集中力を高め学習能力がアップする「15秒丹田呼吸」は自己治癒力も高める

集中力を高め学習能力がアップする「15秒丹田呼吸」は自己治癒力も高める

15秒丹田呼吸は呼吸ですから、体に悪いということはまずありません。時と場所を選ばず、お金もまったくかかりません。誰にでも手軽にできて効果の高い健康法ですので、ぜひ皆さんも試してください。【解説】川嶋朗(東京有明医療大学保健医療学部教授・医師)


呼吸を意識するだけで体も心も変化する

呼吸は言うまでもなく、人間の生命活動の根源となっているものです。
誰でも無意識のうちに呼吸していますが、これをほんの少し意識して行うだけで、体や心に驚くような変化を与えることができます。

今回紹介する「15秒丹田呼吸」は、まさに理に適っている呼吸法です。

私のクリニックに来る患者さんの多くは、呼吸が浅く、早く、口で息を吸う口呼吸を行っています。
浅く早い呼吸では、体がリラックスできずに緊張状態になりやすく、交感神経(体を活発に活動させるときに働く神経)が優位になりがちです。

そうなると自律神経(自分の意志とは関係なく、体の機能を維持・調節する神経。交感神経と副交感神経がある)のバランスがくずれ、倦怠感や不眠、動悸や頭痛、不整脈、食欲低下などの体の不調や、うつなどの心の不調にまでつながっていきます。

また、口に鼻のように毛や粘膜のようなバリア機能が乏しいので、口呼吸では有害物質や病原微生物が体に入りやすくなります。

集中力が上がって思わぬプラス効果も

15秒丹田呼吸は、丹田を意識しながら5秒間鼻で息を吸って、10秒間息を吐き切る呼吸法です。

これをやることで、まず呼吸が深く、ゆっくりになります。
そうなると、体がリラックスし、副交感神経(体がリラックスしているときに働く神経)が優位に働きやすくなります。

現代社会は日常的にストレスが多く、体も心も緊張して交感神経優位になりがちです。
15秒丹田呼吸で心身をリラックスさせ、副交感神経に働きかけて、自律神経のバランスが整えば、それだけで体や心の不調を改善できるはずです。

また、自律神経が整い心身が落ち着けば、集中力が高まり、学習能力も上がって、人生に思わぬプラス効果をもたらすことも期待できます。
私も、心身ともに緊張している患者さんに、セルフケアとして丹田呼吸を勧めたところ、次の診察のときには体がリラックスし、表情も柔らかくなったという経験があります。

15秒丹田呼吸は呼吸ですから、体に悪いということはまずありません。
時と場所を選ばず、お金もまったくかかりません。

誰にでも手軽にできて効果の高い健康法ですので、ぜひ皆さんも試してください。

川嶋朗
北海道大学医学部卒業。東京女子医科大学附属青山女性・自然医療研究所自然医療部門准教授(附属青山自然医療研究所クリニック所長)をへて、2014年より現職。一般財団法人東洋医学研究所附属クリニック医師、医学博士。『冷えとりの教科書』(マイナビ)、『健康法で死なないための42のカルテ』(水王舎)など著書多数。

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

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