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【医師も実践】私が「ニュース断ち」をお勧めする2つの理由

【医師も実践】私が「ニュース断ち」をお勧めする2つの理由

「特に理由もなく不安になる」「なんとなく鬱々とする」「ストレスで息苦しい」「なぜか体調が優れない」ネガティブな状態にいるあなたに試していただきたいのが「ニュース断ち」です。テレビや新聞、スマホ、ネットなどからあふれているニュースをすべてシャットアウトするいわば情報の断捨離です。【解説】西脇俊二(ハタイクリニック院長)

テレビのニュースを見るだけで免疫力は下がる

「特に理由もなく不安になる」「なんとなく気持ちが鬱々とする」「ストレスで息苦しい」「なぜか体調が優れない」――こうしたネガティブな状態にいるあなたに、ぜひ試していただきたいのが「ニュース断ち」です。
ニュース断ちとは、テレビや新聞、スマホ、ネットなどからあふれているニュースをすべてシャットアウトする生活、いわば情報の断捨離です。

ニュース断ちをお勧めする理由は2つあります。
1つは、純粋に生理学的な理由からです。

新聞やテレビ、雑誌などが流すニュースは、その大半が悪い情報です。
事故や災害、殺人や傷害、詐欺などの事件、自殺……。

現実には、それと同じくらい楽しい、明るいニュースもあるはずなのに、悪いニュースばかり流されるのは、ひとえにメディア側の都合です。
人は、よいニュースより悪いニュースのほうに、より強く興味をそそられます。

メディアはそのことがわかっているからです。
こういった悪いニュースは、実は人の体や心に影響を与えます。

事件や事故、災害などのニュースを見てリラックスする人はいません。
多かれ少なかれ、必ず緊張します。

これは、自律神経(自分の意志とは関係なく、体の機能を維持・調節する神経。交感神経と副交感神経がある)が交感神経(体を活発に活動させるときに働く神経)優位になっている状態です。
自律神経は免疫力と深い関係にあります。

朝から晩まで悪いニュースを見聞きすることによって交感神経優位の状態が続けば、自律神経のバランスがくずれ、必然的に免疫機能は下がってきます。
すると、当然、体も心も不安定になり、体調をくずしたり、うつの状態になったりするのです。

「ニュースを見ないと、仕事や生活に支障が出るのでは」と思う人もいるでしょう。
実は私自身、もう10年以上も前からニュース断ちを続けています。

自宅にテレビはありませんし、ネットを使うのも仕事で必要なときだけです。
それでも、生活に支障はありません。

悪いニュースを見ることは、体や心に害こそあれ、得することは1つもないのです。

他人の災難を見て自分を持ち上げてはダメ

テレビ断ちをお勧めするもう1つの理由は、自己受容が上手にできるようになることです。
自己受容とは、簡単に言えば「長所も短所も含め、あるがままの自分を受け入れること」。

今、これができなくて悩み、苦しんでいる人がたくさんいます。
多くの人が悪いニュースや情報に興味を持つのはなぜか。

これもまさしく、自己受容がよくできていないからです。
自己受容ができていない人は、自分の欠点を認めたがりません。

そのため、自分を高める努力をせずに、今の自分を最大限に評価されたいと考えています。
それには、常に人よりも高い位置にいると自身に思わせることが必要になります。

こういう人にとって、他者の不幸や災難が自分を高めるチャンスとなるわけです。
被害者を見て、この人に比べれば自分は……というわけです。

でも、この満足感は錯覚にすぎません。
自分を高めずに人を下げることで自己受容するような対症療法を繰り返すと、かえってほんとうの自分から遠ざかってしまいます。

インドの伝統医療である「アーユルヴェーダ」では、体と心を浄化するために断食を行いますが、そのときいっさいの情報も遮断します。
余計な情報を断ち、ほんとうの自分を見つけ、考えるためです。

自己受容ができている人は、今の自分は発展途上という認識があるので、そこでどう評価されようと気になりません。
情報にもぶれないし、人と比較することの不毛や無意味さもわかっています。

これは自分を愛し、たいせつに思える、とても心地よく快適な状態です。
ニュースを断つことで、自分もその状態に近づくことができるとしたら、やってみる価値があると思いませんか。

解説者のプロフィール

西脇俊二
弘前大学医学部卒業後、国立国際医療センター精神科、国立精神・神経センター精神保健研究所研究員などを経て、現職。金沢大学薬学部非常勤講師。精神保健指定医、日本アーユルヴェーダ学会上級教師。『消化力』(ワニブックス)、『3日でやせる!脱糖ダイエット』(主婦の友社)など著書多数。ハタイクリニック院長。
●ハタイクリニック
http://www.hatai-clinic.com/

この記事のエディター

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

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