MENU
医療情報を、分かりやすく。健康寿命を、もっと長く。医療メディアのパイオニア・マキノ出版が運営
【不眠が改善】自律神経を整える「オルゴール療法」で不安感や頭痛も解消した

【不眠が改善】自律神経を整える「オルゴール療法」で不安感や頭痛も解消した

頭痛やめまい、不安症といった症状とともに生じる不眠は、睡眠薬などの効果が不十分であることも多く、対処が難しいのが特徴です。このような不眠に対して、私が5年前から治療に導入して、効果を感じているのが「オルゴール療法」です。【解説】星野茂(ほしの脳神経クリニック院長)

星野茂
ほしの脳神経クリニック院長。脳神経外科診療と各種脳神経関連症状に対する診療を行うほか、症状の根本療法を目指し、オルゴール療法、コウノメソッド、東洋医学療法(吸い玉、円皮鍼など)、積極的に治療に取り入れている。

薬なしで眠れた、顔のこわばりも消えた

頭痛やめまい、不安症といった症状とともに生じる不眠は、睡眠薬などの効果が不十分であることも多く、対処が難しいのが特徴です。
このような不眠に対して、私が5年前から治療に導入して、効果を感じているのが「オルゴール療法」です。

オルゴール療法とは、スイス製のオルゴールの奏でる音色と澄んだ響きを聴くだけで、脳幹の血流を促し、自然治癒力を引き出すという治療法です。
オルゴールの響きをより体に入れるために、療法を受けるときは、専用のヒノキのベッドに横になってもらいます。

そして、クラシックの名曲「カノン」や「ラ・カンパネラ」などのオルゴールを1時間ほど聴いてもらいます。
曲の長さや聴き方は、患者さんの症状や好みに合わせてアレンジします。

これをだいたい、週1回のペースで行います。
それでは、オルゴール療法によって、不眠が改善した症例をいくつかご紹介しましょう。 

頭痛、めまい、顔のこわばりを訴えて来院された50代の女性は、「睡眠薬を飲んでも効かず、夜眠れない」とのことでした。
そこで、オルゴール療法を10回行ったところ、薬を飲まなくても眠れるようになりました。

ちなみに、顔のこわばりもよくなり、血圧も安定しました。
次に、70代の女性Sさんは、オルゴール療法のことを雑誌で知り、当院を訪ねてきました。

ジージーという耳鳴りと重度の肩こり、不安感があり、「精神安定剤を飲んでも、夜中にドキドキして何度も目が覚める」とのこと。
Sさんは、オルゴール療法5回目で、まず耳鳴りが軽減。

10回目で肩こりも軽くなり、夜間ぐっすりと眠れるようになりました。
今でも精神安定剤は服用していますが、以前と違って、薬が効くようになり、不安感も軽減しています。

オルゴールを聴いた後は自律神経が整う

私は、オルゴール療法の効果を客観的に検証するために、自律神経(内臓や血管の働きを調整する神経)のバランスを指先で測定する検査機器を導入し、オルゴール療法の前後で、自律神経のバランスがどう変化するかを測定しました。

その結果をまとめたものが、下のグラフです。
この検査では数値がゼロに近づくほど、交感神経と副交感神経のバランスが取れていることになります。

療法後は、ほぼすべての患者さんの数値が正常域に近づいていることがわかります。
自律神経のバランスが整えば、全身の機能が正常に働くようになるため、西洋医学での治療困難な症状が軽快していくのでしょう。

不眠やうつ傾向の患者さん、認知症の高齢者では、交感神経の活動度が低いケースが目立ちます。
オルゴール療法は、自律神経の働きが低くても高くても、聴くだけで自律神経のバランスを正常化させる作用があります。

また、私はMRI(磁気の力を利用し、体内の血管や臓器を撮影する検査)で、オルゴール療法による脳の血流の変化を調査したこともあります。
10名の患者さんを測定した結果、オルゴール療法後は、全員、脳幹の血流がよくなることを確認しました。

免疫・自律神経の中枢である視床下部の血流も改善していました。
患者さんからは、「オルゴールを聴いているうちに汗が出てきた」「体がポカポカする」という声がよく聞かれます。

実際、体温を測ると、療法後には0.3~0.5度ほど上昇するので、自律神経を改善することにより、おそらく脳だけでなく全身の血行もよくなっていると考えられます。

この記事のエディター

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

関連記事
1日の疲れを取るには、就寝時間や睡眠時間ではなく、「眠りに就いて4時間以内に、深睡眠を取ること」がたいせつなのです。しかし現代人の多くは、深夜にテレビやスマホを見たり、ストレスで体の緊張が取れなかったりして、本来の睡眠リズムが狂い、深睡眠を取りづらくなっています。【解説】白濱龍太郎(睡眠専門医)
更新: 2019-06-04 18:00:00
手の小指に湿布を貼る「小指シップ」は交感神経の緊張をゆるめ首すじのこりをほぐします。交感神経は副交感神経と対になって働き内臓や血管などの働きを調整しています。交感神経が緊張して自律神経のバランスがくずれるとさまざまな不調が出てきます。小指シップにはそれを抑える作用があるのです。【解説】安田譲(安田医院院長)
更新: 2019-04-15 10:01:23
私が不眠に悩むようになったのは、1〜2年前からです。タマネギを枕元に置くようにしてからは、布団に入って10〜15分でスーッと眠れるようになりました。「これで私は眠れるんだ」という自己暗示も効いているかもしれませんが、タマネギのにおいで気持ちが安定する実感があります。【体験談】谷口芳江(仮名・主婦・65歳)
更新: 2018-12-30 18:00:00
実際にやってみると、頭の中がスッキリするようで、とても心地よく感じました。「これをやっても眠れないなら、薬を飲めばいいんだから」というくらいの、軽い気持ちで始めたのです。すると、おでこ伸ばしをすると、薬を飲まなくても、すぐに寝つけることがわかりました。【体験談】森川知子(仮名・主婦・74歳)
更新: 2018-12-25 18:00:00
横になっても寝入るまでに1〜2時間かかるのがあたりまえ。3時間以上眠れないこともありました。さらに夜の間に2〜3回はトイレに起きていました。サポーターでふくらはぎを温めるようにしたら30分も経たないうちに眠れるのです。そして朝まで目覚めることなく熟睡できるようになりました。【体験談】山田亜希子(仮名・無職・79歳)
更新: 2018-12-18 18:00:00
最新記事
私は、60歳の今も左右の視力は1・0を保っています。これまでメガネの世話になったこともありません。老眼知らずの状態をキープしている秘密は、私が毎日行っているトレーニング「目のスクワット」にあるのです。毛様体筋をほぐす効果があります。【解説】本部千博(ほんべ眼科院長)
更新: 2019-07-03 14:37:40
体重100kgの人なら3kg、80kgの人なら2.5kg程度の減量で、条件付きですが糖尿病の改善は可能です。体重が3%減少すると、ヘモグロビンA1cが3%程度下がることがわかったからです。例えば、ヘモグロビンA1cが9%の人なら、だいたい6%程度まで下がります。【解説】吉田俊秀(島原病院 肥満・糖尿病センター長)
更新: 2019-06-06 18:00:00
これまで、入院患者さん向けの、いわゆる「リハビリ体操」はありましたが、外来の患者さんが希望するような体操はありませんでした。そこで私たちは、血圧を上げる要因である、末梢の「血管抵抗」を減らす筋トレを考案することにしました。【解説】金子操(自治医科大学附属病院リハビリテーションセンター室長・理学療法士)
更新: 2019-06-05 18:00:00
1日の疲れを取るには、就寝時間や睡眠時間ではなく、「眠りに就いて4時間以内に、深睡眠を取ること」がたいせつなのです。しかし現代人の多くは、深夜にテレビやスマホを見たり、ストレスで体の緊張が取れなかったりして、本来の睡眠リズムが狂い、深睡眠を取りづらくなっています。【解説】白濱龍太郎(睡眠専門医)
更新: 2019-06-04 18:00:00
納豆を毎日食べるようになったとき、最初に実感できるのは、便通の改善でしょう。それもそのはず。納豆には、腸内環境を整えるための働きや成分がそろっているからです。腸内において納豆菌は、活性酸素を分解する酵素と、善玉菌のえさとなる栄養分を作りだし、善玉菌の増加を強力にサポートします。【解説】河埜玲子(済生会松阪総合病院医師・料理家) 
更新: 2019-06-03 18:00:00