【不安、悩みで眠れない】原因は「首の緊張」かも?不眠解消には“かかと”を叩くとよい

【不安、悩みで眠れない】原因は「首の緊張」かも?不眠解消には“かかと”を叩くとよい

布団に入っても、次から次へと悩みごとが頭に浮かんで眠れない……。そんな人に共通する体の特徴があります。それは首の後ろが硬くこわばっていること。なぜそうなるかというと、ものを考えるとき、人は必ず頸椎筋(首の後ろの筋肉)を緊張させるからです。【解説】浜田貫太郎(浜田整体院長)


考えごとで眠れないのは首の緊張が原因

布団に入っても、次から次へと悩みごとが頭に浮かんで眠れない……。

そんな人に共通する体の特徴があります。
それは首の後ろが硬くこわばっていること。
正確には、頸椎(背骨の首の部分)とその周囲が極端に緊張した状態であることが多いのです。

なぜそうなるかというと、ものを考えるとき、人は必ず頸椎筋(首の後ろの筋肉)を緊張させるからです。

試しに、首の力を抜き、ダランとうなだれたまま、九九を唱えてみてください。
次に、首をシャキッと持ち上げて、同じことをしてみましょう。

首を立てたときのほうが、考えやすくなりませんでしたか?

ものを考えるとき、頸椎筋を緊張させなければ、しっかりとものを考えることができません。
意外かもしれませんが、脳だけではなく、体も同時に使って初めて考えることが可能となるのです。

一方、眠気があるときは頭がボーッとしてものを考えることなどできません。
このとき、頸椎筋はどうなっているかというと、緊張が解けてゆるんだ状態です。
これは逆もしかりで、頸椎がゆるんだ状態でないと、眠気は訪れません。

「悩みがあって、眠れない」と言いますが、これは「悩み」そのものが原因ではなく、頸椎が緊張したままであるから眠くならないのです。

つまり、悩みごとがあっても、頸椎がほぐれていれば眠気は訪れるのです。

アキレス腱をゆるめると首の筋肉がゆるむ

そこで、頸椎をゆるめる簡単な方法としてお勧めしたいのが、今回ご紹介する「かかとたたき」です。

やり方は下図の写真をご覧ください。

これは、かかとを40回、こぶしで強めにたたく体操です。
この体操の狙いは、かかとに刺激を与えて、アキレス腱をゆるめることにあります。

私が施術に用いている野口整体(整体の創始者といわれる野口晴哉氏が唱えた独自の方法論)では、頭の緊張とアキレス腱は、密接なつながりがあると考えています。

実際、悩みや不安がある人は、頸椎筋だけでなくアキレス腱もガチガチです。
こういった人には、かかとたたきのようなアキレス腱をゆるめる施術を行います。
すると頸椎筋の緊張が取れ、それに伴って不眠も解消します。

行ったその夜から効果を実感できる

先日、私は入院中である70代の知人女性を見舞いました。
すると「手術の傷が痛く眠れない」とのこと。
そこでアキレス腱をゆるめる施術をしたところ、その後はグッスリ眠れたそうです。
この方の場合、痛みだけでなく、病院という特殊な環境で不安が高じたことが不眠の原因となっていたのでしょう。

また、糖尿病を抱え一人暮らしをしている70代の女性は、「あれこれ考えてしまい、なかなか眠れない。寝ても朝3時には目覚める」と訴えていました。
そこで、かかとたたきを行ったところ、その夜はすんなりと眠れ、目覚めたら朝6時だったそうです。

このように、かかとたたきは、悩みや不安で眠れない不眠に即効性があります。

効き目を確かなものとするために、かかとたたきを行う前後で、首とアキレス腱の硬さを確認しましょう。
確認する場所は、首は頸椎の両端の筋肉です(上の図参照)。
上から下へとつまみます。アキレス腱は、ふくらはぎからかかとにかけての両端の筋肉をつまんで、硬さを確認します。

かかとたたきを行った後に、この2ヵ所がほぐれていればうまくできたということ。
硬いままなら、再度行います。

最後に、不眠を解消するには、適度な運動と水分の摂取は不可欠です。
水を意識して取り、日中はなるべく体を動かすことを心掛けてください。

浜田貫太郎
整体師。石川県生まれ。野口晴哉氏が唱えた独自の方法論「整体操法」を伝える整体協会へ入門。同
協会に8年在籍後、独立。施術のほか、各種講座を開催して、整体の普及に努める。著書に『整体操
法入門』(たにぐち書店)がある。

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

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