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【産婦人科医考案】生理不順・生理痛が改善する「さずかり体操」を大公開!

【産婦人科医考案】生理不順・生理痛が改善する「さずかり体操」を大公開!

「さずかり体操」で足や下半身をケアすることで、子宮、卵巣、膣などの緊張を取り、足から子宮などの骨盤内、そして全身を温めることができます。日常にすぐ取り入れることができ、赤ちゃんを迎える体づくり、また妊娠中の体調管理にもとても活躍してくれるということで好評を得ています。【解説】佐々木綾(AYAウィメンズクリニック院長)

解説者のプロフィール

佐々木綾(ささき・あや)
AYAウィメンズクリニック院長。
京都・大阪の市中病院にて、産科・婦人科・救急での経験を経て、2015年より妊娠中・出産前後や手術前後の心身のケアを、診療にとり入れ始める。
自分がほんとうに望む体への近道を、体を通して伝えるセミナーが好評を得て、2016年にAYAウィメンズクリニックを開院。
気功や氣診を用いた漢方による東洋医学やボデイケアを中心に行い、1人ひとりのハッピーバランス(心身の調和のとれた状態)を提供している。
近著に『赤ちゃんができた!さずかり体操』(マキノ出版)がある。

●AYAウィメンズクリニック
京都府京都市西京区下津林芝ノ宮町17
TEL 075-874-4393
https://aya-womens-clinic.com/

子宮の冷えが不妊や不調につながる

2017年12月、私は妊娠・出産を望むかたに向けた本『赤ちゃんができた!さずかり体操』(マキノ出版)を上梓しました。

赤ちゃんができた!さずかり体操
佐々木綾(AYAウィメンズクリニック院長) 著

そこでは、赤ちゃんを迎えやすい体にするため、「腎の元気さ」が妊娠や赤ちゃんへの成長に影響していることについて述べています。

ここで言う「腎」とは、腎臓そのものではありません。
東洋医学でいう五臓六腑のうちの「腎」の機能も複合的にとらえ、経絡(生命エネルギーである気の通り道)と関連したものとして用いています。

東洋医学では、腎は生殖やホルモン分泌、免疫系、赤ちゃんの成長・発育などの機能を併せ持った生命の源と考えられています。
さらに、腎は生命を維持するエネルギー源(成長・生殖機能)を蓄える、アンチエイジの場所としても知られています。
特に女性の場合、月経や妊娠において、子宮の状態や卵巣から分泌されるホルモンバランスも、腎の気が充実しているかで変わってきます。

腎虚(腎のエネルギーが不足すること)になると、ホルモンバランスの乱れから月経不順や排卵力、子宮内膜への受精卵の着床率などに大きく関係することが、診察を通してわかってきました。

腎虚は女性の不妊だけでなく、 男性の場合は精力減退にも関与しています。
腎虚の原因はさまざまで、睡眠不足や極端や偏食など、若いかたでも起こりやすくなっています。

腎虚の人によく見られる傾向として「冷え」があります。
試しに、臀部や太もも、ふくらはぎを触ってみてください。
冷たさ、むくみ、硬さがあれば、下半身が冷え、腎が疲れているサインかもしれません。

自然界には「フラクタル構造」といって、どこか共通する形状・性質を持つものが存在します。
人の体では、首・手首・足首・乳首といった「首」という字がつくところは、フラクタルになっています。

女性は男性と違って、もう1つ首があります。
それが「子宮頸部」です。この「頸」も「くび」と読み、足首と子宮頸部がフラクタルになって関係し合っています。

足や下半身をケアすると子宮が温まる

私の診察では、その視点から、足首から下を卵巣、足首から上のふくらはぎを子宮体部ととらえ、その状態を骨盤内の検査結果と合わせて、患者さんにお伝えしています。

実際に、開腹手術の際、子宮や卵巣の所見と、足から診て取れる所見は相関していることを今までに何度も確認してきました。
特に、足指の可動域は、経絡と合わせて排卵状態が推測できるので、足指のケアや足全体の使い方も意識してもらっています。

足をケアすることで、直接、自分で触れることができない子宮や卵巣の状態を感じとれ、ケアできるわけです。より自分の体と信頼関係を持ちやすくなるかたが多いです。

そこで私が考案したのが「さずかり体操」です。

さずかり体操で足や下半身をケアすることで、子宮、卵巣、膣などの緊張を取り、足から子宮などの骨盤内、そして全身を温めることができます。

さずかり体操は、日常にすぐ取り入れることができ、赤ちゃんを迎える体づくり、また妊娠中の体調管理にもとても活躍してくれるということで、外来でも好評を得ています。

「さずかり体操」のやり方

「寝たまま行う足首の体操」で子宮の筋肉の緊張を緩和!

さずかり体操は数種類ありますが、今回は、腎虚で体が疲れぎみの人でも寝たままできる体操を、2つご紹介したいと思います。

1つめは、「寝たまま行う足首の体操」です。
これは、ゆっくり行う体操ですが、左脳と右脳のバランス交流にもなり、足首を動かすことで全身も温まりますので、冬の寒い時期は、朝起き上がる前の準備体操としても効果的です。

また、足首は子宮頸部と相関しているため、足首を動かし、ふくらはぎの冷えやむくみが緩和していくと、子宮の冷えや古い血液が停滞する瘀血の状態が緩和されやすくなります。

足首体操で足首をやわらかくすることは、子宮の筋肉の緊張を緩和し 温かさを循環させ、月経・妊娠・出産に関係する問題を改善することに役立ってくれます。

「そけい部マッサージ」で子宮の血流や冷えを改善

もう1つは、「そけい部マッサージ」です。
座っていることの多い現代人は、そけい部も滞りやすいもの。腎経も走っているそけい部の流れをよくすることは、子宮の血流や冷えの改善につながります。

朝起きる前、お風呂の中、仕事の休憩時間、テレビを見ながらなど、ちょっとした合間を使って、子宮をいたわるようなイメージで、自分で自分の体に触れて、優しくケアしてあげてみてください。

この記事のエディター

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

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