【スマホ首】が原因で起こる耳鳴り・めまいの症状 対策はタオルで矯正する「首腰枕」

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現代人が下向きの生活になった原因の一つが、スマホやパソコンなどの使いすぎです。そういった下向きの姿勢に伴った首の変形を「スマホ首」や「首ネコ背」「ストレートネック」など、たくさんの呼び方で呼ばれています。首の変形が引き起こす具体的な症状を説明します。【解説】髙木智司(心神診療室院長)


首ネコ背で神経、血管が圧迫される

 近年、街を歩けば、老若男女を問わず、頭が落ちて下向きの人を見かけることが多くなりました。
 現代人が下向きの生活になった原因の一つが、スマートフォン(以下スマホ)やパソコンなどの使いすぎです。

 そういった下向きの姿勢に伴った首の変形を、「スマホ首」や「首ネコ背」「ストレートネック」など、たくさんの呼び方で呼ばれています。これらの原因を、私は「カメ背」だと考えています。

「カメ背」とは、背中がカメの甲羅のように丸まり、その影響で首も曲がって、頭とあごが前に突き出た状態のことです。
 その姿勢が続くと、関節にかかる負荷が増えます。

 カメ背の人は、首の後ろの第7頸椎(左右の肩の高さの中央付近にある背骨の一つ)がボコッと大きく飛び出ています。
 ほかの人と見比べて骨が飛び出ていたり、触ってみて高さが2cm以上あれば、首ネコ背の可能性が高いです。

 私たち人間の首には、脳、目、耳、鼻に栄養をもたらす血管やリンパ管、脳と全身をつなぐ神経など、重要なものが所狭しと通っています。
 そのため首が曲がると、それらが圧迫されて、頭への栄養、脳から体の各部への司令が正常に行き来しなくなるのです。
 私の治療経験で、首ネコ背になっている人は、鼻づまりやのどのイガイガを訴えることが多いです。これらの症状が思い当たる人は、首ネコ背の可能性が高いと思います。

首ネコ背で膀胱や大腸がけいれんを起こす

 話は変わりますが、充電器などのケーブルを思い浮かべてください。傷む場所は、たいていコンセントに挿すACアダプターの付け根にある、導線部分ではありませんか。
 その理由は長年、線が無理に引っぱられてきた結果ですが、我々の首も、それと同様に傷みやすい部分なのです。

 首には、頭と全身をつなぐ神経が通っています。読書やデスクワークなどで首を曲げて、あごが下に落ち続けていると、神経が引っ張られ、神経につながる小脳や延髄(※)も引っ張られてしまいます。

 すると、脳からの命令通りに体が動かなくなってしまい、うつ病や自律神経失調症(内臓や血管の働きを調整する神経の不調によって起こる症状)が起こる原因にもなります。首ネコ背だと、体の各部が誤作動を起こしますが、放置しておくと少しずつ神経の断線も起こり、さらに症状が重症化します。

※脳の最下部で脊髄の上部に続く部分

頻尿・耳鳴りの原因にもなる!

 では、首ネコ背が引き起こす具体的な症状を説明します。
 まず上半身では、不整脈や狭心痛、腕の震えや脱力、腱鞘炎と肩こり、五十肩の原因となります。
 首から遠い下半身でも足のけいれんなど、多くの深刻な症状が起こります。

 首ネコ背になると、前述の理由で小脳や延髄と神経が引っ張られ、障害を起こします。
 すると、膀胱がけいれんしてしまい、尿意がひんぱんにおとずれて頻尿を引き起こします。
 大腸の場合も膀胱と同様に、神経と腸の間でうまく伝達がいかなくなり、けいれんを起こします。大腸がけいれんすると、細い便やコロコロ便やしぶり腹(便意はあっても便が出ない状態)などの症状が現れます。

 首ネコ背は、神経だけでなく、首の血管も圧迫します。
 そもそも脳は、豊富な栄養が必要なので、頸動脈(首の動脈)は静脈より太くなっています。 頭には血液が上りやすいですが、戻すためには静脈だけでは細いので、脳の外のリンパ管を介して、首から下に戻らなければなりません。
 しかし首ネコ背だと、静脈やリンパ管も圧迫されます。
 リンパ液の流れが悪くなると、老廃物のろ過や運搬も滞るので、肩こりや首や頭の重さやだるさの原因になります。

 また、耳の奥にある三半規官のリンパ液が多くなりすぎることもあって、めまい・耳鳴り・難聴の原因にもなります。
 それだけではありません。血液が脳に溜まってしまうと、脳溢血(脳内に血液が溢れ出て意識障害などが起こる病気)の危険性も高まります。

 こうして、首で神経・血管・リンパ管が歪むことは、東洋医学でいう「気・血・水」すべてが渋滞することになります。これはつまり、万病の原因となりえるということです。

 そんな、首ネコ背の改善にお勧めなのが、私が考案したバスタオルを使う「首腰枕」です。
 首腰枕は1日、朝と晩の2回、5分間だけそれを使って横になります。それだけで、首ネコ背を根本から直せます。
 首腰枕で、心身の健康と若々しさを取り戻しましょう。

髙木智司
1984年、名古屋大学医学部を卒業し、神経内科と心療内科を専攻。背骨治しなどの自然療法の研究のかたわら、大手企業の診療所長を15年間務める。2002年、首枕・腰枕を完成し、心神診療室を開設して診療にあたる。石原式漢方・食養・断食と、自律神経免疫治療を実践。

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

この健康情報のエディター

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