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【善玉菌を増やす食べ物】最強「きな粉ヨーグルト」で腸内フローラ改善

【善玉菌を増やす食べ物】最強「きな粉ヨーグルト」で腸内フローラ改善

腸内フローラの乱れは便秘や肥満ばかりではなく、動脈硬化や糖尿病、高血圧、ガンといった生活習慣病、認知症、アレルギー性疾患、関節リウマチなどの自己免疫疾患など、実に多くの病気を呼び込みます。「きな粉ヨーグルト」で腸内細菌が増え、腸内環境が整います。【解説】辨野義己(国立研究開発法人理化学研究所特別招聘研究員)

腸内細菌のパイオニアも常食していた「きなこヨーグルト」

人は一人で生きているわけではなく、腸内細菌と共生しています。
この腸内細菌が、健康と寿命をコントロールしているのです。

私は、44年以上にわたり、腸内細菌の研究を続けてきました。
日々の地道な研究から、健康長寿の源は腸内フローラ(腸内細菌叢)にあることがわかってきたのです。

腸内フローラの乱れは、便秘や肥満ばかりではなく、動脈硬化や糖尿病、高血圧、ガンといった生活習慣病、認知症、アレルギー性疾患、関節リウマチなどの自己免疫疾患など、実に多くの病気を呼び込みます。
この乱れを正し、改善させるために、ヨーグルトと大豆の力を同時に摂取できる「きな粉ヨーグルト」は、最強の食品と言っていいでしょう。

ヨーグルトを作るのに使われるビフィズス菌は、腸内で加齢とともに減少していきます。
そのため、ヨーグルトや乳酸菌飲料のように、生きた善玉菌が入った食品を、日々の習慣として補うといいのです。

ヨーグルトを食べても、便秘が改善しないという人もいます。
その場合には、食物繊維の不足が考えられるでしょう。

そんな人は、食物繊維の多い野菜や海藻を取るといいのです。
食物繊維の多い野菜の筆頭に、大豆(きな粉)があります。

きな粉には、水に溶けない不溶性食物繊維と水に溶ける水溶性食物繊維の両方が、たっぷり含まれています。
不溶性食物繊維は、水分を吸収して便のかさを増し、腸壁を刺激して便秘を解消します。

便秘が続き、大便が腸内に滞ると、悪玉菌が増殖して腐敗物質が増加します。
その腐敗物質は大腸の腸壁にダメージを与えるだけではありません。

腸壁から吸収された腐敗物質は、血液によって運ばれて、体内の各所で問題を引き起こすのです。
ですから、きな粉の不溶性食物繊維によって便通を促し、腸内環境を整えることは、単に便秘や肥満が解消する以上の健康効果をもたらします。

水溶性食物繊維は、腸内でコレステロールの吸収を抑制する働きがあり、血中コレステロールを減らし、動脈硬化を予防する作用があります。
きな粉が含む大豆オリゴ糖の効果も見逃せません。

大豆オリゴ糖は、オリゴ糖の一種で大豆の甘味成分です。
大腸でビフィズス菌を増殖させる働きがあり、腸内環境を整えるのに大きく貢献します。

ほかに、きな粉には、カルシウム、マグネシウム、カリウム、リン、鉄などのミネラルも多く含まれ、それらによる健康効果も期待できるでしょう。

私の「きなこヨーグルト」レシピ

私のきな粉ヨーグルトのレシピは、きな粉を大さじ1〜2杯、ヨーグルトを200 〜300g、抹茶を小さじ1杯、ハチミツを適量です。

これらをすべてミキサーにかけます。
私の師であり、腸内細菌学のパイオニアである東京大学名誉教授の光岡知足先生は、きな粉ヨーグルトをよく食べていました。

光岡先生が常食されるほどのものですので、どんな人にもお勧めできます。

腸内フローラの活性が健康長寿のカギ

注目を集める「きなこ」の健康効果

近年、大きな注目を集めるのが、大豆(きな粉)に含まれるイソフラボンです。
イソフラボンが腸内細菌の働きにより、活性の強い「エクオール」という物質に替わり、これが乳ガンや前立腺ガンを強力に予防することがわかってきました。

乳ガンは欧米人に多く、アジア人に少ないという調査データがあります。
その理由として注目されたのが大豆でした。

欧米人は大豆をあまり食べません。
イソフラボンは、植物性ホルモンといわれる物質で、化学構造が女性ホルモンのエストロゲンに似ています。

エストロゲンは乳ガンの発生を促進することで知られていますが、イソフラボンがエクオールに変わることで、エストロゲンの働きを邪魔することがわかってきました。
それが、乳ガンのリスクを下げることにつながると期待されています。

日本人の2人に1人が、このエクオールを作り出す腸内細菌を持っていると推測されます。
50代では半数以上が持っていますが、30代ではかなり減ってきます。

この原因は、若い世代が伝統的な和食を食べなくなったからともいわれています。
いずれにしても、きな粉ヨーグルトによって、腸内フローラをしっかり整えておくことは、健康長寿をかなえるために重要なことでしょう。

解説者のプロフィール

辨野義己(べんの・よしみ)
国立研究開発法人理化学研究所特別招聘研究員。
1948年、大阪府生まれ。酪農学園大学獣医学科卒業。専門は、腸内環境学、微生物分類学。腸内細菌と病気の関係を研究し、DNA解析により多数の腸内細菌を発見。ビフィズス菌、乳酸菌の健康効果を訴えている。『腸を鍛えれば頭がよくなる』『体が勝手にやせる食べ方』(ともにマキノ出版)など著書多数。

この記事のエディター

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

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