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「片付けなさい!」はもう辞めよう!子供が片づけ上手になる整理収納方法

「片付けなさい!」はもう辞めよう!子供が片づけ上手になる整理収納方法

「子どもに片づけてほしい」と思うのはなぜなのか、今一度振り返ってみてください。もしかすると、自己満足のためになっていませんか?片づけは、家族みんなが暮らしやすい、心地いい家を作るためにすること。家族と衝突するような無茶な片づけは、つらいものです。【解説】金内朋子(整理収納コンサルタント・「ヘヤコト」主宰)

解説者のプロフィール

金内朋子(かねうち・ともこ)
整理収納コンサルタント・「ヘヤコト」主宰。
1973年、千葉県生まれ。出産を機にシンプルライフに開眼し、整理収納アドバイザー1級、整理収納コンサルタント資格取得。
中2から4歳まで4人の子どもを育てる母。
子どもが多くても、家が狭くても、忙しくても、ママ自身が楽しみながら片づけができる暮らしを提唱し、その暮らしぶりが、雑誌やウェブで話題に。
整理収納サービスおよび自宅セミナーは、実用的かつ独創的な空間づくりに定評がある。
著書に『散らかし屋さんが片づけたくなる部屋のつくり方』(ワニブックス)。

●公式サイト「ヘヤコト」
http://heya-koto.com/

以前は私も片付けが苦手だった

以前の私は、片づけの苦手な普通の主婦でした。
ある日、まだ1歳にもなっていなかった長男が、私のファンデーションを口に入れてしまうという事件が起きました。

たいせつな我が子を危険な目に遭わせてしまった反省と、そんなことが二度と起きないようにという思いから、私は片づけに興味を持ち、今では、片づけにかかわる仕事をさせていただいています。
片づけを始めたばかりの頃は、主人や子どもたちに対して「なんでやってくれないの?」「どうして彼らにはできないの?」と、落ち込んだこともあります。

でもよく考えたら、片づけたいのは私。
主人や子どもたちではないのです。

それに気づいてからは、「片づけなさい」と言うのをやめました。

子どもが自分から片づけるようになった!

「子どもが片づけてくれない」と悩むお母さんは、少なくないようですが、私の場合、「片づけたいのは私自身」「私が片づけたいから片づけているんだ」と考えるようになったら、子どもが片づけられないことなど気にならなくなり、気楽に、自分で片づけられるようになりました。

私の気の持ち方が変わると、不思議なことに、子どもたちも変わりました。
私が何も言わなくても、リビングのおもちゃを“楽しそうに”片づけるようになったのです。

子どもにも片づけてほしいと思ったら、「ママ、ものがなくなりそうで困るな~」「ママ、足の踏み場がないと困るな~」と言います。
子どもたちは、「ママが困っているなら、なんとかしないと!」と思ってくれるようで、片づけを始めます。

狭いとはいえ、6人家族が住む家を1人で片づけるのは大変。
家族の協力があってこそできることです。

しまう作業も捨てる作業も子どもとていねいに対話

子どもの“片づけ意欲”を引き出すコツをお伝えしたところで、次にお話しするのは、子どもが自分で片づけられるルールの作り方です。
適切なルールを作ってあげるだけで、子どもの片づけの習慣は、スムーズに身につきます。

例えばうちの場合は、「おもちゃはバケツに入れて、バケツごと棚にしまう」、「外から帰ったら、玄関のすぐ先のフックにカバンをかけてから手を洗いに行く」と、ものの定位置を決め、「もとの位置に戻す」ことをルールにしました。
場所が決まっていて、そこに簡単な動作で戻せるようになっていれば、子どもでも簡単に片づけられます。

ここで大事なことなのですが、小さい子どもに片づけさせるためには、その子の発達段階に合った収納場所を用意する必要があります。
クローゼットを開けて、その中の重い引き出しを引っ張って……ではなく、「バケツに入れるだけ」「低い位置のフックにひっかけるだけ」「ウォールポケットから出し入れするだけ」などとすれば、たとえ2歳の子どもでも、きちんと実践できます。

ここまでやっても、片づけ習慣が身につかなかったら、親が一方的に改善法を決めるのでなく、子どもといっしょに「どうしたらできるのか」を話し合いましょう。

親の価値観で要・不要を決めてはダメ

親子の話し合いは、「ものをしまう」片づけだけでなく、「ものを整理し、要・不要を検討する」片づけでも有効です。

子どものものが増えてきたら、「いる?いらない?」「どこにしまう?」「この棚はもうパンパンだけど、どうする?」と、特にていねいに話します。
対話の積み重ねで、子どものほうも「何がたいせつか」を判断する、自分なりの基準を持てるようになります。

ある古びたおもちゃについて、当時6歳の三男と、残すか捨てるかを話し合っているとき、三男が「これはおばあちゃんにもらったものだから、いる」と答えたときは、とてもうれしかったです。
「片づける」=「捨てる」ではないと、個人的には思っています。

捨てることにフォーカスしすぎる昨今の傾向は、個人的には違和感があります。
ただ、普通に暮らしているだけでも、ものは勝手に増えます。

子ども関連のものはなおさらです。
心地よく暮らすためには、定量を決め、捨てることも必要です。

わが家の子ども部屋には、それぞれのアイテムの定位置以外に、ここはなんでも入れていいよ、という「ゆるしスペース」があります。
ただし、「このスペースがものでいっぱいになったら中身を見直そうね」と決めていて、そのときは、対話しながら対策を考えます。

親の価値観で要・不要を決めることは、絶対にしないようにしています。

最終目標は、家族みんなが暮らしやすい家

「子どもに片づけてほしい」と思うのはなぜなのか、今一度振り返ってみてください。
もしかすると、自己満足のためになっていませんか?片づけは、家族みんなが暮らしやすい、心地いい家を作るためにすること。

家族と衝突するような無茶な片づけは、つらいものです。
他人を変えるのは難しいこと。

相手が子どもであってもそれは同じです。
ならば、相手を変えるのではなく、それに対応できる自分になるほうが、幸せへの近道ではないでしょうか。

片づけは、お母さんも子どもも、気持ちよく取り組めることがいちばんだと思っています。

【体験者】子ども目線の収納で子ども部屋がスッキリ

この記事のエディター

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

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