【腕のしびれ】痛みの原因、治し方、対処方法を整形外科医が解説

【腕のしびれ】痛みの原因、治し方、対処方法を整形外科医が解説

頸椎症性神経根症の人が、生活の中で急に腕のしびれや痛みを感じたときは、症状のある腕を肩より高く持ち上げると、やわらぐことが多いものです。腕を持ち上げると、傷んでいる神経がゆるむからです。立っているときなら、症状が出たほうのひじを軽く曲げて持ち上げます。【解説】竹谷内康修(竹谷内医院カイロプラクティックセンター院長)


首のこり、頚椎症が原因の「腕のしびれ・痛み」

 頸椎症性神経根症や、頸椎椎間板ヘルニアの神経根症タイプの人の日常生活で、気をつけていただきたいことがいくつかあります。

 一つは、荷物の持ち方です。頸椎症性神経根症などの人は、多くの場合、左右どちらか一方の腕にしびれや痛みが出ます。一方の手に荷物を持つときは、そうした症状がないほうの手で持つようにしてください。肩に掛けるショルダーバッグも同じです。ショルダーバッグは、症状がないほうの肩から斜め掛けにするとよいでしょう。

 基本的に、症状がある間は、あまり重い物を持たないことも大切です。荷物の重さが神経を引っぱって、傷んでいる神経を刺激して腕の痛みやしびれを悪化させてしまうからです。

 また、頸椎症性神経根症などの人が、生活の中で急に腕のしびれや痛みを感じたときは、症状のある腕を肩より高く持ち上げると、やわらぐことが多いものです。腕を持ち上げると、傷んでいる神経がゆるむからです。立っているときなら、症状が出たほうのひじを軽く曲げて持ち上げます。頭の上に手を置いてもよいでしょう。座っていて、腕を置ける物や台があれば、なるべく高い位置に保っておきます。

 寝ているときも同様に、ひじを軽く曲げて手を頭上に持ってきます。この場合は、ひじや腕の下に、クッションなどをはさんで少し高くすると、よりらくに寝られます。

 歩いていて腕のしびれや痛みが強くなるなら、上着やズボンのポケットに手を入れて、腕の重さが首にかからないようにするとよいでしょう。

 なお、症状がある間、少なくとも強く出ている間は、美容院でのシャンプーや、歯科での治療もさけることをおすすめします。これらを受けるときには、あおむけで首を反らした姿勢になるので、症状が悪化しやすいからです。どうしても行かざるを得ない場合は、頭を高く持ち上げた位置に調整してもらうとよいでしょう。

 以上、首の痛みがある人に効果的な生活処方箋を紹介しました。ご自分に合うもの、実行しやすいものからとり入れてみてください。

竹谷内康修
 竹谷内医院カイロプラクティックセンター院長。整形外科医・カイロプラクター。東京都生まれ。東京慈恵会医科大学卒業後、福島県立医科大学整形外科へ入局。3年間整形外科診療を行う。その後、米国ナショナル健康科学大学へ留学し、カイロプラクティックを学ぶ。同大学を首席で卒業後、都内にカイロプラクティックを主体とした手技療法専門のクリニックを開設。腰痛、腰部脊柱管狭窄症、肩こり、頭痛、首の痛み、関節痛などの治療に取り組む。

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

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