解説者のプロフィール

永島知子(ながしま・ともこ)
ながしまクリニック院長。
大阪市立大学医学部卒業。
日本東洋医学会専門医。
2000年、大阪市中央区にながしま東洋医学専門クリニックを開設、2013年に大阪市北区に移転し現在に至る。女性の不定愁訴の改善などを得意とする。
●ながしまクリニック
大阪市北区芝田2丁目9-19イノイ第二ビル5F
TEL 06-6374-5556
http://www.nagashima-kampo.com/
「操体」で何年も悩んだ足や腰のしびれが消えた!
私は「操体」に出会い、すっかり虜になった1人です。
7年前からはクリニックで操体法講習会を開催し、患者さんとともに実践しています。
私自身、40代半ばのときに足を捻挫して以来、ずっと左の足から腰までがしびれていたのですが、操体をするようになっていつの間にか治っていました。
また、女性は更年期になると女性ホルモンが減り、血管も固くなって、全身の潤いがなくなります。
関節もきしみ、足腰の衰えも目立ってきます。
操体なら無理なく体を動かせるので、運動がまったく苦手な私でも続けることができて、更年期もうまく乗り越えられています。
操体は筋肉をゆるめて全身のバランスを整えるため、血液・リンパ・経絡の流れがよくなります。
気・血・水が整うということは、どんな病気でも改善するチャンスがあるということです。薬の効きや栄養の吸収率もよくなるでしょう。
寝たきりでも床ずれや関節痛を自分で防ぐことができる
患者さんの中には操体法を実践して、更年期障害によるほてりや多汗、ひざ痛、腰痛、五十肩、また加齢性の難聴まで軽快した人もいます。
脳梗塞の後遺症がある人は、通常のリハビリは痛くてできないと操体を実践し、可動域が上がりました。
ガンとリウマチの両方を患ってい人にも、リウマチ治療のために免疫抑制剤を使うとガンが再発する恐れがあるため、操体を勧めました。
漢方薬との併用で手術後5年以上たつ今もガンは再発せず、リウマチもうまくコントロールできています。
そのほか、むくみが取れる、肌に輝きが出るという声もあります。
操体の中でも「寝床で足をモゾモゾする」動きは、特に基本となる動作で、あらゆる人にお勧めです。
寝たままでできるので、たとえ寝たきりになっても、床ずれや関節痛を自分で防ぐことができます。
創始者の橋本敬三医師は90歳で大腿骨を骨折され、6年間も寝たきりになられました。
しかし、操体で床ずれも関節症もなく逝かれたそうです。
特に、脱力して呼吸を繰り返すときは、体がゆるんで、最大限にリラックスします。
忙しい現代人にとっては贅沢かつ、とても有意義な時間です。「ふにゃ〜」と体も心もゆるめる気持ちで、やってみてください。
「操体法」のやり方は、↓の記事で詳しく紹介されています。
