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【エコ生活を実践】光熱費は月5000円 冷蔵庫エアコンなしのシンプル生活を大公開

【エコ生活を実践】光熱費は月5000円 冷蔵庫エアコンなしのシンプル生活を大公開

一般的な感覚では、我が家の暮らしは豊かなものではないのかもしれません。けれども、モノに振り回されず、自分や家族の気持ちをたいせつにして過ごせ、何気ないことにもありがたみを感じられるこの暮らしが、私にはとても楽しくて、なによりぜいたくなのです。【解説】アズマカナコ(省エネ生活研究家)

5人家族で電気料金は月500円台

東京郊外にある築約60年の日本家屋が、私と夫、そして3人の子どもたちが暮らす家です。
私はこの家で、昔ながらの知恵を生かして、家電製品に極力頼らず、モノを大事に使うエコ生活を実践しています。

我が家には、ほかの家庭ではあたりまえにある家電が、ほとんどありません。
エアコンも冷蔵庫も洗濯機も掃除機も、電子レンジも炊飯器もないのです。

テレビはありますが、ふだんは押し入れの中にしまってあり、夫が観たい番組があるときに出す程度。
日々のニュースは、新聞とラジオで得ています。携帯電話も、夫が持っているだけです。

毎日の家事の大部分は、家電製品に頼らないやり方。
例えば、衣服は、たらいで手洗い、部屋の掃除はほうきやハタキ、雑巾で行います。
暖を取りたいときには、炭を使う掘りごたつと湯たんぽで体を温めます。

冷蔵庫がないので、常温保存が難しい肉や魚の生鮮品や牛乳などは、その日か翌朝までに食べられる量だけ、近くのお店でその都度購入。
それでも残った分は、干して乾物にしたり、ぬか床や、みそ、しょうゆ、塩麹などに漬けたり佃煮にしたりといった、昔ながらの保存法も活用しています。

家の中で電気を使うのは、居間の照明や、仕事と子どものメール連絡網で必要なパソコンなど、ほんのわずか。
毎月の電気料金は、平均で500円台です。

日中は、日当たりのいい縁側が気持ちいいので、明るいところにちゃぶ台を移動させて食事したり子どもの世話をしたりしています。
食事のしたくや、私や子どもたちのお風呂も日のあるうちに済ませてしまうので、台所やお風呂の電気もほとんど使いません。

家電以外も、必要なモノ以外は持たないようにしています。
ふだん着る洋服は1シーズンに3パターンほどでじゅうぶん。
洗濯も食器も入浴も、すべて固形の石けん1つできれいに洗えるので、用途別に洗剤をそろえる必要もありません。

こうした生活を続けていると言うと、「たいへんそう」とか、「不便を我慢しているのでは?」などと思われることも少なくありません。
でも、自分自身が「いいな」と思えるやり方を少しずつ取り入れてきただけで、苦痛を我慢しながら続けているわけでも、禁欲的な思想に基づいているわけでもなく、この生活が「好き」でやっているのです。

山小屋での最小限の暮らし方が理想

私の現在のライフスタイルのルーツは、「昭和の暮らし」と、「山小屋での生活」です。
私は家電もひととおりそろった、いわゆる「普通」の家庭で育ちましたが、隣家の祖母は「もったいない」が口癖の人で、肥料にするために生ゴミを庭に埋めたり、暗くなるまで明かりをつけなかったりと、モノを大事にする生活を送っていました。

また、実家を離れてから、近所のお年寄りと交流する中で、モノが豊かではなかった頃の生活の知恵について教えてもらいました。
そのことも、モノを大事に使いたいと思うきっかけになり、家電などに頼らない生活を実践するための知識と自信を得るのにとても役立ちました。

もう1つが、大学時代サークルで山小屋に寝泊まりした経験です。
山では、持参した食材や調理器具だけで食事を作ります。
トイレも汲み取り式で、自分たちで最後まで処理しなければなりません。

都会での生活では「あるのがあたりまえ」だったモノが、山では「なくてあたりまえ」。
「なければ、あるモノで間に合わせればいい」ことを学びました。
最小限のモノで、ゴミを極力出さず、水や電気もできるだけ使わない方法を考えて工夫する山小屋での生活が気に入り、これをふだんから実践したいと思ったのです。

「持たない暮らし」の3つのコツ

持っていなければ「なくなる不安」がない

モノを持たない生活のよさは、なにより心が楽なこと。

あったら便利なモノを求め始めたら、どんなに上を見ても切りがありません。
それに「あって当然」だと思っていると、なくなることへの不安が出てきます。
何もない状態を基本に考えれば、身の丈にあった、今あるモノ、手に入るモノに感謝して、たいせつに使おうという気持ちになれます。

水の節約のため、トイレの排水にはタンクに貯めた雨水を活用しているので、何日も降らなかった後の雨のありがたいこと!
雨に感謝できる気持ちも、この暮らし方をして、より強く感じるようになりました。

冷蔵庫があった頃は、いつも特売品を余計に買い、使いかけの食材や賞味期限などを気にしていました。
今は、そのときに食べたいモノを食べきれるぶんだけ買うので、安いからと買って持て余した食材に悩まされることもありません。

実際のところ、冷蔵・冷凍してまで長期保存したいモノは、ほとんどなかったのです。
必要なモノを必要な分だけ必要なときに買うようにしていたら、結果的に無駄がなくなり、特売を活用していた頃より、時間と食費の節約にもつながりました。

モノが少ないので、大事なモノをどこにしまったかわからなくなることも、洋服のコーディネートに悩むこともなくなりました。
毎日の掃除もとても楽です。

子どもたちも、余計なモノがない環境で育ててみると、身の回りにあるモノを創意工夫でおもちゃにして遊ぶことが自然と身につきました。
洗濯や掃除などの家事も、子どもには遊びの延長。
足踏み洗いは水遊び感覚で、雑巾がけも姉弟で競争しながら手伝ってくれます。

ふだんの生活では、テレビに目が向くことがないので、自然と家族どうしの会話やコミュニケーションが増えるのもうれしい点です。
子どもたちがけんかをすることもありますが、それも関係が近く、仲がよいからこそだと思います。

健康にもいいようで、日光を最大限利用するため、早寝早起きになりました。
以前の私は冷え症で体温も低かったのですが、冷房をかけず冷やした食べ物を食べなくなったら、最近は平熱で37度近くに。
冷蔵庫をなくして食事が和食中心になったせいか、夫の血中コレステロールや中性脂肪なども減り、子どもたちも今のところほとんど病気知らずです。
家族全員、夏バテしたり、カゼをひいたりすることもほとんどなくなりました。

一般的な感覚では、我が家の暮らしは豊かなものではないのかもしれません。
けれども、モノに振り回されず、自分や家族の気持ちをたいせつにして過ごせ、何気ないことにもありがたみを感じられるこの暮らしが、私にはとても楽しくて、なによりぜいたくなのです。

「持たない暮らし」がもたらしたメリット6

❶なくなる不安から解放される
❷持て余したモノに煩わされない
❸時間とお金の節約になり環境に優しい
❹家族のコミュニケーションが密になる
❺何気ないことにも感謝できる
❻早寝早起き、体を冷やさず健康に

解説者のプロフィール

アズマカナコ
省エネ生活研究家。
1979年、東京都生まれ。
東京農業大学卒業。
東京の一般的なサラリーマンの家庭で自然で環境に優しい暮らしを実践し、ライフスタイルを提案している。
『捨てない贅沢』(けやき出版)、『節電母さん』(集英社)、『電気代500円。贅沢な毎日』(CCCメディアハウス)、『もたない、すてない、ためこまない。身の丈生活』(主婦の友社)など著書多数。

●blog『エコを意識しながら丁寧に暮らす』
https://blog.goo.ne.jp/nozo-kana

この記事のエディター

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

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