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【沖ヨガとは】生活習慣病改善のきっかけになる「足裏たたき」を紹介!

【沖ヨガとは】生活習慣病改善のきっかけになる「足裏たたき」を紹介!

「足は心身の健康の礎」。多くの医師や名治療家たちは、口をそろえてこう言います。糖尿病や高血圧、ガンなどの病気や腰痛、ひざ痛などの痛み、うつなどの心の不調、人生の悩み、苦しみまで「足をもむ」ことで次々と解決していきます。【解説】佐藤松義(イタリア政府公認・沖道密教ヨガ総合自由大学教授)

解説者のプロフィール

佐藤松義(さとう・まつよし)
イタリア政府公認沖道密教ヨガ総合自由大学教授・沖ヨガ協会本部講師。
1978年、ヨガの世界的権威で沖道ヨガの創設者、「沖正弘」師のヨガ修道場に入門。
日本だけでなく世界各国で沖道ヨガの指導を行いながら、世界の食養生や自然療法を学び、精神鍛錬を通した各種健康法とかねあわせ、独自の実践哲学を確立。
現在、ヨガの哲学や生命科学に基づいた、一般の人が実践しやすい健康法の指導にも力を注ぐ。
2015年、四国八十八箇所霊場巡礼歩きお遍路1600kmを満願。

●OKIDO YOGA JAPAN Matsuyoshi Sato
https://sites.google.com/site/satomatsuyoshi/

足の裏をたたくと生き方を見つめる扉が開く

「ヨガ」というと、皆さんはどんなイメージをお持ちでしょうか。
多くの人は、「難しいポーズをとるエクササイズ」ととらえているのではないでしょうか。
インドで生まれた本来のヨガは、心身の修養法ですが、近年は、身体的なエクササイズとして世界に広まっています。

そんな中、心身の調整という本来のヨガのよさをたいせつにしながら、難しいポーズではなく、簡単なやり方で健康増進や病気の予防・改善に役立てられるヨガがあります。
それが沖ヨガ(沖道ヨガ)です。

沖ヨガは、日本に初めてヨガを紹介した沖正弘先生が、インド建国の父として知られるマハトマ・ガンジーからヨガの真髄を学び、古典的なインドヨガに東洋医学や禅などを融合させてつくった独特の総合ヨガです。

私は若い頃、沖先生と思いがけない出会いをし、以来、直弟子として10年間、沖先生とともに修行しながらヨガを学びました。

出会いのきっかけは病気でした。
板前をしていた私は、暴飲暴食を続けて重い胃潰瘍となり、手術をしないと確実に死ぬと言われました。
しかし、激痛に苦しみながらも手術を受けたくなかった私は、あらゆる方法を探して沖ヨガにたどりついたのです。
手術の予定日の3日前でした。

沖ヨガの合宿に参加すると、2週間で痛みが取れ、数カ月ですっかり治って元気になりました。

病気が沖ヨガで治った人は、私以外にもたくさんいます。
高血圧や糖尿病といった生活習慣病やガン、うつなどの心の病まで、見事に改善するのを間近に見ました。

「沖ヨガとは何とすごいものだろうか」と、いつも私は驚愕と感嘆をしていました。
このすばらしさを広めたいと考えて沖ヨガの指導者になったのです。

このように言うと、読者の皆さんは「そんなふうに本格的にやるのは無理」と思われるでしょう。
しかし、もっと手軽に、沖ヨガのエッセンスを取り入れて効果を得る方法があります。
それが「足裏たたき」です。

足裏たたきは、沖ヨガの入口です。
足の裏をたたくことで、自分の生き方・食べ方・考え方を見つめる扉が開くのです。
それは、自分の心身と対話し、生命の声を聞くことでもあります。
自分の中の何が不調を招いているのか、足裏たたきをすることで自然に感じられるようになります。

しかも、足の裏をたたくと、体にたまった毒素が流れ、すべての臓器が活性化します。
足裏たたきは、あらゆる病気や症状が改善するきっかけになるのです。

足裏をたたくのは背中をたたくのと同じ

沖先生は、足をたいへん重視されていました。

著書『ヨガの喜び』にも以下のように記されています。
『足は、歩行器であり、全身を支える土台であり、血液循環の調節器であり、同時に全臓器とも関連性をもっている。』

足は、血液やリンパ液が滞りやすい場所です。
それは、体内で絶えず発生している毒素がたまりやすいということでもあります。
毒素がたまったままでは、臓器が円滑に働くことはできません。
足裏たたきは、血液とリンパの流れを促し、毒素を洗い流して臓器を健全にするために、最も効果的な方法です。

しかも、足裏には全身との関連部位があります(下図参照)。

これは、いわゆる反射区やツボのようなもので、それぞれの場所をよくもみほぐすことにより、関連する臓器や背骨を健全に保つことができるのです。

私たちが沖ヨガの修行をするときも、最初は必ず足裏たたきから始めます。
実際には、足の裏から足の指、ふくらはぎと足全体を刺激しますが、ここではそれを「足裏たたき」と称してご紹介します。
全部を左右の足に行っても20分ほどでやれますし、一部分だけ行ってもかまいません。

やってみるとわかりますが、足裏をトントンたたくと、とても気持ちがよく、血行がよくなり、細胞がイキイキしてくるのが実感できます。

また、足裏には図のように背骨の関連部位もあります。
自分で背中をたたくのは難しいものですが、足裏をたたくと背中をたたいたのと同じ効果が得られます。
その結果、背中のこりをほぐしたり、ゆがみを正したりすることもできるのです。

不調や病気は、自分の生命に聞いて、生命の教えに従えば、必ず治る道が拓ひらけます。
その扉をノックするつもりで、ぜひ足裏をたたいてみてください。

次の記事では「足裏たたきの効果」をご紹介しましょう。

この記事のエディター

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

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