医療情報を、分かりやすく。健康寿命を、もっと長く。医療メディアのパイオニア・マキノ出版が運営

【脊柱管狭窄症】「仙骨の温め」で腰痛が改善!鎮痛剤も不要になった

【脊柱管狭窄症】「仙骨の温め」で腰痛が改善!鎮痛剤も不要になった

一昨年の夏は、職場までの10分の距離を歩くのにも、腰が痛くて5回ほど休まなければならなかったのです。整形外科に行ったところ、「脊柱管狭窄症(背骨内部の神経の通り道が狭くなり、神経が圧迫されて痛みやしびれが出る病)」と診断されました。【体験談】須藤裕子(仮名・保育士・63歳)


ホットパックで腰の深部まで温める

 一昨年の夏、私は、たびたび腰痛に襲われるようになりました。
 保育士という仕事柄、子どもを抱いて腰に負担がかかることも多く、若い頃から、常に腰の重だるい痛みはありました。とはいえ、腰痛のために歩けなくなることはありませんでした。

 ところが、一昨年の夏は、職場までの10分の距離を歩くのにも、腰が痛くて5回ほど休まなければならなかったのです。
 整形外科に行ったところ、「脊柱管狭窄症(背骨内部の神経の通り道が狭くなり、神経が圧迫されて痛みやしびれが出る病)」と診断されました。鎮痛薬を飲むと、しばらくはらくになりますが、やがて、また痛みが出るというくり返しでした。脊柱管狭窄症の痛みは、少し前かがみになると和ぐので、つらくなると、わざと腰が曲がったような姿勢を取っていました。

 そのようにして、だましだまし過ごしていたところ、昨年の母の日に、離れて暮らす娘がとてもいいプレゼントを送ってくれました。それは、布袋に米ぬかと天然塩を詰めた「ホットパック」です。ホットパックは、電子レンジで温めて使います。鍼灸師の中野朋儀先生が、お尻の上辺りの仙骨を温めるために考案されたものです。

 私は、最初、腰の痛む部分を直接、ホットパックで温めていましが、『安心』の記事などで仙骨を温めると腰痛によいことを知り、仙骨に当ててみました。
 すると、確かに患部に直接当てるより、腰の深部から全身にわたってジンワリ温まるのが実感できました。『安心』では、うつ伏せになってホットパックを載せる方法が紹介されていましたが、私は夜、寝るときにあおむけになり、仙骨と布団の間に温めたホットパックを挟みます。すると、腰だけでなく全身が、まるで温泉に入ったときのように温まります。

 同時に、入浴のときは、シャワーで30秒ずつ3回、仙骨を温めることも実行するようになりました。しかし、私のお気に入りは、なんといってもホットパックです。娘に余計に作ってもらって友達にもあげたところ、「朝も使うとすごくいいよ」と言われ、起床後も使うようになりました。

腰痛が出ても翌日に持ちこさない

 起きるとすぐ、ホットパックを電子レンジで温め、仙骨に当てます。肌に密着するズボンの間に、ホットパックを挟めば、落ちることはありません。イスに座ってお茶を飲む間、こうして温めるだけで体がポカポカしてくるのです。

 手軽にできるので、日中も、「ちょっと腰が痛いな」と思ったら、すぐホットパックで仙骨を温めるようになりました。すると、脊柱管狭窄症による腰痛が、どんどん軽くなり、気がつくと、鎮痛薬は、まったく飲まなくてもよくなっていたのです。
 腰をまっすぐ伸ばした姿勢も取れるようになり、前はつらかった炊事もらくにできます。

 また、以前は寒い季節になると、家でも使い捨てカイロをはっていました。しかし、ホットパックを使い始めてからは、常に全身が温かく、外出のとき以外、使い捨てカイロは使わなくなりました。寒い地方に住んでいるだけに、とても重宝しています。

 腰痛が完全に出なくなったわけではありませんが、痛みが出た日は、ホットパックを使うと、その日のうちに痛みが消え、翌日に持ちこすことはありません。

 また、昨年、保育士の仕事とは別に、半年くらい友人のカフェを手伝っていました。立ち作業が続くこういった仕事の後は、帰宅後、すぐにホットパックを仙骨に当てます。すると、腰痛を起こさず、翌日も元気に働けるのです。

 さらに最近では、ホットパックを四つつなげた長いものも娘に作ってもらい、これを肩にも当てて寝ています。すると、ますます体が温かく、ぐっすり眠れるのです。

 何人かの友人に、ホットパックやシャワーで仙骨を温めることを勧めました。すると、「冷えが取れた」「夜間頻尿が治った」「よく眠れるようになった」などの効果があったようで、みんな喜んでいます。
 ホットパックによる仙骨の温めは腰痛に効きました。

 多くの人に実感してほしいので、ぜひ試してみてください。

継続することで症状の再発防止にもなる(陽だまり'はり・きゅう'治療室院長 中野朋儀)

 須藤さんの使用している米ぬかのホットパックは、蒸気が発生する湿熱タイプなので、体の深部まで温めてくれます。

 持病の脊柱管狭窄症は、仙骨を温めることで、腰周りの血流がよくなり、筋肉が緩和したことで、痛みが軽減され、腰が伸びたのだと思われます。

 また、須藤さんのように、睡眠前に仙骨を温めておくと、全身の筋肉の緊張が和らぎ、血流もよくなるので、疲労が蓄積されない体になっていきます。
 仙骨を温める回数は、目安として、ホットパックなら、朝、昼、晩の1日3回ほどでよいでしょう。仙骨シャワーも入浴時に簡単に行えるので、毎日行うのがお勧めです。仙骨の温めを継続することで、症状の再発防止にもなります。

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

この健康情報のエディター

関連するキーワード


仙骨 脊柱管狭窄症

関連する投稿


足指ケアで肩コリ首コリは撃退できる!足の指回しの効果を医師絶賛

足指ケアで肩コリ首コリは撃退できる!足の指回しの効果を医師絶賛

「足指のケア」で足指のつけ根の関節をほぐすと全身に好影響が及びます。まず、外反母趾をはじめとする足の不具合そのものが改善。人間の体は、足から腰、背中へと連動しているので変形性ひざ関節症や股関節痛なども改善していきます。姿勢が安定すると肩こりや腰痛の解消につながるのです。【解説】平野薫(ひらの整形外科クリニック院長)


脊柱管狭窄症のしびれと痛みが解消!81歳現役シェフ「11円スリッパ」体験談

脊柱管狭窄症のしびれと痛みが解消!81歳現役シェフ「11円スリッパ」体験談

最初は半信半疑でしたが、藤井先生に勧められたとおり、常に中敷きを入れて、靴をはくようにしました。そうして1ヵ月ほどたったころでしょうか、自分でも「あれほどつらかったのは、一体なんだったのだろう? 」と感じるくらい、その後はひざの痛みに悩まされることはなくなりました。【体験談】藤田正義(オーナーシェフ・81歳)


【トリガーポイント療法とは】体中のあらゆる慢性痛を“筋肉”から治す治療法

【トリガーポイント療法とは】体中のあらゆる慢性痛を“筋肉”から治す治療法

腰痛やひざ痛など、慢性痛に悩む人たちの間でトリガーポイントが注目を集めています。痛みを訴えても「気持ちのせい」と言われ、本当に自分の心がおかしいのだと思い込もうとしていた患者さんもいました。しかし、原因は「気持ち」ではなく、長い間見逃された「筋肉の痛み」だったのです。【解説】斉藤究(さいとう整形外科リウマチ科院長)


慢性痛やしびれの根本原因「トリガーポイント」の探し方と押し方

慢性痛やしびれの根本原因「トリガーポイント」の探し方と押し方

お尻の周辺にトリガーポイントがある場合は、腰痛、ギックリ腰、脊柱管狭窄症、椎間板ヘルニア、座骨神経痛などと診断されるような痛みやしびれが起こることが多いでしょう。肩甲骨の周辺の筋肉にトリガーポイントがある場合は、首の痛み、肩こり、頭痛、手のしびれが現れます。【解説】斉藤究(さいとう整形外科リウマチ科院長)


腰痛原因は脳と腎臓の疲労!脳脊髄を流して痛みをとる「脳呼吸法」のやり方

腰痛原因は脳と腎臓の疲労!脳脊髄を流して痛みをとる「脳呼吸法」のやり方

私は、50年以上にわたる治療家人生で、幾種もの治療法を学び、研究してきました。そしてわかったのは、脳脊髄液の循環をよくすることで、腰痛などのつらい症状や、多くの病気が改善するということです。【解説】宮野博隆(ミヤノ・ヒーリング・ラボ院長・鍼灸師)


最新の投稿


【腰痛・股関節痛】背骨を揺らす気功で改善「痛み取り呼吸」のやり方

【腰痛・股関節痛】背骨を揺らす気功で改善「痛み取り呼吸」のやり方

気功教室では、体に無理のない運動と、心地よいリラクゼーションを行い、少しずつ元気を蓄積していきます。教室ではいろいろな運動を行いますが、左右に背骨を揺らす気功を行うと、腰痛が改善し、前後に背骨をゆらす気功を行うと股関節痛が改善します。これらは、「痛み取り呼吸」としてお勧めです。【解説】古屋ネネ(九州気功協会会長)


【酢野菜レシピ】酢の物だけなんてもったいない! 調味料ソムリエが新提案

【酢野菜レシピ】酢の物だけなんてもったいない! 調味料ソムリエが新提案

酢が体にいいのは知っているけれど、料理に使うとなると酢の物しか思い浮かばない……そんな人にこそ試していただきたいのが、今回の「酢野菜」のレシピです。今回は、MICHIKO先生に12品提案していただきました。【料理】MICHIKO/ミチコ(料理研究家・調味料ソムリエ・食養生士)【栄養計算】村山愛子(管理栄養士) 


原因はストレートネック? 疲れると再発する耳鳴りが手首を押して軽快した

原因はストレートネック? 疲れると再発する耳鳴りが手首を押して軽快した

首と耳によいという手首のポイントを押してもらいました。同時に、口の開閉を何度かしてみました。すると、それまで響いていたジリジリ音が、その場でスーッと小さくなったのです。それ以来、毎晩、寝る前に自分で、手首を押しています。【体験談】沼口芳子(パートタイマー・66歳)


ヒラメ筋と腓腹筋の同時刺激「アキレス腱トントン体操」で血圧が下がった!

ヒラメ筋と腓腹筋の同時刺激「アキレス腱トントン体操」で血圧が下がった!

毎年秋になると不安定になり、薬を飲んでいても180mmHgくらいまで上がることがありました。これをすると、足から上半身に向かって、血液がグッグっと上がっていくようで、全身がポカポカして最高に気持ちいいのです。歯みがきと同じように、私の生活の一部になっています。【体験談】松原知子(仮名・主婦・79歳)


認知症や脳卒中の予防に期待 シソ酢に含まれる「ロスマリン酸」の効果

認知症や脳卒中の予防に期待 シソ酢に含まれる「ロスマリン酸」の効果

近年、青ジソや赤ジソに含まれる「ロスマリン酸」に注目が集まっています。ロスマリン酸は、認知症を引き起こす脳へのたんぱく質の凝集を防ぐと期待されています。脳の酸化を抑えることは、脳の病気を予防することに直結するといってもいいでしょう。【解説】阿部康二(岡山大学医学部脳神経内科学教授)