MENU
医療情報を、分かりやすく。健康寿命を、もっと長く。医療メディアのパイオニア・マキノ出版が運営
【糖尿病が改善】10.6%のHbA1cが7%間近!玉ねぎスープで便秘も改善

【糖尿病が改善】10.6%のHbA1cが7%間近!玉ねぎスープで便秘も改善

2016年の4月に受けた健康診断で、血糖値が高いことがわかりました。過去1~2ヵ月の血糖状態がわかる指標であるヘモグロビンA1cが、10.6%もあったのです。医師からは、服薬とインスリン注射を併用するよう勧められましたが、インスリン注射は極力避けたいと思いました。【体験談】岡崎久江(仮名・静岡県・35歳主婦) 

服薬とインスリン注射の併用を医師に勧められた

 2016年の4月に受けた健康診断で、血糖値が高いことがわかりました。過去1~2ヵ月の血糖状態がわかる指標であるヘモグロビンA1cが、10.6%もあったのです。私はそれまで血糖値を気にしたことはなく、医師から「A1cの基準値は、4.6~6.2%」と説明を受けて、正直、驚きました。

 また、総コレステロール値は300mg/ml以上ありました。一般的には、200mg/mlを超えたあたりから脂質異常症に要注意といわれるそうなので、かなり高めです。

 私にはほかにも、悩みがありました。ひどい便秘症だったのです。整腸剤と下剤に頼りきりでも、お通じは2日に1回あるかどうか。また、常に体が重く疲れを感じていました。

 それもそのはず、私の当時の体重は85kg。身長は160cmなので、明らかに太り過ぎです。20代の初めには60kgだったのが、23歳で出産したのを機に、徐々に増えてしまったのです。糖尿病をはじめ、ほかの症状も肥満が招いた結果でしょう。

 医師からは、服薬とインスリン注射を併用するよう勧められました。しかし私は、服薬はともかく、インスリン注射は極力避けたいと思いました。

 かわりに取り組んだのが、食事療法です。摂取カロリー(エネルギー)を減らし、野菜を多くとるよう心がけました。
 食事療法のなかでも、柱となったのが、タマネギです。

 きっかけは、健康診断のあとに、たまたま書店で手にした、『やせる!血糖値、血圧が下がる!タマネギレシピ』(マキノ出版)という本でした。その中に、「タマネギが血糖値を下げるのに役立つ」とあったので、試しに、タマネギを中心とした食生活に変えてみようと考えたのです。

 本を参考に、タマネギの皮を煮出した「タマネギの皮茶」や、スライスオニオンを酢漬けにした「酢タマネギ」などを試しました。料理にも、タマネギをよく使います。みじん切りのタマネギをたっぷり入れたハンバーグは、子供にも好評なので、週に1度は作っています。

 とりわけ活用しているのが、シェフの窪田好直さんのレシピ、「タマネギスープ」です。

 私の場合はタマネギを、1玉の大きさにもよりますが、レシピより多めに入れています。ニンニクは入れずに、ベーコンを少量加えます。
 タマネギは増えますが、その分、旨みがたっぷり出ているので、調味料の量はそのままでも、物足りなく感じることはありません。これでおよそ、3~4日分です。

 このタマネギスープを、朝昼晩の毎食、お椀によそって2杯ずつ飲むのです。食前にまず1杯、食事をしながらもう1杯。食前に飲むことで、そのあとに食べるご飯の量を、減らすことができます。

インスリン治療を回避! コレステロール値も降下

 こうして、タマネギを中心とした食事を続けていたところ、血糖値がしだいに下がってきました。およそ半年で、ヘモグロビンA1cが8.5%まで降下。2017年末の時点では、7%近くまで下がっています。おかげで、医師に勧められていたインスリン注射による治療は免れました。

 総コレステロール値も、250mg/mlまで下がりました。これでも、基準に照らすとやや高めですが、以前に比べれば、ずいぶんよくなっています。

 体重も減りました。無理なく自然と、5kg落とすことができたのです。やせ幅は大きくはないかもしれませんが、急激に体重を落とすのは、かえって健康によくないと思うので、満足しています。以前よりも身軽になり、疲れにくく感じます。

 ひどかった便秘も改善。毎日、薬なしでもスムーズなお通じがつくようになりました。
 これからも、さらによい成果が出ることを期待して、タマネギスープを中心とした食事を続けていくつもりです。

野菜やキノコを加えると整腸作用がさらに高まる(クリニック真健庵院長星子尚美)

 タマネギの辛み成分である硫化プロピルには、血糖値改善のほか、中性脂肪やコレステロール値を下げる作用もあります。

 便秘の解消は、タマネギの食物繊維やオリゴ糖の効果によるものです。下剤は腸内細菌を死滅させるので、今後は使用しないようにしましょう。野菜やキノコを加えると、食物繊維が増えて整腸作用が高まります。

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

この記事のエディター
関連記事
体重100kgの人なら3kg、80kgの人なら2.5kg程度の減量で、条件付きですが糖尿病の改善は可能です。体重が3%減少すると、ヘモグロビンA1cが3%程度下がることがわかったからです。例えば、ヘモグロビンA1cが9%の人なら、だいたい6%程度まで下がります。【解説】吉田俊秀(島原病院 肥満・糖尿病センター長)
こうして手のひらを押していたところ、なんと今年3月の人間ドックではヘモグロビンA1cが6.3%と正常値にまで低下したのです。これで安心したのですが、私の母にはもっと凄い効果が表れました。インスリン注射を1日1回に減らせました。注射は体に大きな負担があるらしく、これには母も大喜びでした【体験談】小池幸子(会社員・56歳)
主人の血糖値ですが、酢タマネギを食べ始めてわずか2ヵ月ほどで100mg/dlまで下がりました。服薬を続けても下がらなかったのに、酢タマネギを食べ始めてすぐに改善したことには驚きました。血圧も下がり、以前は降圧剤を飲んで最大血圧が200mmHgだったのが、今は130mmHg程度です。【体験談】伊林好子(主婦・76歳)
マグネシウムは体内では合成できないため、必ず食品から摂取しなければいけない「必須ミネラル」の1つです。現代の日本人の食生活は、カロリーは満たされていても、マグネシウムが足りない『新型栄養失調』状態にあるのです。その結果、糖尿病や脂質異常症、肥満をきたしやすくなるのです。【解説】横田邦信(東京慈恵会医科大学客員教授)
認知症というと高齢者の病気、と考える人も多いでしょう。近年、認知症は「脳の糖尿病」で生活習慣の改善で予防できることがわかりました。認知症は20~30代の頃の生活習慣、特に食習慣の結果でもあります。ですから早めに対処することが認知症予防には欠かせません。【解説】熊谷賴佳(脳神経外科専門医・認知症サポート医・京浜病院院長)
最新記事
熱中症は7月8月の日中に最も多く見られます。熱中症は、乳幼児から高齢者まであらゆる年代で起こる病気です。なかでも高齢者は重症化する場合が多いのです。また服薬や持病のある方も熱中症にかかりやすいリスクがあるといえるでしょう。【解説】大澤直人(高知大学医学附属病院老年病・循環器内科)
熱中症は私たちの日常生活の中での注意や工夫で予防することができます。たとえば、服装です。また、水分補給についても、実は「水分」だけを補給するのではいけません。そのほかに、エアコン等の空調の使い方のコツなどをご紹介します。【解説】大澤直人(高知大学医学附属病院老年病・循環器内科)
手洗いの時間の目安は、おおよそ30秒。次のような手順で洗っていくと、少なくともそれくらいの時間が必要であることが実感できるでしょう。
新型コロナウイルスには、まだ特効薬やワクチンはなく、感染しないための予防法を徹底することが重要です。自分一人ひとりができる感染症対策のポイントをチェックしてみましょう。
コンブを水に漬けて冷蔵庫で10日ほど発酵させ、乳酸菌と酵母を培養する「コンブ酵母」が話題になっています。コンブ特有のにおいが軽減し、旨みが濃くなるので、そのまま飲んでも、料理に使ってもよし!食生活に取り入れる人が急増中です。コンブ酵母の作り方と、コンブ酵母の活用レシピをご紹介します!【レシピ】COBOウエダ家

ランキング

総合ランキングarrow_right_alt
get_app
ダウンロードする
キャンセル