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【医学博士が解説】ショウガ緑茶の効果効能

【医学博士が解説】ショウガ緑茶の効果効能

ショウガ緑茶を習慣づけて飲んでくれた人からは「らくにダイエットできた」「高かった血糖値や血圧が下がった」「悪玉コレステロールの値が下がった」「肌がきれいになった」「口臭や歯周病が改善した」など多彩な効果が見られました。どんな薬効が期待できるのかいくつか挙げてみましょう。【解説】平柳要(食品医学研究所所長・医学博士)


解説者のプロフィール

平柳要(ひらやなぎ・かなめ)
●食品医学研究所
http://h-and-w.jp/

食品医学研究所所長。
東京大学大学院医学研究科修了。
ハーバード大学・マサチューセッツ工科大学客員研究員、日本大学医学部准教授などを経て、食品医学研究所を設立。
科学的根拠に基づいた健康食品の研究、開発に携わる。

ショウガ緑茶が血圧、血糖値を下げる

緑茶とショウガを合わせたショウガ緑茶は、緑茶の豊かな香りに、ショウガの辛味がマッチした味わいです。

寝起きの目覚まし、食前と食後、休憩中といつ飲んでも、とてもおいしいです。

ショウガ緑茶は、朝昼晩の食事の前後に1杯ずつ、1日に計6杯飲むのが理想的。
毎日の三度の食事の前と後にショウガ緑茶を飲むことを習慣にしてください。

そうすれば、緑茶のカテキンやショウガのジンゲロール、ショウガオールといった成分の血中濃度が、一定に保たれやすく、体内で効率よく働きます。

1日に6杯も飲めないという人は、目的別に食前か食後に飲むだけでも効果を見込めます。

食前に飲むと、食後の血糖値の上昇をゆるやかにできます。
高血糖や糖尿病が気になる人にお勧めの飲み方です。

食後に飲むと、殺菌作用によってムシ歯、歯周病、口臭、口内炎などを防ぐ効果が期待できます。
これらが気になる人は、食後に飲むとよいでしょう。

このショウガ緑茶を習慣づけて飲んでくれた人からは、「らくにダイエットできた」「高かった血糖値や血圧が下がった」「悪玉(LDL)コレステロールの値が下がった」「肌がきれいになった」「口臭や歯周病が改善した」など、多彩な効果が見られました。

ショウガと緑茶は、それぞれ多くの効用を持っています。
二つを組み合わせてパワーアップしたショウガ緑茶には、どんな薬効が期待できるのか、いくつか挙げてみましょう。

ショウガ緑茶の効果

●高すぎる血圧を下げる
緑茶に豊富に含まれるカテキンの一種、エピガロカテキンガレート(EGCG)には、血管を拡げ、高血圧を改善する働きがあります。
一方、ショウガは、細胞のカルシウムチャンネルという穴をふさいで、血管を広げる効果があります。これら緑茶とショウガの相乗作用で、ショウガ緑茶は高血圧の改善に大きな効果を発揮します。

●高すぎる血糖値を下げる
ショウガと緑茶は、血糖値を下げるホルモンであるインスリンの分泌を促し、その効きをよくする作用を持っています。
また、緑茶に豊富なEGCGには、小腸での糖の分解・吸収を遅らせ、食後の血糖値の急上昇を抑えます。
二つを組み合わせたショウガ緑茶は、糖尿病の対策としてとても優れています。

●動脈硬化を防ぐ
ショウガと緑茶の両方に、血中の悪玉コレステロールや中性脂肪を減らして、血液をサラサラにする効果があります。緑茶については、カテキンの作用、とりわけ抗酸化作用や抗炎症作用が強いEGCGによって、血液をサラサラにすることがわかっています。
ですから、ショウガ緑茶は、動脈硬化を防いでしなやかな血管を保つために効果的です。

●ダイエット効果
緑茶とショウガは、どちらも脂肪の吸収を抑えたり、体脂肪の分解や燃焼を高めたりする働きを持っています。
ショウガでBMI(肥満度を表す指標)が下がる、緑茶でウエストが細くなったなどの研究結果が出ているので、ショウガ緑茶は、ダイエットにも最適です。

●免疫力をアップ
ショウガのジンゲロールと、緑茶のEGCGには強い殺菌作用や抗ウイルス作用があります。ですから、ショウガ緑茶は、病原体から体を守り、免疫力(病気に対する抵抗力)をアップさせる効果もあります。
インフルエンザ対策として、ショウガ緑茶を使ったうがいも効果的です。

●口臭・歯周病・ムシ歯を防ぐ
ショウガのジンゲロールと緑茶のEGCGは、高い抗炎症作用や殺菌作用を持つので、歯肉炎や歯周病、ムシ歯、口臭、口内炎などの予防・抑制に効果的です。食後、ショウガ緑茶で口をすすいでから飲むと、手軽で高い効果が得られます。

白内障の発症リスクが低下する!

ショウガの抗炎症作用と血行促進作用、緑茶のカテキン、とくにEGCGの抗炎症作用と抗酸化作用などが美容面でも役立ちます。
ショウガ緑茶で、肌の酸化によるシミやシワ、炎症によるニキビや湿疹などが予防・改善できます。

緑茶には強力な育毛効果もあります。

●白内障を予防する
中国の浙江省疾病予防管理センターによる調査では、1日に2回以上の緑茶を飲む人は飲まない人に比べ、白内障の発症リスクが0・58倍になるという結果が出ました。

つまり、緑茶を飲むことで白内障の発症率が約4割減ったということです。
また、イランでの研究では、緑茶はドライアイも防ぐことがわかっています。

ショウガの血行促進作用や抗酸化作用なども、これらの目の症状によいので、ショウガ緑茶は目にもよい飲料といえます。

以上のほか、ショウガ緑茶には、
・肝臓を元気にする
・骨を丈夫にする
・がん予防に役立つ
などの効果もあることがわかっています。

ぜひ毎日の健康づくりと病気予防、老化の抑制に、ショウガ緑茶を活用しましょう。

次の記事では「ショウガ緑茶」の基本の作り方をご紹介します。

→【次の記事】ショウガ緑茶の作り方

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

この健康情報のエディター

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