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 【医師が実践】超簡単「レモン水」でアンチエイジング その作り方と効果

【医師が実践】超簡単「レモン水」でアンチエイジング その作り方と効果

私は皆さんに健康な水を飲むことをお勧めしています。それがレモン水です。レモン水の作り方は超簡単です。ミネラルウォーターにレモンの果汁を加えるだけ。水の健康度を測る、具体的なものさしはありませんが、私流に定義すると、健康な水とは「不老長寿」の目的にかなった水のことです。【解説】久保裕(くぼ小児科クリニック院長)

抗老化には健康な水が重要

 私は皆さんに健康な水を飲むことをお勧めしています。それがレモン水です。
 水の健康度を測る、具体的なものさしはありませんが、私流に定義すると、健康な水とは「不老長寿」の目的にかなった水のことです。

 人間の体の6〜7割は、水が占めます。なぜこんなに水が多いのかといえば、生命は水(海)の中で生まれ、生物が生きるためには、水が不可欠だからです。生物が存在するためには化学反応が必要で、化学反応は水の中でしか行われません。
 人間の体も、細胞を満たしている水の中で絶えず化学反応が行われ、生きるためのエネルギーを作っています。
 このエネルギーを作れなくなったとき、人間は死を迎えます。エネルギーを徐々に生み出せなくなっていく過程を、「老化」と呼んでいいでしょう。

 ですから、常に体をエネルギーレベルの高い状態に保つためには、体内にも健康な水が必要なのです。 
 私たちには、生まれ持った寿命の能力があり、それを最大限に生かし切ること。それがここで言う「不老長寿」であり、「アンチエイジング(抗老化)」です。言い換えれば、生きている限りエネルギーレベルを高く保つことです。そのためには健康な水が重要なのです。

水の還元力が若返りのポイント

 この不老長寿にかなう水の条件は、三つあります。

(1)不純物を含まない水
 水の中には、さまざまな物が溶け込んでいますが、その中に、体に有害な物質が溶け込んでいない水、それが不純物を含まない水です。
 水に不純物が溶け込んでいると、そこで行われる化学反応にも予期せぬ変化が生じ、健康に悪影響が出てきます。

(2)溶解力の強い水
 溶解力の大きい水とは、水分子の集団(クラスター)の小さい水です。
 クラスターの小さい水は、さまざまな物を包み込み、水の中に溶解させます。体内で行われる化学反応(代謝)は、この溶解力なくしては成り立ちません。

(3)エネルギーの大きい水
 エネルギーの大きい水とは、還元力の大きい(酸化還元電位の低い)水のことです。

 人は生まれたときから呼吸し、酸素を取り入れています。この酸素の数%は活性酸素(体内で増え過ぎると細胞を傷つけ老化の一因となる物質)に変わり、体は徐々に酸化されていきます。この酸化を、老化と言い換えることができます。
 しかし、体内に還元力の強い水があれば、活性酸素を除去し、酸化を阻止できます。つまり還元力こそ、若返り(不老)のポイントなのです。

健康な水がレモンで作れる

 この三つの条件を満たす水が、自然のわき水です。これこそ天然の不老水ですが、自然のわき水も、いまや汚染にさらされ、必ずしも安全に飲める水とは限らなくなりました。

 そこで私が提案したいのが、レモン水です。ミネラルウォーターにレモンの果汁を加えると、水の還元力が高まり、いつでも手軽に還元力の高い水が飲めます。
 この還元力は、レモンに含まれるビタミンCの作用です。ビタミンCには強い還元作用があり、活性酸素による酸化を防いでくれるのです。

 還元水を作るためには、ビタミンCを水に溶かすだけでもいいのですが、味の点で劣ります。その点、レモンならさわやかな酸味が加わり、水がおいしくなります。
 また、クエン酸、ポリフェノールなどの成分もレモンには含まれているので、それらの効能もあわせて取れます。さらに手搾りすることによって、香りの効果も得られます。
 私は毎日、診察中に、必ず水筒1本分(750mL)のレモン水を飲んでいます。これは、診察中に脱水症状を起こさないようにという妻の配慮ですが、レモン水を飲むことでリラックスでき、気持ちにゆとりが生まれます。

 ちなみに、私が飲んでいるレモン水は、ミネラルウォーターに、搾ったレモン果汁(1個分)と、すりおろしたショウガを少々加え、少々のハチミツで甘みをつけたものです。
 レモン水は、いつ飲んでも構いませんが、疲労回復効果があるので、運動した後などの水分の補給にはピッタリです。

 ただ、冷たくして飲む場合は、体を冷やすので、寝る前に飲むのは避けてください。運動後や、体に熱がこもっているようなときなら、冷たくして飲んでもかまいませんが、朝に飲む場合は、常温がいいでしょう。冷たい水を飲むと、血圧が上がることがあります。
 また、高齢者や体力のない人、冷え症の人は、少し温めて飲むといいでしょう。

レモン水を毎日飲む久保先生

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

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