ガンが消失した例や、イボが取れた例も確認できています。
ペットなどの動物は、ほかの治療を併用していないことが多いため、治癒すれば、間違いなくハトムギの効果といえます。

また、ハトムギを与えた犬の毛並みがよくなり、皮膚潰瘍が改善したという研究結果も得ています。
皮膚科の専門医が肌の黒み・赤みを測定した二重盲検臨床試験(実施する検査法など性質を、医師にも患者にも明かさずに行う方法)では、ハトムギエキスを摂取して8週間で黒み・赤みが減少し、いわゆる透明感のある肌になったという結果が出ています。

中高年女性の気がかりなシミ(肝斑)にも有効でした。
皮膚科医は、爪もキレイになることを見出しました。

甘皮が再生したことで、洗剤が入り込むのを防ぎ、主婦の手湿疹の予防になるとの見解も示されています。
加えて、細胞実験では、ハトムギエキスを添加すると、肌のハリや弾力、潤いを与える、コラーゲンの産生にも役立つことがわかりました。

傷の治りを早くするので、「床ずれ」の改善にも期待が持てます。
ハトムギには余分な水分を取る作用があることも古くから知られていて、顔や足のむくみ取りにも有用です。

古くは、急性・慢性腎炎、ネフローゼ症候群や透析患者の治療にも利用されていました。
さらに、骨粗鬆症に有効という報告もあります。

マウスの実験では、ハトムギを摂取することで、骨をつくる骨芽細胞が増えることが示唆されています。
こうして見ると、ハトムギはまさしく「若返り食」。ぜひ日々の食生活に、積極的にとり入れていただきたいものです。

では、日常生活において、ハトムギをどのようにとればいいのでしょうか。
殻や皮の有用成分まで摂取するのであれば、殻ごと炒って煮出した、ハトムギ茶がお勧めです。

もちろん、子実にも有用成分は豊富に含まれているので、精白されたハトムギを炊いて食べるのもよいでしょう。
ハトムギの精白粒はよく洗ってから、3~4時間水に浸したあと、圧力鍋や炊飯器の玄米モードで炊くと、簡単に炊けます。

炊き上がったら冷まし、50~60gずつ(2人分)をラップに包んで、冷凍保存しておくと便利です。
これを解凍して、ご飯に混ぜたり、サラダにトッピングしたり、スープやみそ汁の具にしたりして食べます。

リゾットやおかゆにすると、やわらかくなって、病気の人やお年寄りも食べやすいでしょう。
お米と違ってハトムギは粒がくずれにくいので、肉がわりにそぼろ風にして野菜と煮たり、ぜんざいやヨーグルトに入れたりしてもよいでしょう。

プチプチとした歯ごたえが楽しめます。料理に幅広く応用できるので、ぜひ活用してみてください。
なお、ハトムギの精白粒は米の約10倍の価格なので、高価に思いがちです。

しかし、食べる量は米の10分の1で十分です。
それなら、あまり負担にならないのではないでしょうか。

栄養面で見ると、ハトムギは米とほぼ同カロリーで、たんぱく質は米の約2倍。
つまり「高たんぱく米」ということができます。

筋骨を保持したい高齢者には、適した穀物といえるでしょう。
安全性が高い食物で、アレルギー性症状も非常に少ないといわれています。

ただし、伝統的に、妊娠中はハトムギの摂取は控えたほうがいいといわれてきました。
妊娠中の使用については、医師と相談してください。

ハトムギの効果で、シミが薄く目立たなくなった

ハトムギの活用法には、ハトムギ茶やハトムギごはん等がある

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

この健康情報のエディター

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