疲れ目、老眼、近視、緑内障、飛蚊症など、なんらかの目の不調に悩んでいる人に、私がぜひお勧めしたいのが「ペットボトル呼吸」です。
底に穴を開けたペットボトルをくわえて、息を吸ったり吐いたりするだけの簡単な呼吸法ですが、視力改善に大きな効果を発揮します。
視力改善と呼吸法。
なんら関係がなさそうですが、実はおおありです。
あらゆる目の不調に、目の酸素不足がかかわっているからです。
視力を改善するには、目に十分な酸素を送ることが不可欠なのです。
2週間で酸欠状態が解消
ペットボトル呼吸は、ペットボトルが一つあれば、すぐに始められます。
まず、ペットボトルは500mLのサイズを用意します。
そのペットボトルの底のすみに、千枚通しや安全ピンなど、先のとがったもので、直径1.5〜2mmの穴を3ヵ所開けます。
穴を開けるときは、手を傷つけないように気を付けてください。
準備ができたら、初級編のスタートです。
三つの穴から呼吸する「3穴呼吸法」を行いましょう。
ボトルの飲み口をくわえ、鼻から深く息を吸い込み、6秒以上かけて、口からゆっくり息を吐き出します。
ポイントは、息を口からフーッと吐き切ることです。
ゆっくり息を吐くと適度な負荷がかかり、呼吸筋を効率よく鍛えることができます。
はじめは1日に10回を目安に行い、慣れたら回数を50回を上限に増やします。
呼吸が苦しくなったらすぐにやめ、数分休んでから再開します。
3穴呼吸法を2週間ほど続けると、呼吸筋が鍛えられ、酸素を吸いこむ力がアップして体の酸欠状態が解消します。
すると、視界が明るくなった、ものがよく見えるようになったなど、視力の変化も実感できるようになります。
3穴呼吸法が1日合計50回、らくにできるようになったら、上級編に挑戦です。
3つの穴の内の一つを指でふさいで呼吸する「2穴呼吸法」です。
実際に試してみるとわかりますが、底の穴が一つ減っただけで、息を吐くときの負荷が増します。
そのため、呼吸筋を鍛錬する効果がいっそう高まります。
息を吐き出す時間を10秒以上にして、1日合計30回を目標に行ってください。
このようにステップアップするにつれ、深い呼吸が身に付き酸素摂取量が増えます。
体の隅々まで十分な酸素が行き渡るようになると、疲れ目やドライアイ、飛蚊症、近視、老眼、緑内障など、さまざまな目のトラブルが改善に向かいます。
糖尿病や高血圧、動脈硬化が進んでいる人は、無理をせずマイペースで行いましょう。
ペットボトル呼吸を日課にすることで、持病の改善にもつながるでしょう。
ペットボトル呼吸法のやり方

解説者のプロフィール

今野清志(こんの・せいし)
日本リバース院長。
1953年、宮城県生まれ。
中国北京国際針灸倍訓中心結業・中国中医研究院にて研修。
帰国後、日本で唯一の酸素療法を取り入れた整体院を開業し、視力回復をはじめ、乱視や緑内障、耳鳴りなどの施療で多くの実績を上げている。
『目は1分でよくなる!』(自由国民社)、『目はスプーン1本でよくなる!』(マキノ出版)など、視力に関する著書も多い。
●日本リバース
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