【医師解説】耳管開放症、メニエール病、耳鳴りにとてもよく効く「爪もみ」のやり方

【医師解説】耳管開放症、メニエール病、耳鳴りにとてもよく効く「爪もみ」のやり方

爪もみは、手軽で効果の高い家庭療法の一つです。爪の生え際を指でつまんで刺激するだけで、「メニエール病のめまいが改善した」「耳鳴りが消えた」「頻尿が治った」「白内障と老眼が改善し、視力が向上した」など、さまざまな効果が現れます。【解説】永野剛造(永野医院院長・日本自律神経免疫治療研究会会長)


メニエール病の場合は、小指を特に刺激すること

 爪もみは、手軽で効果の高い家庭療法の一つです。

 爪の生え際を指でつまんで刺激するだけで、「耳鳴りが消えた」「頻尿が治った」「白内障と老眼が改善し、視力が向上した」など、さまざまな効果が現れます。
 爪もみは、日本自律神経免疫治療研究会の初代理事長の故・福田稔医師が開発したものです。私も患者さんに勧めて、その効果を実感しています。

 では、なぜ、爪の生え際を刺激することで、多様な健康効果が得られるのでしょうか。
 私たちの体は、意識せずに、内臓や血管などの働きを調整している自律神経によって、コントロールされています。自律神経のおかげで、体温は一定を保ち、血液は全身を巡り、食べたものは消化され、必要な栄養を吸収しているのです。
 体内に侵入した病原体などの異物を識別して、自動的に攻撃し、体が病気にならないようにする免疫システムにも、自律神経が大きく関与しています。

 自律神経には、交感神経と副交感神経の二つがあります。この二つが、アクセルとブレーキのように拮抗して働き、バランスをとっているのです。この二つの神経のバランスが乱れることで、耳鳴りやめまいなどを始めとした多くの病気が発生すると考えられます。

 ストレスの多い生活を送っていると、交感神経が優位になってしまいます。反対に、ゆったりしすぎた生活を送っていると、副交感神経が優位になっていまいます。
 特に多いのは、前者の交感神経が優位になって、病気を招いている人です。交感神経が優位になると、血圧は高くなりますし、夜眠れなくなります。免疫力の低下にもつながるのです。

 そこで有効なのが、爪もみです。爪の生え際というのは、神経線維が密集していて、感受性が非常に強い場所です。ここをもむと刺激が瞬時に伝わり、交感神経と副交感神経のバランスの調整に役立ちます。
 耳鳴りや難聴、耳管開放症にお悩みのかたは中指を、メニエール病にお悩みのかたは小指を特に刺激してください。

40年間毎日続いていた 耳鳴りが激減した!

 では、実際に、爪もみで症状が改善した例をご紹介します。

 66歳の男性、Tさんのケースです。Tさんは、20代前半から耳鳴りに悩まされておりました。特に左耳の症状がひどく、365日24時間、「ジーン、ジーン」という耳鳴りが絶え間なく起こっていたようです。
 もちろん、耳鼻科にも通い、薬も処方されたようですが、ほとんど効果はなかったといいます。

 40年ものほんとうに長い間、耳鳴りに悩まされていたTさんですが、数年前に爪もみを本で知りました。以降、Tさんは毎日、起床後と入浴中に爪もみを行うようにしたそうです。
 すると、3ヵ月後には「ジーン、ジーン」という音が軽くなり、音の大きさが3分の1ぐらいにまで改善。おかげで、精神的にも楽になり、夜もぐっすり眠れるようになったと喜んでいました。

 Tさんの耳鳴りは、自律神経の失調による血流障害が原因だったのでしょう。
 爪もみは、爪の生え際をもむだけなので、いつでもどこでも自分で簡単にできるのが特徴です。爪もみを毎日の習慣にすれば、自覚しにくいストレスを解消することができるでしょう。

 なお、2012年の日本耳鼻咽候科学会では、金沢市立病院耳鼻咽候科の石川滋医師が、「耳管開放症患者の8割以上に爪もみが効いた」と発表されています。これからも、ますます注目されることでしょう。

これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに掲載しています。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

これらの記事にある情報は、効能や効果を保証するものではありません。専門家による監修のもと、安全性には十分に配慮していますが、万が一体調に合わないと感じた場合は、すぐに中止してください。

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