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【名医も愛飲】「黒豆の煮汁」の血圧を下げる効果 ちょいメタボに特にお勧め

【名医も愛飲】「黒豆の煮汁」の血圧を下げる効果 ちょいメタボに特にお勧め

黒豆の煮汁をお勧めしたいのは「ちょいメタボ」の人です。高血圧も糖尿病も脂質異常症も実は同じ病態のもので、それを別の指標から見たものです。ですから、一つがよくなれば、すべてがよくなります。黒豆の煮汁は、そのよいきっかけになるのです。【解説】秋津壽男(秋津医院院長)

尿の出がよくなり血圧の薬いらず

大豆は「畑の肉」といわれるほど、栄養価の高い食品です。
また、漢方では昔から、黒い食品は体によいとされてきました。

黒豆(黒大豆)は、大豆と同じ栄養価を持ちながら、さらに黒い食品のよさも併せ持つ優れものです。
この黒豆を煮出したのが、「黒豆の煮汁」です。

私が黒豆の煮汁を飲むようになったのは、20年前からです。
もともと豆は大好きで、黒豆も好きでしたが、難点は、砂糖で甘く煮てあることでした。

「黒豆は、大豆以上に体によいだろう」と思っていた私は、試しに砂糖なしで黒豆を煮てみました。
すると、煮た豆ももちろんおいしいのですが、煮汁にも豆の甘味が出ていて、結構いけるのです。

それから、黒豆の煮汁をお茶代わりに飲むようになりました。
そしてしばらくすると、トイレの回数が増えてきました。

漢方では、黒豆は利尿作用があるとされますが、これは血圧を下げる働きにつながります。
私の両親はともに血圧が高く、私も高めでしたが、黒豆の煮汁を飲むようになって、血圧が上がらなくなったのは、この利尿作用のおかげでしょう。
今も私は、薬を飲まずに血圧のコントロールができています。

黒豆の煮汁は、真っ黒な色をしています。
この黒い色は、黒豆の表皮に含まれるポリフェノールの一種、アントシアニンという成分の色です。
アントシアニンには強い抗酸化作用があり、色が濃いほど、パワーは強くなります。

アントシアニンで私が注目しているのは、血液や血管に対する作用です。
アントシアニンの強い抗酸化作用が、活性酸素による酸化から、血管や血液を守ってくれるのです。

例えば、コレステロールが活性酸素に酸化されると、悪玉の酸化コレステロールになって、血管に沈着します。
これが動脈硬化の原因になり、心筋梗塞や脳梗塞(心臓や脳の血管が詰まって起こる病気)を引き起こします。

アントシアニンは、コレステロールの酸化を防いで動脈硬化を予防するだけでなく、血中の脂質やコレステロールを減少させて血液をサラサラにしたり、高過ぎる血圧や血糖値を下げたりする作用があるのです。

黒豆の煮汁には、アントシアニン以外にも、体に有効な働きをする多くの成分が溶け出しています。
その一つ、イソフラボンには女性ホルモンと似た作用があり、更年期の症状の改善や、骨粗鬆症の予防に役立ちます。
また、カリウムには利尿作用がありますし、マグネシウムやカルシウムには、血圧を下げる働きがあります。

食前や空腹時に飲むとより効果的

私が黒豆の煮汁をお勧めしたいのは、やや太めで運動不足、血圧やコレステロールが少し高めの、「ちょいメタボ」の人です。
メタボリックシンドロームとは、腹囲が男性なら85cm、女性なら90cm以上で、血糖値、血圧、コレステロール(脂質)のうちの二つが基準値より高めの状態をいいます。

しかし、高血圧も糖尿病も脂質異常症も実は同じ病態のもので、それを別の指標から見たものです。
ですから、一つがよくなれば、すべてがよくなります。

黒豆の煮汁は、そのよいきっかけになるのです。
しかも低カロリーなので、いくら飲んでも太りません。

黒豆の煮汁は、黒豆を弱火で煮て作ります。
吹きこぼれやすいので、火にかけている間は目を離さず、注意しながら作ってください。
煮汁の色は、黒ければ黒いほど中の成分も濃いので、十分色が出たら、火を止めます。

私は通常、3時間かけて煮ています。
しかし、3時間も煮るのが大変なら、1時間ほど煮たものでも構いません。
出来上がったら、熱いうちに豆と煮汁を分けます。

作りたてを、その日のうちに飲みきるのがお勧めですが、それが難しい場合は冷蔵庫で保存し、2日くらいで飲みきるようにしましょう。
そのさい、冷たいままだとおなかが冷えるので、温めて飲むほうがいいでしょう。

私は、黒豆の煮汁をポットに詰め、のどが渇いたときなどに飲んでいます。1日に飲む量の目安は、500mLほどです。
いつ飲んでも構いませんが、食事の前や食間など、空腹時に飲むと、体への煮汁の成分の吸収がより速くなります。

煮た後の黒豆にも、体によい成分が残っていますから、残さず食べてください。
そのまま食べてもおいしいですが、サラダや煮物、カレーに加えるなど、いろいろ活用できます。

ただし、黒豆の煮汁は健康によいとはいっても、薬ではありません。
効果の現れ方も緩やかですから、気長に飲み続けることが大事です。

次の記事では、「黒豆の煮汁」の作り方をご紹介しましょう。

解説者のプロフィール

秋津壽男(あきつ・としお)
秋津医院院長。
日本内科学会認定専門医、日本循環器学会認定専門医、日本体育協会公認スポーツドクター。
『主治医が見つかる診療所』(テレビ東京)など、テレビでもおなじみのスーパードクター。
『血管が若返る!黒豆茶健康法』(ナツメ社)など、著書・監修書多数。

●秋津医院
東京都品川区戸越3-1-2
TEL 03-5749-2062
http://akitsu-clinic.life.coocan.jp/

この記事のエディター

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

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