高かった血糖値が、ほぼ正常値に

父も私も効き目に驚いた!
数年前に、テレビで「酢タマネギ」が取り上げられているのを見ました。
そのテレビで、酢タマネギには血液サラサラ効果があり、血糖値を下げ、美容にもよいと知りましたが、そのときは、やってみようとまでは思いませんでした。
しかしその後、友人が「朝食に酢タマネギを食べている」と言うので、「試してみようかな」という気になりました。
と言うのも、父(当時69歳)が急性糖尿病になり、血糖値が300mg/dLを超えていて、「いつ倒れてもおかしくない」と医師から言われていたからです。2016年の夏のことでした(正常値は110mg/dL未満)。
私はまず、書店で見つけた『決定版!酢タマネギのすべてがわかる本』(マキノ出版)と、タマネギ氷の本を買い、自分で作って食べてみました。
私自身は、もともと酢が好きです。それで、20年くらい前から、ダイエットや美容目的で、毎日、穀物酢や米酢をさかずき1杯ずつ飲んだり、リンゴ酢を水で割ったものを、1日1.5Lくらい飲んだりしていました。
父も酢の物を好んで食べていたので、「これなら続けられるかもしれない」と思い、さっそく、実家に帰って酢タマネギを作ってあげました。
さらに、本をプレゼントして、基本の作り方を説明したところ、調理師をしていた父は、自分で作って食べるようになりました。
そうして1ヵ月ほど酢タマネギを食べたところ、期待したとおり、高かった血糖値が、ほぼ正常値に戻ったのです。
また、血糖値が高かったときは、顔などに湿疹が出て真っ赤になり、なかなか治らずに困っていました。それが、血糖値が安定すると、きれいに消えたとも話していました。
酢タマネギのほか、血糖降下剤、血糖値を下げるお茶なども飲んでいたようですが、これほど顕著な効果があるとは、父も私もびっくりです。
酢タマネギの本には、実際に血糖値が下がった人の体験談が載っていたので、「これなら、父も納得するのでは」という思いがありましたが、大成功でした。
後でわかったのですが、血糖値が急激に上がった原因は、夏場だったので、脱水症や熱中症を心配して、スポーツドリンクやジュースを大量に飲んでいたことが影響していたようです。
過去には大病を患ったこともある父ですが、最近は毎日、腹筋やダンベル体操などのトレーニングをしているほど元気なので、現在は、体調には問題がないようです。
食べすぎても太りにくい
酢タマネギ健康法のいいところは、なんといっても、材料が一年中手に入って、しかも安いということです。作りおきができて保存が利き、私が酢が好き、というのもポイントです。
ただ、タマネギの辛味は少々苦手なので、切ったタマネギを1分ほど電子レンジにかけてから、大さじ1杯のハチミツと米酢をひたひたに入れて、冷蔵庫で3日ほどおき、タマネギが酢となじんでから食べています。新タマネギの場合は、切ってから水でさっと洗って、そのまま酢に漬けます。
私は、主に夕食の前に酢タマネギを小皿に盛って、そのまま食べています。酢タマネギに焼いた豚肉を巻いて食べたり、サラダチキンにのせたりすることもあります。
寒い季節は、冷たいままでははしが進まないので、切って電子レンジにかけたタマネギ、黒酢、水をミキサーにかけたものを凍らせてタマネギ氷を作り、カレー、すき焼き、ショウガスープなど、温かい料理に入れて食べています。
酢タマネギのおかげで、カゼをひきにくくなったうえ、吹き出物もできにくくなり、肌が明るくきれいになりました。
また、以前は食べすぎればすぐに太っていたのが、太りにくくなり、体重が50kg前後で維持できているので、できるだけ長く続けたいと思います(身長は158cm)。
実は、メタボぎみの夫にも食べてほしいと思っているのですが、酸っぱいものが苦手で、なかなか食べてくれないのが、目下の悩みです。

父はとても元気になり私は肌が明るくきれいになった!
タマネギには美肌に役立つ成分も含まれる(介護老人保健施設むくげのいえ施設長・齋藤嘉美)
今野さんのお父さまは、急激に血糖値が上がったとのことですが、糖分のとりすぎに加え、大病を患ったためのストレスも関連していたのでしょう。湿疹も、糖尿病になると、免疫(病気に対する抵抗力)の低下により、かかりやすくなり、治りにくくなります。
それが酢タマネギで改善したのは、タマネギの硫黄成分の持つインスリンの効きをよくする作用や、酢の血糖値を下げる作用によるものだと思われます。
また、タマネギに含まれるグルタチオンという成分には、メラニン色素の生成抑制作用があり、ケルセチンには紫外線防御効果が期待できます。今野さんの肌がきれいになったのは、こうした成分の働きによるものでしょう。