【慢性腰痛の改善】頬をほぐすマッサージで痛みが即効和らぐ!脊柱管狭窄症にも効果

【慢性腰痛の改善】頬をほぐすマッサージで痛みが即効和らぐ!脊柱管狭窄症にも効果

腰痛を治療するうえでは、患者さんをリラックスさせ、ストレスや緊張、不安を減らすことが重要なポイントだとわかります。私はこれを踏まえ、皆さんに「笑い筋ほぐし」という方法をお勧めしています。【解説】佐藤源彦(CLSマッサージスクール名古屋校代表)


副交感神経を優位にし血流をアップ!

近年、日本整形外科学会が、「腰痛の発症や慢性化には、心理的なストレスが関与している」という見解をまとめ、話題となりました。
また、腰痛の原因についても、はっきりと特定できる腰痛は、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などわずか15%。

残りの85%は、慢性腰痛など原因が特定できない腰痛です。
そして、大多数を占める原因が特定できない腰痛の多くに、ストレスや不安、うつなどの心理的な要素が関与していることもわかってきました。

以上のことから、腰痛を治療するうえでは、患者さんをリラックスさせ、ストレスや緊張、不安を減らすことが重要なポイントだとわかります。
私はこれを踏まえ、皆さんに「笑い筋ほぐし」という方法をお勧めしています。

この笑い筋ほぐしを行うと、笑うときに使う、ほおの筋肉(大頬骨筋)の緊張を解くことができます。
これによって、心身をリラックスさせることができ、腰痛の改善に非常によい影響を及ぼすのです。

また、笑い筋ほぐしは、自律神経の働きを調整することで、腰痛を改善します。
自律神経とは、私たちの意志とは無関係に、内臓や血管などをコントロールしている神経です。

主に昼間に優位となり、仕事モードのときに働く交感神経と、主に夜に優位となり、休息モードのときに働く副交感神経があります。
交感神経と副交感神経は、通常はバランスを取り合って働いています。

しかし、腰痛の原因となるような、さまざまなストレスが加わると、そのバランスがくずれて、交感神経が優位の状態が続きます。
このような状態では、血管が収縮して血流は低下し、筋肉が緊張します。

そのうえ、血流が低下すると痛みの原因物質が蓄積しやすくなり、痛みを感じるようになってしまうのです。
そこで役立つのが、笑い筋ほぐしです。

交感神経から副交感神経へスイッチを切り替え、休憩モードに導いてくれます。
副交感神経が優位になれば、血管は拡張して血流がアップし、筋肉の緊張も緩みます。

この結果、痛みが和らいでくるのです。
笑い筋ほぐしは、即効性があるのが特長です。

笑い筋を刺激すると、鎮痛物質であるエンドルフィンの分泌が促されるため、それによる痛みの軽減効果も期待できます。
一方、原因がはっきりしている、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などの腰痛にも笑い筋ほぐしは有効です。

体に強い痛みがあると、筋肉が緊張して交感神経が優位の状態が続くことになり、体がリラックスできません。
笑い筋ほぐしで、心身をリラックスさせることは、脊柱管狭窄症などによる腰痛に対してもいい影響を及ぼすでしょう。

体がほぐれるだけでなく心までリラックス

では、笑い筋ほぐしのやり方を説明しましょう。

❶イスに座って机の上にひじを突き、手を軽く握って口もとに当てます。

❷鼻から息を吐きながら、両手のげんこつをほお骨に向かって、やや斜め上方向に押し上げていきます。
おおよそ、10秒かけて押し上げていきましょう。

❸手のひらの中央をほお骨に押し当て、大きく円を描くように回します。
ゆっくりと10回押し回してください。

ただし、あまり強く力を込めたり、こすったりしないようにしてください。
痛みが出るまでやってはいけません。

笑い筋ほぐしは、とても簡単にできます。
朝、昼、晩とそれぞれ行うとよいでしょう。
また、お風呂上がりや、デスクワークの合間などに行うのもいいでしょう。

そもそも、腰痛のあるかたは、朝、体がこわばっていることが多いものです。
体がこわばっていると、痛みを感じやすくなります。
そうしたかたには、朝起き抜けに、笑い筋ほぐしを行うことをお勧めします。

体がほぐれるだけでなく、心までリラックスして、快適な1日を送れるでしょう。

緊張していた筋肉が緩み腰が温まると実感!

次に、実際に、笑い筋ほぐしを試した皆さんの体験例をご紹介しましょう。


1人目は、30代の女性Aさんです。
「笑い筋ほぐしは、もともとフェイスケアのために始めたものでした。
口の周りにたるみがあって、それが、まるでブルドッグのようだと悩んでいたんです。

佐藤先生に笑い筋ほぐしを勧められたので、試してみることにしました。
すると、始めてまもなく、ほおがリフトアップし、顔全体が引き上げられて、気になっていたたるみも消えたんです!

Aさんは、そのときに腰痛がなくなっていたことにも気づいたそうです。
Aさんのお子さんはまだ小さく、たびたび抱っこをしているため、慢性的な腰痛に悩まされていました。
笑い筋ほぐしのおかげで、その腰痛がいつの間にか解消されていたのです。


2人目は、70代の女性Bさんです。
Bさんには、腰痛の相談をされたので、早速その場で笑い筋ほぐしを試してもらいました。

Bさんの場合、初めに実践してもらう前に、腰を曲げてもらって痛みの程度がどのくらいか確認しました。
そして、それから笑い筋ほぐしをしてもらいました。
再び腰を曲げてもらったところ、確かに痛みが軽くなっていました。

その後は、ご自宅でも、笑い筋ほぐしを実践なさっています。
また、以前は、夜中に目が覚めて、眠れなくなることが多かったそうです。
そんなときに笑い筋ほぐしを行うと、気持ちが落ち着いて、またすぐに寝つけるようになったと喜んでおられます。


3人目は、40代の女性Cさんです。
「私は、慢性腰痛で悩んでいました。笑い筋ほぐしを行うようにしたところ、腰痛が軽くなってきたんです。今では、腰痛はもう、不思議と気にならなくなりました」と報告してくれました。


4人目は、30代後半の女性Dさんです。
「常に、腰に軽い違和感がありました。佐藤先生に教えてもらった笑い筋ほぐしを試したところ、腰の周辺が温かくなる感覚があり、腰痛もすっかりよくなりました」

Dさんは、ヨガ講師のお仕事をされていて、日ごろ体が緊張した状態が続いていました。
そこで、笑い筋ほぐしをしたところ、副交感神経が優位となったのでしょう。

緊張していた腰の筋肉が緩んで血流が活発になった結果、腰痛が改善したと考えられます。


笑い筋ほぐしは、慢性腰痛に有効ですし、Bさんの寝つきがよくなったことからもわかるように、不安を和らげる効果もあるのです。
ストレスが原因の腰痛に対しても、効果が期待できます。

ぜひ、笑い筋ほぐしをお役立てください。

佐藤源彦
CLSマッサージスクール名古屋校代表。心身バランス研究会代表。タイ国文部省認定セラピスト。ヨーガ・気功・太極拳など東洋的な身体技法を実践・研究した経験を生かし、医療系の研究所やクリニックに勤務のあと、独立。現在も、医師と連携した活動を行っている。

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

この健康情報のエディター

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