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【美白・美肌を作る】アンチエイジングには「はと麦酒」がお勧め!

【美白・美肌を作る】アンチエイジングには「はと麦酒」がお勧め!

ハトムギは、昔から「肌にいい」といわれ、ヨクイニンという生薬として使われています。そこで、私たちはまず、ハトムギの肌への効果に着目しました。その結果、ハトムギには紫外線ダメージによる肌の乾燥や、シミを防ぐ働きのあることが明らかになったのです。【解説】清水邦義(九州大学農学部研究院森林圏環境資源科学研究分野准教授)

ハトムギ特有の成分がメラニンの産生を抑制

 ハトムギは、昔から「肌にいい」といわれ、ヨクイニンという生薬(漢方薬の原材料)として使われています。
そこで、私たちはまず、ハトムギの肌への効果に着目しました。

その結果、ハトムギには紫外線ダメージによる肌の乾燥や、シミを防ぐ働きのあることが明らかになったのです。
そのメカニズムは、次のとおりです。

通常、紫外線が当たると、水分子を取り込むたんぱく質(アクアポリン3)が皮膚から減少して、乾燥を招きます。
しかし、ヒトの表皮の細胞にハトムギのエキスを加えてから紫外線を照射すると、アクアポリン3の低下が抑制されることが報告されています。

一方、シミは紫外線によってチロシナーゼという酵素が活性化し、メラニンを産生することで発生します。
ハトムギはチロシナーゼの活性を阻害し、メラニンの産生を抑制することが、実験によって確認できました。

その効果は、一般の化粧品に使われる、美白成分のアルブチンとほぼ同等でした。
さらに詳しく調べていくと、ハトムギ特有の成分であるコイキソールに、メラニンの産生を抑制する効果が特に高いことが、私たちの最新の研究で明らかになっています。

また、ハトムギにはポリフェノールも豊富に含まれていて、細胞内の活性酸素(病気や老化の元凶物質)を消去することもわかっています。
紫外線による酸化ストレスもシミを招くため、こうしたハトムギの抗酸化作用も、シミ予防に一役買っていると考えられます。

脂肪の吸収を抑えて肥満を防ぐ効果が大

私たちは、人体へのハトムギの効果を調べるため、臨床試験も行っています。
それによると、3ヵ月間ハトムギを摂取することで、肌の水分量を減らさず、余分な油分を低減させることが確認できました。

つまり、ニキビや吹き出物の予防にも役立つといえるでしょう。

以上の実験結果は、ハトムギから殻と薄皮などを除いた精白粒(子実=別記事)、いわゆるヨクイニンと呼ばれる部分で調べた効果です。
しかし、私たちは殻や薄皮でもさまざまな試験を行い、ハトムギの外側にも、内側と同等またはそれ以上の機能性があることを突き止めています。

そもそも紫外線をはじめとする外的ダメージを受けるのは、外側の部分です。
殻や薄皮には、外的ダメージを防御するための物質が多く含まれています。
それがヒトの体にも高い機能性を発揮するのです。

今後は、これまで捨てられていた殻や薄皮部分も、有効利用されることが期待されます。
殻、薄皮、精白粒を使った試験では、部位ごとに差はあるものの、いずれも次のような作用が確認できました。

抗酸化作用、抗肥満作用、抗アレルギー作用、抗菌作用、美白作用、コラーゲン・ヒアルロン酸の産生作用などです。
殻や薄皮の有効成分まで効率よく摂取するには、殻ごと焙煎したハトムギを水で煮出した「ハトムギ茶」がお勧めです。

ただし、肌のハリや弾力、潤いを与えるコラーゲンの産生を促す作用は、殻や薄皮のエタノール(アルコール)抽出に優れた結果が出ました。
ですから、殻つきのハトムギ(ハトムギ茶のパック)をホワイトリカー(35度の焼酎など)に漬けて作る「ハトムギ酒」にして飲むのも、一つの方法です。
一晩漬けた物を、水やお湯など好みの物で割って飲むとよいでしょう。

なお、私たちの研究とは別に、ハトムギの抗肥満効果を報告した論文も発表されています。
高脂肪食だけを食べたマウスは体重が増え続けるのに対し、高脂肪食とハトムギを食べたマウスは、ある程度継続すると体重が増えなくなったというのです。
コレステロールや中性脂肪も、高脂肪食だけのマウスに比べて少なかったそうです。

メカニズムを調べると、脂肪細胞の分化に関与するたんぱく質の発現が抑制されていたとのこと。
つまり、脂肪をため込む脂肪細胞の産生をハトムギが抑制することにより、抗肥満効果が得られるということです。

私たちの研究では、ハトムギにリパーゼの活性を阻害する働きがあることが確認できています。
リパーゼは脂肪を分解する酵素。その活性が阻害されれば脂肪は分解されないため、体に吸収されずに排出されます。

以上のことから、ハトムギは脂肪の吸収を抑制し、肥満を防ぐ効果も大いに期待できるといえます。

ハトムギ酒の作り方

解説者のプロフィール

清水邦義
1972年、福岡県北九州市生まれ。2000年、九州大学大学院農学研究科博士課程修了(農学博士)。九州大学講師、助教を経て、2014年、九州大学農学研究院准教授となる。学生時代から一貫して天然物(樹木、香り、キノコ、生薬等)の効能ならびに生理活性発現機構の研究に従事。2014年、日本木材学会賞受賞(日本木材学会)。

この記事のエディター

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

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