【ひざ痛が改善】ひざを伸ばして上下させたら「半月板損傷」でも正座ができた!痛み、こわばりも改善

【ひざ痛が改善】ひざを伸ばして上下させたら「半月板損傷」でも正座ができた!痛み、こわばりも改善

10年前、突然右ひざが固まって動かなくなってしまったのです。曲げることも伸ばすこともできず無理に動かそうとするとひざに激痛が走りました。整形外科を受診すると「半月板を損傷している」といわれました。内視鏡手術を勧められましたが、そうすると1週間入院しなければなりません。【体験談】森下美恵子(東京都・62歳・自営業) 


階段でひざに力が入らずガクッと体が傾いて怖い

 私は20代のころから、座禅を組んで精神統一するのを日課としてきました。また、年に一度、京都で座禅を組むのを楽しみにしながら、日々の仕事に励んでいました。

 ところが10年前、京都で座禅を組んでいたときに、突然右ひざが固まって動かなくなってしまったのです。曲げることも伸ばすこともできず、組んだ足を無理に動かそうとすると、ひざに激痛が走りました。「とにかく足を外そう」と、汗をかきながら試みましたが、少しでも動かすと痛いので、かなりの時間を要しました。
 そのまま、痛む右足を引きずりながら薬局に行き、サポーターと湿布薬を購入して、ひざを固定しました。なんとか東京まで帰ってきたものの、突然のトラブルで京都での座禅が台無しになってしまい、ほんとうに残念でした。

 東京に戻り、すぐ整形外科を受診すると、「半月板を損傷している」といわれました。内視鏡手術を勧められましたが、そうすると1週間入院しなければなりません。仕事を休めないので手術は受けず、一生痛みとつきあう覚悟をしたのです。

 それからは、ひざが固まらないように、曲げ伸ばしの際には常に注意を払ってきました。また、ひざに負担をかけないように意識して立ち、ひざをぶつけないように気をつけました。

 それでも、たまにひざが固まることがありましたし、階段を下りるときはひざに力が入らず、いつもガクッと体が傾いて怖い思いをしていました。

 そんな生活が続き、「一生このままでは困る」という思いがわいてきました。ひざの曲げ伸ばしができないと、趣味の園芸も満足にできません。正座ができないので、座禅はおろか、日課の精神統一さえままならないからです。

O脚にもならずさっさと歩ける!

 転機が訪れたのは、今から4年前でした。知人から、東京女子医科大学附属病院の整形外科を勧められたのです。

 受診して意外だったのは、手術を勧められず、ヒアルロン酸注射を打つ治療法とともに、自分で行うトレーニングを指導されたことでした。トレーニングといっても、あおむけになってひざを伸ばし、足を上下させるだけです(図参照)。

 自分でいうのもなんですが、熱心に続けています。私は左右の足を50回ずつ上下させて1セットとしますが、5分もかかりません。
 朝、起きてお風呂に入ってから1セット、昼は仕事場でイスに座って1セット、夜も入浴後に1セット行います。

 簡単なトレーニングですが、効果は確かにあると思います。以前に比べてひざが固まることが少なくなりました。ゆっくりひざを曲げれば、正座もできます。座禅は組めなくなりましたが、精神統一は正座で行っています。

 年齢を考えると、何もしなければ筋力がどんどん衰えて、ひざ痛は悪化するでしょう。それを防ぐためにも、筋肉を強化するトレーニングが必要だと信じて、毎日熱心に続けています。年齢と競争しているようなものです。

 ひざの調子がよくないことは、周囲の人たちに話していません。歩くときは背すじを伸ばし、ひざが曲がらないように気をつけて、さっさと足を運びます。ですから、私のひざが悪いことを知っている人は、ほとんどいません。これも毎日、ひざを伸ばして足を上下するトレーニングをしているからでしょう。

 私は毎朝、鏡で足の形を見ることにしています。両ひざの内側がしっかりついて、O脚になっていないことを確認し、「今日も大丈夫」と安心するのです。
 運動は嫌いですが、習慣にしてしまえば意外と苦になりません。なにより、効果を実感できるので、やる気になります。ひざの健康のために、これからもトレーニングを続けていくつもりです。

セルフケアで半月板が再生した好例(東京女子医科大学東医療センター・整形外科部長 千葉純司)

 森下さんの右ひざの半月板は、加齢によって水分量が減っていました。そのため、軽微な刺激で損傷して組織がめくれることがあります。それが、ひざ関節に引っかかったり、はさまったりすると、ひざが固まって動かなくなる「ロッキング」という現象が起こります。

 半月板は血管に乏しく、外側3分の1にしか血管がないため、内側を損傷すると元に戻りません。森下さんの場合、幸い外側の損傷で軽度だったので、半月板の接着効果があるといわれているヒアルロン酸注射に加え、セルフケアとして、「ひざ伸ばし足上げ」を勧めました。その結果、血流と代謝が改善して半月板が再生し、ロッキングが起こらなくなったのです。

 ひざ伸ばし足上げは、大腿四頭筋を強化するだけでなく、関節包を柔軟にして、痛みを軽減します。

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

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