【首が痛いときの対処法】チェックリストで分かる原因と症状、対策はコレだ

【首が痛いときの対処法】チェックリストで分かる原因と症状、対策はコレだ

首の痛みの場合、適切な対策をとり損ねるおそれがあります。首の骨が悪くなっているといわれれば、多くの患者さんは「それなら痛みが出るのもしようがない」「薬で痛みを抑えるしかないのだろうな」と考え、それ以上の対策を取らなくなってしまうからです。【解説】竹谷内康修(竹谷内医院カイロプラクティックセンター院長)


あなたの首の痛みの本当の原因は?チェックリスト

 「木を見て森を見ず」という言葉があります。物事の一部分や細部にとらわれて全体像をつかめていないことのたとえです。

 首の痛みの原因として、「椎骨の間が狭くなっていること」「骨にトゲができていること」「首の骨に老化現象が起こっていること」「ストレートネックになっていること」などをあげるのは、いわば「木」に着目した原因のとらえ方です。医学では、実際に起こっている頸椎の変化を知ることは、もちろん大切で欠かせないことです。

 しかし、首の痛みの場合、そこにとらわれすぎると、適切な対策をとり損ねるおそれがあります。首の骨が悪くなっているといわれれば、多くの患者さんは「それなら痛みが出るのもしようがない」「薬で痛みを抑えて、だましだましやっていくしかないのだろうな」と考え、それ以上の対策をとらなくなってしまうからです。「老化現象」といわれれば、なおさらでしょう。
 そこで、「木」のことはひとまず置き、「森」を見てみてください。「その変形、その圧迫、その老化現象は、なぜ起こり、悪化してきたのか」に着目していただきたいのです。
 具体的な答えは人それぞれだとしても、そこには重大な共通要因があります。それは「姿勢の悪さ」です。そのことを踏まえ、あなたの生活に潜ひそんでいる、首の痛みの本当の原因を探ってみましょう。
 一〇項目のうち、あなたに当てはまるものをチェックしてください。

 いかがですか。
 チェックがついた項目に、あなたの首の痛みを軽減・解消する大きなヒントがあります。ここで簡単に解説しておきましょう。

①原則として床に座るライフスタイルだと、姿勢がくずれてネコ背になりやすく、首に負担がかかることが多くなります。ただ、床に座る生活でも工夫をすれば、比較的、よい姿勢を保てるようになります。

②イスに浅く腰かけても、短時間であれば、意識してよい姿勢を保つことも可能です。しかし、長時間になるとどうしても姿勢がくずれやすくなります。よい姿勢を保てるイス(またはそのように補正したイス)に深く腰かけるのが、首への負担をへらすコツです。

③多くの人は、イスの背もたれを有効に使っていませんが、背もたれをきちんと使うと、首の負担を大幅にへらせます。しかし、背もたれが低くて背中をおおいきれないイスや、背もたれがないイスでは、この背もたれの効用も、当然ですがいかせません。長時間座るイスは、じゅうぶんな大きさと適切な形の背もたれのついたものを選びましょう。

④足を組むと確実に姿勢がくずれます。その分、首には無理な負担がかかります。足はできるだけ組まないようにしましょう。

⑤ネコ背で頭が前に出た姿勢は、首に大きな負担をかけます。首の痛みの大部分は、こうした姿勢を習慣的にとることが大きな原因になっています。

⑥デスクワークを長く続けるほど、姿勢がくずれて頭は前に出やすくなります。気がついたときに姿勢をリセットするだけでも、首への負担がぐんとへらせます。

⑦ストレッチなどの体操は、悪い姿勢をリセットするのに効果的です。リセットしないで悪い習慣を長く続けると、体はその形で固まってきて、首に負担がかかり続けることになります。首の負担をやわらげるストレッチなどの体操を、ぜひとり入れてください。

⑧精神的なストレスは、一見、首に関係なさそうですが、ストレスが多いほど無意識のうちに体は緊張し、筋肉が硬くなります。ストレスによる緊張から生じる首こり・肩こりもまた、首の痛みにつながるので要注意です。ストレスを完全にさけられないとしても、心と体をリラックスさせる機会を持ちましょう。

⑨⑥であげたように、パソコン作業はデスクトップ型でも長く続けると姿勢がくずれる原因になりますが、ノートパソコンだとさらに首への負担が大きくなります。工夫をしてデスクトップ型に近い使い方をすることで、首への負担をへらせます。

⑩電車の中で、スマホ(スマートフォン)やタブレット端末を使っている人を観察してみてください。背すじが伸びて前を見ている人は、おそらくいないでしょう。これらを使うときは、どうしても頭が前へ落ちたネコ背の姿勢になります。工夫をして前を見ながら使うようにすると、首の負担をへらすことができます。

竹谷内康修
 竹谷内医院カイロプラクティックセンター院長。整形外科医・カイロプラクター。東京都生まれ。東京慈恵会医科大学卒業後、福島県立医科大学整形外科へ入局。3年間整形外科診療を行う。その後、米国ナショナル健康科学大学へ留学し、カイロプラクティックを学ぶ。同大学を首席で卒業後、都内にカイロプラクティックを主体とした手技療法専門のクリニックを開設。腰痛、腰部脊柱管狭窄症、肩こり、頭痛、首の痛み、関節痛などの治療に取り組む。

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

この健康情報のエディター

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