【動脈硬化の原因】体内では「静電気」による落雷が起こっていた 溜まるとどんな症状が出る?除去方法は?

【動脈硬化の原因】体内では「静電気」による落雷が起こっていた 溜まるとどんな症状が出る?除去方法は?

「ピカッ」と落ちてくる落雷とほとんど同じ現象が、私たちの体の中でも起こっているのです。この雷の正体とは実は「静電気」です。例えば、血流が血管壁をこすったり、赤血球と白血球がぶつかり合ったりする、あるいは呼吸をすれば気管内で、ものを食べれば消化管内で摩擦が生じて起こります。【解説】堀泰典(医学博士・歯学博士・薬学博士)


体内で起こる落雷が万病の原因になる

空から「ピカッ」と落ちてくる雷。
落雷はときに人の命も奪ってしまいます。

しかし、この落雷とほとんど同じ現象が、私たちの体の中でも起こっている、と言うと、皆さんは驚くのではないでしょうか。
雷の正体とは、実は「静電気」です。

雲の中では氷の粒が激しくぶつかり合ったり、空気とこすれ合ったりしています。
この摩擦で電位差が発生し、雲の下のほうにはマイナスの電気がたまります。
それがプラスの電荷(上空や大地)をめがけて放電する。
この現象が落雷です。

これが体内で起こるとはどういうことでしょう。
例えば、血流が血管壁をこすったり、赤血球と白血球がぶつかり合ったりする、あるいは呼吸をすれば気管内で、ものを食べれば消化管内で摩擦が生じます。

そのすべてに静電気が発生しています。
この静電気が体内にたまると、個々の細胞の内と外に電位差が生まれ、そこに雷と同じ落雷が発生するのです。

人間がかつて、はだしで生活していた頃、農作物を作るために大地を触っていた頃は、静電気が体内にたまっても自然と大地に放出されていました。
しかし、現代のように靴をはき、コンクリートジャングルの中で、電磁波を垂れ流すパソコンやテレビ、スマホにべったりの生活を送っていると、静電気はどんどん体内に蓄積される一方なのです。

そして、現代人特有のメタボやストレス社会もこれに拍車をかけています。
脂質は電気を通しにくいため、体内に静電気をためこみやすくなり、ストレスは血管を収縮させ、血流による摩擦を増幅させるからです。

こうして体内に静電気がたまり、落雷が発生すると、体にどのような影響があるのでしょうか。

まず顕著に起こるのは「血流の悪化」です。
健康な人の赤血球はピンポン玉のように弾力を持ち、1つひとつが単独で流れています。
そのため、血流もサラサラでよどみがありません。

これは赤血球の表面にあるシアル酸によるマイナスの電荷で統一されているからです。
ところが、体内静電気による落雷が盛んに起こると、電位バランスがくずれ、赤血球にプラスとマイナス、およびプラスマイナス0ができてしまうため、赤血球がどんどん電気的に引き合い、くっついて肥大化していきます。

その結果、血液をドロドロにして、流れが悪くなります。
この影響は、特に血管と脳に現れやすくなります。
ドロドロの血液は血管自体を劣化させ、狭心症や糖尿病など生活習慣病の引き金になる動脈硬化を促進させます。

そして何より、最も体内静電気の被害を受ける器官が脳です。
体のどの部分より血流が盛んで、しかも静電気の貯蔵庫になる脂質も多い脳は、落雷の温床なのです。
脳内で落雷が起こり、神経細胞がダメージを受ければ、脳血管性認知症やアルツハイマー、あるいはうつ病などの神経性疾患につながっていく可能性が高まります。

体内静電気による落雷が遺伝子を直撃すればガン細胞や自己免疫疾患になり、膵臓に落ちれば糖尿病、目に落ちれば視力低下、老眼、白内障などになりかねません。
これほど怖い落雷が、私たちの体内のいたるところで起こっているのです。

男性のハゲ頭に毛が生えた!

こうした現象を防ぐためには、体内の静電気を体外に抜くことが肝要です。

そこで最もお勧めしたいのが「はだしで地面に立つ」こと。
これを「アース」と呼びます。

家で冷蔵庫や洗濯機などを置くスペースやトイレには、よくアースできるコンセントがあります。
家電もアースに銅線を差すことで感電しないわけです。

はだしで地面に立つ、もしくは手で地面に触れる。
これだけでもかなり効果的にアースできます。
雨が降った後の地面や河原、海の波打ち際など、湿ったところでやるとさらに効果が高いのです。

ただし、体内静電気は1度抜いてもどんどんまた増えるので、できれば毎日、何度でも、多ければ多いほどよいのですが、少なくとも2~3日に1度程度はアースする習慣をつけるとよいでしょう。

以前、ひどいアトピー性皮膚炎に悩んでいる人に体をアースすることを勧めたら、症状が劇的によくなりました。
また、年齢的に若いのに薄毛に悩んでいる男性にアースを勧めると、髪の毛が生えてきたこともありました。
若ハゲも体内静電気が原因の1つだったのでしょう。

コンピュータのチップの生産工場では、神経質過ぎるくらいに静電気を除去しています。
人間の細胞や遺伝子は、本来チップよりもはるかにデリケートで精密なのです。

心身の健康は静電気の除去から。
ぜひ今日から静電気を抜く習慣をつけてください。

堀泰典
1980年、岐阜歯科大学(現・朝日大学)歯学部卒業。岐阜歯科大学歯学部歯学科口腔病理学教室、泊山歯科院長、あさひ歯科院長、昭和大学医学部客員教授などを歴任。現在は温泉学会理事、筋構成医学研究会会長などを努める。『体内静電気を抜けば病気は怖くない!』(講談社)ほかの著書があるほか、テレビ、新聞などでも幅広く活躍中。

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

この健康情報のエディター

関連する投稿


【消化促進】大根の主な有効成分 医師が勧める食べ方は「大根おろし」

【消化促進】大根の主な有効成分 医師が勧める食べ方は「大根おろし」

大根は、日本人には極めてなじみの深い野菜です。刺し身のつまやおでんに欠かせませんし、焼き魚や天ぷらにも、大根おろしが添えられています。大根の効能は、神代から知られていたようで、出雲神話にはこんな話があります。【解説】済陽高穂(西台クリニック理事長)


【男性更年期障害】うつ病との違いは? EDを改善する“筋トレ”と前立腺肥大の治療

【男性更年期障害】うつ病との違いは? EDを改善する“筋トレ”と前立腺肥大の治療

男性にも「更年期障害」があるのをご存じでしょうか。男性の更年期障害は、加齢に伴うテストステロン(男性ホルモンの一つ)の分泌量の低下が主な原因となり、50~60代以降の中高年男性に現れる心と体の不調をいいます。【解説】持田蔵(西南泌尿器科クリニック院長)


レバー嫌いの貧血対策に「干しぶどう」がオススメ!ダイエット 美肌にも有効

レバー嫌いの貧血対策に「干しぶどう」がオススメ!ダイエット 美肌にも有効

干しブドウには、豊富な鉄分の他、さまざまな栄養素が含まれています。お年寄りの中には、干しブドウを「硬くて食べにくい」とおっしゃるかたがいます。「干しブドウ酢」は酢に漬けることで軟らかくなり、食べやすくなるばかりか、美容や健康をサポートしてくれる酢も一緒に取ることができます。【解説】里見英子(里見英子クリニック院長)


【高血圧の予防改善に効果】飲む点滴「甘酒」の効能そのまま!ひんやり甘い“甘酒氷”とは

【高血圧の予防改善に効果】飲む点滴「甘酒」の効能そのまま!ひんやり甘い“甘酒氷”とは

日本で古くから飲まれてきた甘酒が、現在、健康に役立つ食品として脚光を浴びています。便秘の改善や疲労回復、生活習慣病の予防など、さまざまな効果があることがわかってきたのです。甘酒は甘味を楽しみながらおいしく栄養補給して体力向上・健康維持に役立つ優れた食品なのです。【解説】小紺有花(発酵食大学教授・糀料理研究家)


【うつ・不眠を改善】心も体も温めて自己肯定感を高める“半身浴”のやり方

【うつ・不眠を改善】心も体も温めて自己肯定感を高める“半身浴”のやり方

私のクリニックでは、「心を温めること」と「体を温めること」は治療の両輪です。うつ、不眠、適応障害、過食症、引きこもり、パニック障害、不登校など、さまざまな症状の患者さんの治療に、半身浴を取り入れています。半身浴で体を温めることが、精神面でも自己肯定感を高めることにつながります。【解説】於保哲外(オボクリニック院長)


最新の投稿


めまいの原因は脳と内耳の循環を悪くする「動脈硬化」にあり!食事での対処法

めまいの原因は脳と内耳の循環を悪くする「動脈硬化」にあり!食事での対処法

脳や耳の血管はきわめて細いので「動脈硬化」が起こると脳、内耳の循環が悪くなります。その結果、平衡機能が低下してめまいが起こりやすくなるのです。動脈硬化を防ぐためには、その引き金となる生活習慣病を防ぐ必要があります。「メタボ」の予防は、実はめまい予防にもつながるのです。【解説】坂田英明(川越耳科学研究所クリニック院長)


足トラブルの原因【開張足】を治す「正しい歩き方」

足トラブルの原因【開張足】を治す「正しい歩き方」

正しい歩き方が身についている人は高いヒールの靴を履いても足を痛めることが少ないのです。悪い歩き方、立ち方はすぐに改善しましょう。もう年だからとあきらめることはありません。まだ若いから大丈夫ということもありません。悪いくせはすぐに直さないと手遅れになってしまいます。【解説】高山かおる(済生会川口総合病院皮膚科主任部長)


めまいの原因にヘアカラーも!めまいの対処法「予防・改善の12の生活習慣」

めまいの原因にヘアカラーも!めまいの対処法「予防・改善の12の生活習慣」

どんなによい薬を飲んでいても、生活が乱れ自己節制ができていないと、めまいを治すことはできません。ライフスタイルを見直し、ふだんの過ごし方を少し工夫するだけで、めまいは起こりにくくなります。今日から実践できる予防・対策をご紹介します。【解説】坂田英明(川越耳科学研究所クリニック院長)


【オクラ水】余ったオクラでおつまみからメインまで!ネバネバ健康レシピBEST12

【オクラ水】余ったオクラでおつまみからメインまで!ネバネバ健康レシピBEST12

オクラを一晩水に漬けた水を飲む「オクラ水」。オクラのネバネバ成分が、血液中の糖分や脂肪分を包み込んで排出し、血流が改善するためと考えられます。水に漬けたあとのオクラのネバネバを最大限に生かした料理をご紹介します。【料理】森崎繭香(フードコーディネーター/お菓子・料理研究家)【栄養計算】緑川鮎香(管理栄養士) 


鎮痛剤が効かない痛みの原因は神経の誤作動!耳さすりで正常な状態に戻すとよい

鎮痛剤が効かない痛みの原因は神経の誤作動!耳さすりで正常な状態に戻すとよい

私のクリニックには1日に100人以上の患者さんがいらっしゃいます。患者さんの中には、「消炎鎮痛剤を飲んでも痛みが引かない」「手術を受けたのに痛みがずっと続いている」と訴える人が少なくありません。骨や筋肉の器質的な異常や炎症ではなく、神経が誤作動を起こしている場合が多いのです。【解説】小田博(おだ整形外科クリニック院長)